2008年3月2日 開催
特別公開授業
くらしと経済~バブル経済とは何か~
慶應義塾大学 経済学部
櫻川 昌哉教授
秋葉原校にて

- 櫻川 昌哉教授(さくらがわ・まさや)
早稲田大学政治経済学部卒業。大阪大学経済学研究科博士課程を単位取得退学。大阪大学助手、名古屋市立大学教授を経て2003年より現職。著書に「金融危機の経済分析」「金融立国試論」。
“信用が価値を作る” 社会のカラクリを解き明かす
よく耳にする「バブル」とは何か。
櫻川教授は、経済におけるバブルについて2つの視点から解説した。私たちが普段使用している貨幣は、それがただの紙切れだと知りつつも、日本国民全員が1万円の価値があると信じているから、それだけ価値をもつ。つまり、「信用」というものが価値を作っているのだ。
教授はこれを経済の取り引きがしやすい、「いいバブル」と呼ぶ。それに対して、人の「期待」が作るバブルを「悪いバブル」とし、「そのものの価値と実際のものの値段が違うこと」と解説。もっと値段が上がるだろうという期待がバブルを作り、それが行き過ぎるとバブルは破裂し、値段が下がる。その結果、経済が混乱して生活が不安定になるのだ。
また、株価はどう決まるのか、数式を用いた資産価格の裁定式で説明。経済を学ぶには数学は欠かせないものだと教授は話す。「数学は計算ではなく、論理である。論理的思考を身につければ、人と話す時や説得する時に有効な武器になるでしょう」。
そして最後に、「大学に入ったら、自分に合った勉強を探し、自分は何者か見極めることが大切です」と締めくくった。経済学的なものの見方を養えた2時間となった。




