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イベントレポートタイトル

2008年2月17日 開催

特別公開授業

くらしと人口~歴史からみた少子化~

一橋大学 経済研究所
斎藤 修教授
秋葉原校にて

くらしと人口~歴史からみた少子化~

斎藤 修教授(さいとう・おさむ)

慶應義塾大学経済学部卒業。1987年から一橋大学経済研究所教授。専門は比較経済史、歴史人口学。社会経済史学会代表理事、日本人口学会理事、国際経済史協会(International Economic History Association)理事等も歴任。1986年『プロト工業化の時代』でサントリー学芸賞受賞。2003年、21世紀COEプログラム「社会科学の統計分析拠点」拠点リーダー就任。

歴史の観点から日本の未来を読み解く力を

近年、深刻な社会問題とされている「少子高齢化」について、歴史的な観点から問題の本質を探っていった。近代以前の日本は「多産多死」であったが、ここ50年で「少産少死」に変化。その背景には、女性の社会進出などによる晩婚化の影響がある。

少子化は、高齢者の割合を高め、年金や健康保険の財源が少なくなるなどの課題を生む。高齢化は死亡を食い止めることであり、平均寿命を引き上げる。では少子化と高齢化、どちらが深刻な問題なのだろうか。斎藤教授は「高齢化は歴史的に見ると新しい現象であり、早急に対応が必要」と訴える。高齢化が進めば、近い将来に定年がひき上がる可能性もあり、自分たちの働き方や人生の過ごし方など全てに関わってくるからである。

「これからの日本をどう変えていくべきか、それは皆さんに考えてもらわなければならない課題です」と、教授。また、人口と食糧の関係を「ウサギとカメ」に喩え、少子高齢化が食糧問題をも引き起こすことを危惧した。「人口はウサギ、食糧はカメ。このままでは人口が増えるのに対して、食糧は足りなくなり、地球のバランスが崩れていく」。少子高齢化問題は決して他人ごとではない。

教授の一言ひとことで、社会問題を受講生達自ら深く考える一日となった。

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