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東京海洋大学海洋生命科学部吉崎悟朗教授に聞く AO入試の特徴1

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 東京海洋大学は、国内唯一の海洋系大学です。海洋環境、海洋資源、エネルギーの3つを研究領域とし、「海を知り、守り、利用する」ための教育研究を行っています。国内外で活躍する「海のプロ」を多数輩出している同学は、その幅広い海洋研究において、世界でも引けを取ることはありません。 

 20163月には、英国の高等教育機関情報誌である「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」が行う小規模大学世界ベストランキングで、世界トップ20位にランクインしました。「大学の規模は重要だが、ある学生にとっては小さな大学が正しい選択となりえる」とするタイムズ・ハイヤー・エデュケーションからの評価を得られたことは、小規模ながらのきめ細かな学生へのサポートと高い教育水準が、世界的に認められたといえるでしょう。 

 東京海洋大学は2017年に改組を迎え、2学部7学科から3学部8学科へと生まれ変わります。その一つである海洋生命科学部は、海洋生物資源学科・食品生産科学科・海洋政策文化学科の3学科を擁し、生命科学をはじめとする諸科学の深い理解を基盤に、人類社会の持続可能な発展に資するための研究を課題としています。 

 海洋生命科学部は、海洋や水圏の国際的課題に関心を持ち、海洋生命資源の利用、食品の生産・流通、人と海の共生といった分野に意欲的な学生を求めており、3学科のうち海洋生物資源学科と海洋政策文化学科の2学科でAO入試を実施しています。 

 海洋生物資源学科は、海や川の生物を守り、これらを持続的に利用していくための海洋生物学、生命科学、資源生物学について幅広く研究する場です。水生生物を育むための諸分野を学び、そしてそれを技術として応用することに関心がある学生を求めています。 

 海洋政策文化学科は、「海・人・社会」の望ましい関係を研究する場です。文理の垣根を越え、海洋政策はもとより、法律・経済・人文学・海洋スポーツなど海に関するあらゆる分野に興味を持つ学生を求めています。 

 同学で魚の生殖細胞を研究しており、前身の海洋科学部でもAO入試実施委員長として取り組みを行ってきた吉崎悟朗教授に、海洋生命科学部のAO入試の特徴をうかがいました。 

 

高い割合と丁寧な選考、そして手厚いサポート 

 海洋生命科学部のAO入試について、まずは定員のことから説明しましょう。海洋生物資源学科は全体定員が71人のうち、AOの定員は10人です。一方、海洋政策文化学科は全体定員が41人のうち、AOの定員は4人です。学生のおよそ1割程度をAO入試で選考していることになります。これは、一般的な大学からみればかなり高い数字でしょう。 

 選考は二段階とし、一次試験から大学へ出向いて論文を書いてもらい、さらに二次試験では、単なる小論文や面接のみならず、模擬講義を受けて論文を書いてもらうという課題を課します。つまり同じ学生の論文を2度見るという手間をかけて、学生を選抜しているわけです。 

  高い割合と丁寧な選考手順、この二つだけをとっても、われわれがどんなにAO入試に期待を寄せているかがわかってもらえると思います。さらに、AO入試で合格した学生は、AO委員の教員が入学からずっとケアをしていきます。海洋生物資源学科では、各々の研究室に分かれるまで、毎年2回は懇親会を開いて交流しています。継続してフォローしていると、キラッと光る学生が必ず数人は出てくる。本当にやる気のある子が研究者として成長し、日本の将来の水産業を変えるとか、将来の海や河川の環境を変えるといった活躍を見せてくれればうれしいと思って、学生を選んでいます。

※記事の内容は執筆者個人の見解であり、早稲田塾の公式見解ではありません。

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