岩上由佳 (いわがみゆか)
- 29期生
- 表参道校
──[入塾の〈きっかけ〉]AO対策をするならここしかない!
小学校から青学に入ったので大学までエスカレーター式に進めますが、内部進学は保険として考え、上智大の国際教養学部を目指していました。同時に母からAO入試を勧められて興味を持ち、AOの対策は早稲田塾が強いと聞いたので高3になる前に見学に。そこで、慶應大のSFCが向いているのではないかとアドバイスを受け、初めてSFCについて知ったんです。学校の成績はあまり良くなかったのですが、SFCのAOは評定値を問われない方式もあると知って挑戦してみようと決意し、入塾してAO対策を始めました。
学校ではチアリーディングの活動を高3でも続けていて、放課後だけでなく朝や昼休みまでと、チアに明け暮れていました。
──[タメになった〈授業・カリキュラム〉]論文作法で自分の意見や目的を突き詰める
「論文作法(ろんぶんさっぽう)」は4人のグループでお互いの書いたものを批評しあう時間があるのですが、自信を持って出した論文に疑問や批判が集中すると、最初はショックを受けました。それまで小論文は自分が考えたことをそのまま書けばいいと思っていましたが、いろいろな観点からのチェックがないと良いものができないとわかったことが、一番の発見です。
2ヶ月ほど続けると、自分で練り込んでいけるようになりました。朝に書いたものを、夕方に他人の文章だと思って批判的に読み、疑問点や甘いところを容赦なく修正し書き入れる、そしてまた次の日に読むとさらに別の疑問が生まれてくる、こうしていくうちにどんどん良くなっていったのです。
論文作法に取り組む中で、単に論文の表面的な書き方ではない、自分にとって本当の意見や目的を自分自身に問いかけて突き詰めていきました。これがそのままSFCのAO入試の志望理由書につながっていったのです。

──[大学・学部を選んだ〈理由〉]災害心理学の興味からシェルターの研究へ
高2の頃から災害心理学に興味を持っていました。地震という日本では避けられない災害によって避難所生活を余儀なくされた人々が、震災のショックと共同生活のストレスで体調を崩していく、それを解決したいというのが発端です。
高3でAOのために志望を固めるべく考えたのは、最初は「地震発生自体を予測して被害を抑えること」で、宇宙から来る物質を分析して予測するという、科学的なアプローチでした。次に地震だけでなく自然災害全体に目を向けてみたのですが、地球温暖化がその引き金になっていることが多く、二酸化炭素削減を目的に水素発電を推進する……など、どれも理系的な取り組み。文系の私が研究を実現するには遠い道でした。
そこでふと、中3でアメリカに行ってホームステイした家にシェルターがあったのを思い出しました。災害を防ぐのではなく、被災しても困らないようにすればいい、住宅にシェルターと発電装置を設置すれば解決できると思ったんです。これを大学でやろう、SFCにこの計画をぶつけてみようと思ったのです。
──[私を支えてくれた〈スタッフ〉]それそうになったテーマに戻れた
スタッフとのやりとりが、私の本来の道へと導いてくれました。実は、目指すSFCに合う志望理由を見つけようと、SFCで既に研究しているテーマに自分をすり合わせていこうとしていて、興味の源である災害心理学と離れた分野を探してしまっていたのです。
地震予知や水素発電について話していると、「それは本当にやりたいのか、災害心理学はどこへ行ってしまったのか」と指摘され、自分のテーマを再確認することで、本当の志望にたどり着くことができました。

──[私の〈受験ストーリー〉]夢中で楽しくプレゼンして合格!
7月中旬にテーマをシェルターに決め、志望理由書のために内容を固めていきました。懸命に調査を重ねたのですが、なかなか自信が持てるレベルに届かず、またチアの大会が夏休みの終わりにあったこともあり、8月末のSFC1期の提出は断念しました。
代わりに2期では完璧なものを提出しようと、9月のはじめにある内部進学試験の受験を取りやめて、その2日間で関西にあるシェルターの会社を見学に行きました。内容が固まっていないなら、この目で確かめに行こう、と。実際にシェルターを見せてもらったことで、自分のやりたいことがすべてここに集約できるという確信を得たのです。
そして志望理由書を練り上げ、無事に一次の書類審査を通ることができました。二次の面接では、建築の専門家が自分の話を30分も聞いてくれることがうれしく、夢中で話しました。ハードな質問もありましたが、本当にとても楽しかった。
今、この大学でシェルターの研究をしています。将来は日本にはまだない住宅とシェルターの建築を同時に行う会社をつくりたいと思っています。
──[早稲田塾で〈学んだこと〉]自分自身を知り、自分を信じる
4月から10月までと短い受験生活でしたが、早稲田塾で過ごしたこの半年で、自分が生まれ変わったような気がしています。論文作法で仲間とディスカッションしたことやスタッフとの相談を通じて、自分自身を知ることができました。
早稲田塾は自分を見つめ直す機会をくれます。ただ勉強するだけではなく、その勉強は何のためなのか目標をしっかり確認し、着実に進める環境を塾全体がつくっています。そして、すべてにおいて明確な目標を持てることが、成長できる一番の理由だと思うのです。
その目標を達成するには、絶対にできると自分を信じることが大切だと思います。そして目標にひもをつないでしまいさえすれば、あとは引っ張るだけ。そう思えるようになったのは、この半年があったからなのです。
私の「現役合格アイテム」
(アイテム)シェルターの模型、SFCノート、寄せ書き
模型は紙とスチロール板で作り、発電器や緊急時の食糧確保のための自家栽培スペースであるビニールハウスなどを入れ、SFCの面接で究極の災害プランとしてプレゼンしました。規定の7分が終わっても「もう少し詳しく聞かせて」とさらに時間をいただけて。本気の気持ちが通じたのかな、と。
ノートはSFC受験に関して考えたすべてのことが書いてあります。いろいろ志望について迷っているときのことだとか、本当にグルグルと書かれていて、ここまで考えたのだから大丈夫だろう、と自分でも納得できました。
寄せ書きはチアの同期の仲間が書いてくれました。SFCの面接の直前に家にFAXされてきて感激! お守りとして持っていきました。


