学生団体を立ち上げて知ったカンボジアの現状
将来は途上国の貧困問題に取り組みたい

第45期生

松谷優杏(まつたにゆこ)さん

通塾情報

出身校 池袋校
出身高校 三田国際学園高校
部活 新体操部
夢・目標 国際機関の職員になって途上国の貧困削減に貢献する

進学情報

受験方式 FIT入試
大学 慶應義塾大学
学部 法学部

――【入学の〈きっかけ〉】コミュニティのような自由な雰囲気が気に入り入学

私が早稲田塾に入ったのは、高2の冬です。私は人前で話すことや自己表現が好きなので、周囲の人から総合型選抜に向いている性格だと言われ、自分自身でもそう感じていました。高校の先輩が多く通う早稲田塾で体験授業に参加した際、私が今まで塾というイメージをしていたものとは全く違い、場の雰囲気がよく、仲間が集うコミュニティのような印象を受けました。それがとても気に入って、早稲田塾を選びました。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】「本直」授業で生まれた戦友たちとの絆

「総合型・学校推薦型選抜特別指導<提出書類作成>」は、自分の探究テーマや、自分が学びたいことは何か。将来どうなりたいかをメンタリングを通じて深掘りして、大学への提出書類を作成する授業です。具体的には、生徒5人と講師が1グループになって、お互いの志望理由書を読み合いアドバイスをする形で進みます。自分が受けるアドバイスを参考にするのはもちろんですが、アドバイスをする側の立場になることも自分にとってはプラスでした。アドバイスをするからには相手の探究テーマや志望大学への理解が必要なので知識も増えるし、相手の書類の良い点や参考になるところについて能動的に頭を働かせるトレーニングにもなりました。

また、目指す学部の受験方式に合わせた「本番直前授業(本直)」は、とても大きな力になりタメになりました。今まであまり小論文対策をしていなかったので、小論文の過去問を一気に解くこの授業は大きく成長させてくれたと思います。また面接対策は5人1グループで行われました。1on1ではなく複数人で行うことで、他のメンバーのさまざまなことに気づき、そこから自分自身を俯瞰的に見られるようになりました。生徒同士はとても仲がよく、まさに「戦友」という関係性。ある友人が入試の前日に、全員分のお守りを買ってきてくれました。ライバルでありながらも、みんなで一緒にゴールに向かっていくんだという気持ちを象徴する出来事だったので、強く印象に残っています。

――【早稲田塾での〈生活〉】エネルギッシュでポジティブなコミュニティ

早稲田塾は、アットホームだけど決してゆるいわけではなく、 “パッション”のある人がたくさんいるエネルギッシュな場所です。みんなが将来に向かって、すごい勢いで進んでいる(笑)。受験という目的のために集まっていますが、受験はあくまで目標のための手段であり途中経過。その先にある未来について話し合いながら、最終的には自分の意志で決めて進んでいくことができる。そんなコミュニティだと思います。

――【私を支えてくれた〈スタッフ〉】選択を「正解」にするのは自分自身

スタッフや担任助手は、いつも明るく優しく接してくれました。早稲田塾の特長として、面談をいつでも誰でも何度でも組める、という点があります。私はそれを活用して、書類や探究の相談以外でも、大学の雰囲気やリアルな声を聞きたいときに気軽に声をかけて相談していました。探究テーマの方向性に不安を感じて相談をした時、ある担任助手に「自分が好きなことなら、そこに正解・不正解はない。それを深めることで、後から正解がついてくる」という言葉をかけてもらったことがあります。その言葉がすごく響いて、「自分の選択は、自分自身で正解にしていけばいいんだ」と改めて認識し、迷いを断ち切って前に進むことができました。

――【将来の〈夢〉】国際機関の職員となって途上国の貧困削減に貢献する!

コロナ禍の高校生活で、何か社会に対してアクションを起こしたいけれど、どのように行動に移せばいいのかわからない。そんなもどかしさをずっと感じていました。そこで、私と同じように感じている同世代と社会の関心や問題意識を実行に移すコミュニティを作ろう!と思い立ち、SNSやボランティア募集サイトで私の思いを伝えて、共鳴してくれたメンバーと学生団体を立ち上げました。その活動の中でカンボジアのNPO活動をする人と親交を深め、カンボジアの貧困問題に興味を持つように。塾の三者面談でそのことを担任に伝えたところ、「慶應義塾大学の法学部がいいんじゃない」と薦められました。それまで全く想定にない選択肢だったので驚きましたが、調べたところ、私が学びたい比較政治学やアジア政治について研究している教授がいらっしゃることを知り、迷わず第一志望に。塾のアドバイスがなかったら選択していなかったと思うので、とても感謝しています。

将来の夢は、国際機関の職員となって途上国の貧困削減に貢献すること。そのために大学では、途上国の政治構造や社会構造を学び、どのような政策が有効なのかを能動的に考えられる探究をしていきたいと思います。学生団体の活動も継続しますし、海外大学への進学も視野にいれています。私は既存のものよりも、未知のもの、新しいものに触れるとワクワクする性格です。これからも知らない世界に触れるチャンスを増やし、自分を成長させていきます!

私の「三田国際学園高校 自慢」

生徒が課外活動をすることに対して理解があり、壁がない学校です。私が学生団体を立ち上げられたのも、そのような活動をしている先輩方のモデルがあったから。先生方も積極的に関わってくれます。 またGE(グローバルエデュケーション)という授業では、世界の環境問題や日本企業における課題などを実践的に学びます。この授業を通して社会的な教養が身につき、それが総合型選抜にも活かされたと思っています。 

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