小椋美紗 (おぐらみさ)
- 28期生
- 秋葉原校
──[入塾の〈きっかけ〉]紹介ビデオに映る塾生の姿に夢を重ねる
医師である父の影響もあって、中学の頃から医学部に進むことを意識していました。都立の難関である白鷗高校に合格して当然のように理系コースを選びましたが、間もなく国公立の医学部の難易度を知って愕然としたんです。頑張ろうと素直に思えないほど、医学部が遠い存在になってしまいました。
現実的な目標を見失うと、勉強への熱意が消えてしまい、授業は理解できるもののまったく勉強しなかったことで、テストでは散々の成績でした。しかし、心のどこかに医学部への“夢”が残っていて、塾に通って勉強を立て直そうと思いました。
高2の春、できてすぐの秋葉原校の説明会に行ったところ、ビデオに映し出された早稲田塾生の姿があまりにも素敵で、夢を見るような気持ちに。みんなが楽しそうに勉強している、私もこうなりたい! と心から思いました。また、早稲田塾のこの明るい雰囲気なら、来るだけでも元気になれると思い、4月から入塾することを決めました。
──[早稲田塾での〈生活〉]授業中に話した講師の一言で大変身!
英語、数学、生物、化学を受講したのですが、やはり目標を失ってしまったことが大きく、最初はまったく力が入りませんでした。このままではいけないと思っていたのですが、今やらなきゃだめだ、と実感できなかった。スタッフが心配してしょっちゅう声をかけてくれていたにもかかわらず、自らあきらめ漫然と過ごす日々……。そうしているうちに、苦手な数学が学校のテストで11点という自己最低の結果に。もう数学は自分には絶対無理、そう思い込むほどでした。
それが、高3になって初めての数学の授業での講師の一言、「この1年間で、本当にどうにでもなる」でガラッと変わったんです。
以前から信頼していたこの講師の先生は、私と同じように高校時代は勉強ができず、でもあるきっかけで難関大学を目指してから独学で勉強を重ね、見事合格した人。この先生が言うのなら、本当になんとかなるかもしれない。授業で皆に話しているのに、私は一対一で聞いているような気持ちで受け止め、涙が出てきました。「私でも大丈夫、よし、やろう!」 これが私の受験生活の始まりでした。

──[オリジナルの〈勉強法〉]数IIICは違うレベルの授業を同時に受講!?
高3で数IIICの講座を選ぶ際に悩んだのは、どれを受講すれば数学の苦手な自分でも高い学力を得られるかということでした。国公立の理系を狙うならハイレベルコースは必須、でも基礎に不安があるのでアドバンスコースでしっかり固めたい……ならば両方とってしまおう! と、同じ分野でレベルの違う講座を同時に受講するという変則的なスタイルで臨みました。この方法をとった生徒は私だけだったようですが、パケット制で授業がとり放題だったことが、この方法を思いつくきっかけになりました。
演習主体のハイレベルはやはり手強く、予習に丸一週間かけて懸命についていきました。アドバンスは初めてこの分野を体験する人に向けた“一から”の授業だったので、私にとっては既に理解していることの補強と同時に、確実に弱点を知ることができました。こうして同じところを2回、違う方法で進めていったのです。
これが想像以上の結果を生みました。4月に45だった偏差値が10月末には62になり、12月に高校で行われた平均33点という難しいテストで、なんと100点! 生まれて初めての数学満点、思わず叫んでしまいそうでした。学校の先生もこれには本当に驚いて、「……どうしたの?」と言うのが精一杯だったみたいです(笑)。
──[私を支えてくれた〈スタッフ〉]スタッフの問いかけで目標が定まった
一度は医学部を断念したものの、やはり夢にかけてみようと思い、いつも相談していたスタッフのところへ行きました。すると一言、「あなたはなぜ医師になりたいの?」と穏やかに尋ねられたんです。このことが、初めて自分と医学について考えるきっかけになりました。
医学は人助けの究極の形だと思っていましたが、考えてみると臨床医が救えるのは目の前の患者1人だけです。でも研究者になって根本になる部分を開発できれば、間接的ながら多くの命を救える。そこで生命科学の分野に目を向けました。もともと興味があった再生医療の講座を持つ大学を調べると、医学部以外では珍しく、首都大の理工学系にあることがわかったのです。そして、ここで組織や器官の再生技術を応用していつか臓器を開発したいと思いました。
たった一回尋ねられたことで、流れるようにすべてが決まっていき、明確な受験対策を進められるようになりました。

──[私の〈受験ストーリー〉]志望の研究室でゼミに参加しモチベーションUP!
首都大を見つけたのは夏休みも終わり頃、もうオープンキャンパスも終わっていたので、勇気を出して再生医療の研究室に直接メールし、見学させてもらえるようお願いしました。一人で研究室を訪ねると、教授が丁寧に説明をしてくださり、その上なんと、研究室のゼミに参加させてもらえることになったんです。9月から週一回ずつでしたが、通えば通うほど、「もうここしかない」と心から思えました。
この頃の受験勉強は進みに進みました。単に学力を上げるためではなく、やりたいことを実現するための取り組みに変わったことで、勉強が楽しくて仕方がありませんでした。
首都大には公募制推薦がありますが、学校の成績が悪かったのであきらめていました。でも確認してみると、生命科学コースは評定値を問われないことがわかったのです。代わりに学力テストがありましたが一般入試の2次試験ほど難しくないようだったので、チャンスは生かそうと思い受けてみました。11月の中旬、苦手な数学にも自信を持てるようになった頃でした。そして見事に合格! すべてがこのタイミングに合わせて結実したような不思議な気持ちです。
──[受験を通して得た〈一生モノ〉]“やる人”になって勉強が楽しくなった!
多くを与えてもらっていたのに自分でそれに気づけず、最初はいくら救いの手を差し伸べられてもまったく主体性のない姿勢から脱却できなくて、自らその機会を捨ててしまっていたような自分。それが高3になってさまざまなきっかけに出合ったことで、いつの間にか“やる人”に変わっていけました。できなかったのではなく、やらなかっただけだ、塾にそう気づかせてもらいました。
大学でも私は同じ気持ちのままです。首都大は3年で卒業できるプログラムがあり、これは成績によって選考されるので、私はそれに合格して卒業後に留学することを目標に毎日勉強を続けています。色々なことをたくさん学びたい。今、本当に勉強が楽しいです!
私の「現役合格アイテム」
数学カード、生物プリントファイル
ハイレベル数IIICは骨のある良問揃いでした。先生が選んだ問題を1問ずつカードにして、苦手な数学を克服しようと頑張りました。
生物も相当やりました。まず問題集を5回繰り返すよう先生が言うと、2年までの私なら1回しかやらなかったのに、本当に5回をクリアし、それどころか10回はやってしまうほど、先生を信じて頑張りました。このプリントは授業でその先生が話した内容を残らず青ペンで書き入れてあります。先生の話す言葉を大切にしたくて、聞き逃さないように本気で集中しましたね。


