2009年11月1日 開催
特別公開授業
「法学を志すあなたへ」2009
アジア平和貢献センター理事長
西原 春夫 先生
早稲田塾秋葉原校にて

- 西原 春夫 先生(にしはら・はるお)
早稲田大学法学部卒業。同大大学院を経て、1967年教授、72年法学部長、82年より2期8年間、総長を務める。日本刑法界の第一人者。また日本私立大学団体連合会会長をはじめ、数多くの要職を歴任。2007年11月瑞宝大綬章授章。現NPO法人アジア平和貢献センター理事長。主な著書に『刑法総論』『早稲田の杜よ永遠に』など。
早稲田大学12代目総長の時代に早稲田塾を訪問し、その場にいた塾生一人ひとりを激励。その年、早稲田塾では奇跡的といわれる人数の現役合格者が続出した。その異例の出来事をきっかけに、「本物に触れ、本物で鍛える」という塾の理念が具現化し、現在の「早稲田塾・塾大連携プログラム」が誕生した。
法学は“リーガルマインド”を身につける学問
最初に、早稲田塾代表・相川秀希より先生の紹介が行われた。「本物に触れ、本物で鍛える」という理念を共有し、塾大連携「スーパー フューチャー ワークショップ」などの特別プログラムなどでも早稲田塾と深い関わりを持っている、早稲田大学12代目総長、西原春夫先生。今回の授業では約60年、法学に携わってきた専門家として、「法学を学ぶ意義」を高校生達に伝えた。
「法学部に入っても、学ぶ目的がはっきりしていなければ何も成すことはできません」。法の世界に興味を抱いて集まった参加者に向けて、まず身の引き締まるような一言から、授業が始まった。
「でも高校生の皆さんが、法の世界で何を学ぶのかをためらうのは当然です。そこで今日は、法学についての誤解や偏見を取り除きたいと思っています」
一般的には、「法の場に持ち込まれた争いを解決するための基準が“法律”。それを行使するのが“法律家”」と考えられている。それに対し西原先生は、「争いや対立は日常的に起きていて、それを解決するのは“法的な考え方”。その“リーガルマインド”を持った人々は、あらゆる場にいるべき“広義の法律家”」だという。
「法学部は、法の知識を学ぶ場だと思う人が多いですが、それ以上に“リーガルマインド”を身につける場。つまり、裁判官など法曹界を目指す人以外にも、意味のある学問なのです」。
たとえば、あらゆる問題において適切な判断を求められる官僚には、法学部出身者が多い。会社を動かすリーダーを目指す人から、いずれ家族という組織を持つであろう人まで、法学を学ぶことは、全ての人にとって意義がある。
おそらく初めて知るであろう法学の本質が語られ、100名近くの塾生が集まった教室は、終始、真剣な空気が漂っていた。法学の第一人者から、法学を志すことの意味と可能性が提示された2時間となった。











