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東洋大学ライフデザイン学部 白石弘巳教授に聞く 生活支援学科自己推薦入試の特徴2

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――前回教えてもらった2つのポイントの他に、実はもう一つ大事なポイントがあると言う白石教授。それは、今後の生活支援学科そのものの方向性とも関連性があることのようだ。 

 

現場力へのポテンシャルを示してほしい 

 もう一つのポイントとしては、「現場で働く力をつけられるかどうか」。これは、学科全体の今後の課題とも関わってくるところです。例えば生活支援学専攻は、社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士の国家資格を得て卒業する学生が5割ほどです(2014年度実績)。全国の平均値よりは高いものの、資格取得を目指す学科として胡坐(あぐら)をかいているわけにはいかない数字です。 

 その解決法として当然もっと合格率を上げていこうとしていますが、中には入学後自分の進路の幅が広がる学生も少なくありません。そのような学生が、「資格を取っていないから、4年間の勉強は意味がなかった」と受け取られてしまうのは、大学教育の場として違和感があります。 

 ライフデザイン学部全体にいえることですが、資格や専門領域に特化した専攻分野が多いため、教養基盤が弱いのではないかと思われることがあります。福祉資格を取ることはもちろん大事ですが、資格を取らずとも「4年間でこれを習得した」と胸を張って答えられる確固とした教育を提供したい。その結果、福祉の素養を持ちつつ、資格を取らなくても福祉以外の領域で胸を張って活躍できる学生を育てたいと考えています。 

 

「ライフデザイン学とは?」に答えられる学生を 

 具体的には、近い将来、学部の中に副専攻という仕組みを作っていきたいと構想しています。コアな専門分野としての福祉を学び、学部の他の学科で開講されている関連分野の勉強を重点的に行ったり、英語力を強化するような科目を意識して勉強することにより、ライフデザイン学部で学ぶ強みを生かすことができるということにも目を向けていただきたいと思います。そして、自分の言葉で「ライフデザイン学部で○○を学んだ」と胸を張って語れる学生を育てたいと思っています。

 そのため、「福祉の資格を取りたい」という学生だけではなく、学部横断的に自分の興味があることを積極的に学んで、福祉以外も含めた幅広い現場で活躍できる力を身につけたいという強い意欲をもっている学生が増えてくれることに期待しています。 

 

保護者の皆さんへ 

  少子高齢社会の今日の日本では、福祉的人材の要請が急務となっております。私たちの学科は、四年制の総合大学である強みを生かして、単に資格を取得して福祉現場で働く人材を養成するにとどまらず、対人援助の技術を基礎として、学生のさまざまな可能性を伸ばし、広く関連領域でリーダーシップを発揮して活躍できる人材の育成を目指しています。学問領域の異なる3学科からなるライフデザイン学部の特徴をご理解いただき、お子様にお勧めいただきますようお願い申し上げます。

※記事の内容は執筆者個人の見解であり、早稲田塾の公式見解ではありません。

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