横浜校レポート
🌟連載企画🌟「楫彩那のおすすめ!芸術・文化講座!」 ~写真撮影可能な美術館の落とし穴~
公開日:2022年06月30日
こんにちは!横浜校担任助手の楫彩那(明治学院大学文学部芸術学科3年・江戸川女子高校出身・早稲田塾41期生)です!
今回も始まりました!「楫彩那のおすすめ!芸術・文化講座!」
早速ですが、みなさんは、写真撮影OKの美術館についてどのように考えていますか?
今年だと、国立新美術館で行われた、ダミアン・ハースト「桜」展などはインスタジェニックな要素も持ち合わせ、とても賑っていましたよね!
あとは、現代アートを多く展示する、六本木の森美術館も比較的写真撮影可能な場合が多いですよね。
でも、美術品の写真撮影には大きく分けて3つの問題があるのです!
この記事を読めば、自分なりの意見が持てるはず!
問題点とは……
① 鑑賞者が集中して鑑賞できる空間を邪魔することに繋がる!
美術館・博物館は生で鑑賞体験をすることが醍醐味!
絵画作品なら、筆跡や色使い、細かな描きこみなどをぜひ見てください!
博物館なら、博物資料をじっくり観察してみましょう!
個人的には、恐竜やマンモスの骨などを見上げること、ジオラマの人間のリアルさをじぃっと見つめて、当時の生活に思いを馳せることがとても好きです。
確かに、昨今ではデジタルアーカイブによる作品鑑賞も魅力的ですが、是非ご自身の目でしっかりと観察してみましょう!
著作権の問題と言われれば、確かに!という方も多いですよね!
これは、制作したアーティストや美術館の意向が関係してくるので、一概に問題とは言えません。ですが、線引きについては博物館業界でも議論されている真っ最中です。
ただ、今後も著作権の問題から写真撮影不可とされる作品は多くあることでしょう。
③ 作品や展示物の保護の観点で危険性がある
最後に、学芸員豆知識!作品や展示物保護の観点からご紹介します!
作品や展示物の保護の観点で危険性があるというのも、スマートフォンのフラッシュ撮影などが退色や劣化の要因になるんです。
美術館は暗いイメージがありませんか?
それは、光の中に含まれる紫外線を中心とした光線により退色劣化する危険性があるため、当てても良い照明のルクス数が規定されているため。
そして、年間に累計何ルクス当てても良いかなども決まっています!
そのくらい保護されることで価値を維持している美術作品たち。
だからこそ、写真撮影によるフラッシュも作品保護の観点から今後議論されなくてはならないのです。
さて、皆さんは博物館での写真撮影についてどう考えますか?
興味のある方はぜひ、私と議論しましょう!
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