スタッフと生徒に支えられ、SFCに合格!
大好きな銭湯をコミュニティ活性化に活かしたい

第45期生

中尾伊織(なかおいおり)くん

通塾情報

出身校 新宿校
出身高校 東京大学教育学部付属中等教育学校
部活 卓球部
夢・目標 銭湯を使って地域コミュニティを活性化させる

進学情報

受験方式 夏秋AO
大学 慶應義塾大学
学部 総合政策学部

――【入学の〈きっかけ〉】高校での総合学習を活かせる総合型選抜に惹かれて

高校1年生の秋ごろに早稲田塾に入学しました。きっかけは両親のすすめです。私の通っていた高校では総合学習や探究に力を入れていたので、それを総合型選抜に活かせるのではないかというのが両親の考えでした。その話を聞いて私自身も、総合型選抜なら他の受験生より有利であると感じ、挑戦することを決めました。早稲田塾を選んだ理由は、合格実績が多いことと、雰囲気が良さそうだったこと。特に生徒同士の仲が良さそうだと感じたのですが、この直感は入学後に正しかったことがわかりました。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】1年生からゼミに所属し、自主的に研究できる

慶應義塾大学総合政策学部を選んだ理由は、個々の学生のテーマに合わせた研究ができるから。1年生のときからゼミに入って研究を深められる制度は、自主的に学ぶ学生にとって素晴らしい環境だと感じます。志望大学を決めるにあたっては、早稲田塾の講師との面談や、生徒同士の情報交換が役立ちました。多くの大学が総合型選抜を実施している今、自分一人ですべての情報を集めることは難しい。その点情報が豊富にある早稲田塾に通えたことは幸運でした。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】複数大学の出願対策もバッチリ

早稲田塾の授業で役立ったものは、「総合型・学校推薦型選抜特別指導」の「提出書類作成講座」。週に1度、生徒が自分の探究内容について話し合い、それを出願書類に落とし込んでいくというものです。先週の自分よりアップデートした書類を持っていくかということをつねに意識し、出願書類の作成に取り組むことができました。私の場合はSFCを含め4つの大学に出願したのですが、この出願戦略についても書類作成の授業でアドバイスをいただきました。SFC用に実施した探究をベースとして、少しかたちをかえてアウトプットしたものを他大学に出願するという戦略のおかげで、効率的に出願ができました。

また、同講座では答えのない問題に取り組む授業があります。これは5分間で答えのない問題に対する自分なりの答えを文章化し、それをみんなの前で発表するというものです。自分の探究テーマを深めていると、つい視野が狭まってしまうものですが、この授業は凝り固まった思考を解きほぐしてくれる効果がありました。また、自分のこれまでの経験や考えを駆使して答えを考えることで、自分自身のルーツをたどることにもつながり、それが総合型選抜にも活かせたと感じています。

――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】国連スタッフやビジネスの専門家から学ぶ貴重な体験

未来発見プログラムで印象に残ったのは、「異文化交流プログラム」と「ハーバード流ビジネスケースメソッドプログラム」。「異文化交流プログラム」では、国連のスタッフの方が世界の情勢についてさまざまな情報を伝えてくださり、自分の見てきた世界の狭さを思い知らされました。一方、「ハーバード流ビジネスケースメソッドプログラム」では、実際にあったビジネス上のケースに対し、自分が経営者だったらどうするかを議論するというプログラム。一般的な経営学では学べない、より実践的な学びを得ることができました。

――【早稲田塾の〈生活〉】生徒たちはライバルではなく、高め合う仲間

入学前にも感じたことでしたが、早稲田塾は本当に生徒同士の仲の良さが特徴です。しかも全員がそれぞれの探究テーマに取り組んでいて、情報を常に交換できる。自分の知り得ない情報を取り入れられるおかげで、視野が狭まるのを防ぎ、知見を深めることができました。出願書類も生徒同士でアドバイスしあうことで、「読む人に伝わりやすい書類のつくりかた」を理解しました。早稲田塾ではSFCを受験する生徒が多いので、ある意味ではライバルともいえます。しかし私は互いに励まし合い、高め合える仲間という風に感じていました。「みんなで一緒に合格しよう」と心から応援し合える仲間とともに学べる、恵まれた環境でした。

――【将来の〈夢〉】大好きな銭湯を使って地域コミュニティを活性化したい

私の将来の夢は、銭湯を使って地域コミュニティを活性化させることです。そのための探究テーマとして、「“銭湯コミュニティ”を再興させることが、地域コミュニティの希薄化を止めるのではという仮説」を選びました。仮説の検証のために、東京都内にある48軒の銭湯に足を運んで店主の方にアンケートをとり、常連客の方へのインタビューを実施。また、銭湯についての知識を深めるため、銭湯研究をされている専門家の方を訪問してお話を伺いました。入浴剤づくりをメインとした銭湯イベントも企画・運営し、銭湯で初対面同士の参加者がどのように関係性を築くかという調査もしました。

私がこのテーマに至った理由の一つは、私自身、幼少のころから父に連れられて銭湯に通い続けていたこと。今、日本の銭湯は年々減少していますが、どの銭湯にも通底するアットホームな雰囲気はとてもすばらしいもの。私はこれが地域の人をつなげる力を持つと考えています。SFCでさらに探究を深め、コミュニティづくりに関わっていきたいと思います。

私の「東京大学教育学部付属中等教育学校 自慢」

総合学習に力をいれている学校で、中学2年生や高校3年生の時期に、自分の研究を提出するしくみがあります。また、それ以外の授業でも発表を行うことが多く、つねに自分の興味があるものに向き合うという姿勢が培われました。これは総合型選抜の合格につながったと感じます。

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