原 幸司 (はら こうじ)
- 第29期生
──[入塾の〈きっかけ〉]授業を体験して「ここは面白い!」
海城高校に入学した途端、大学受験に向けて万全の指導体制を敷く学校でありながら、すでに高1の時点で塾に通って独自に受験対策を始めているクラスメイトが多いことに驚かされました。
それに触発され友達の通う大手予備校の講習に参加してみると、授業がつまらなくて、寝てしまうほど。自分のフィーリングに合わない塾では3年間通い続けるのは難しいと思い、すぐに別の塾を探し始めました。まずパンフレットを見て早稲田塾が気に入り、その後、英単語道場や夏期講習を受けるなど実際にその環境を体験。「ここは面白い!」と、入塾を決めました。
授業内容はもちろん、全体の雰囲気が和気あいあいとしていることに大きな魅力を感じました。スタッフの面倒見がよく、講師との距離が近くて話しやすい環境で、特に講師と仲良くできればその授業が楽しくなり、やる気になって成績も伸びてくる。ここなら3年間楽しく勉強できると確信し、高1の夏に入塾しました。
──[早稲田塾での〈生活〉]仲間と一緒に勉強し、高めあえた
第一志望は、とりあえず東京大学という高い目標を掲げてスタートした塾生活は、仲間がいたことで、とても楽しいものになりました。みんなで一緒に授業を受け、集中して勉強した後は休み時間に楽しくしゃべったりしていたので、歯を食いしばるような辛い取り組み方ではまったくなかった。塾の授業を一つひとつしっかり消化することが、そのまま受験対策になるという安心感があったので、これに沿って勉強を進めることに専念していました。
高3でも授業をメインにして対策を進めましたが、これで大丈夫だと信頼していました。さすがに超難関レベルの講座は難しくわからない部分もありましたが、先生はもちろん仲間にも質問してクリア。それぞれの科目に恐ろしくデキる友達がいて、その環境にとても刺激を受けていました。模試の判定は芳しくありませんでしたが、こうして勉強を楽しめることで、受験に立ち向かえるだけの実力は確実についたと思います。

──[刺激的だった〈スーパープログラム〉]コンピュータの面白さを知り情報工学へ
早稲田塾が初めて取り組んだプログラムである、慶應大SFC・冨田教授の「スーパーサイエンスプログラム」に参加し、高校でも受験勉強でも知ることのできない専門性の高い学問に触れ、それがどんなに面白いものなのかを実感しました。そして、勉強は自分が面白いと思うその知的好奇心でやるものだと教わり、受験勉強も自分が大学でやりたいと願う研究に取り組むために行おうと、一気にやる気が出ました。
それまでは漠然と理工系を志望していたのですが、このプログラムで遺伝子の解析や心臓のシミュレーションなどを行う中で、目的が定まりました。パソコンでこんなことが再現できる、パソコンの中に一個の生命がつくれる、このコンピュータの面白さを追求してみたいと思い、情報工学を目指したのです。
他にも何校か合格しましたが、大学の名前より、そこで何ができるかを考え、横浜国立大の電子情報工学科に入学することに決めました。
──[タメになった〈授業・カリキュラム〉]化学の講師の影響で、将来の夢は「塾講師」
一番影響を受けたのは化学の授業。「化学は楽しく勉強するもんだ!」というのが講師の口癖で、笑いながら理解しようという方針だったのです。みんなで定義を読み上げたり、原理を理解するのに物質をアニメの主人公にたとえて解説したりと、楽しい工夫に満ちていました。おかげで本当に化学が身についたと思います。
この経験が、将来の夢に結びつきました。塾の講師になって、あの先生のように楽しい授業をして生徒に勉強の面白さを伝えたいと思っています。
他に特に印象深いのがEEC、どうやったら楽しく解けるのかを教えてもらい、本当に英語が面白くなりました。また、これは授業ではありませんが、TIME CUPに出場したことが大きかった。英文でスピーチすることで、自分の思いを相手に伝える難しさを知りました。思っていることをただ口にするだけでは伝わらない、熱意を込めることが必要だと実感。塾の講師になって生徒に伝えるために必要なことが、ここでも一つわかりました。

──[私を支えてくれた〈講師・仲間〉]同じ目的に向かう、一つのチーム
高3の秋に化学の点数が思うように伸びず、講師に相談すると「基礎に帰れ」と。それまではひたすら問題を解いていたのですが、授業で学んだことをもう一度復習して理解を固めた方がいいとアドバイスを受けました。忘れていた事柄を覚え直し、理解の甘かったところを改めて補強するなど、弱点を埋めていくと成績がすんなり上がって行き、むしろ得点源にさえなりました。化学の先生にはお世話になりっぱなしでしたね。
また、受験勉強を続けられたのは塾の仲間のおかげです。仲間がいるから塾に行こうと毎日思えました。みんなで誘い合わせて自習室に行くことで勉強時間も増え、疲れたときは一緒にゴハンを食べてリラックス。やる気がなくなったときは「勉強しろよ!」と言ってくれる。仲間の姿を見て自分も頑張ろうと思える……単なる遊び友達ではない、大学合格という同じ勝利に到達しようとしている一つのチームだったと思います。
──[後輩に〈ひと言〉]「ありがとう」とまず伝えたい
僕はTIME CUPで後輩とのつながりがあり、同期の仲間と同じくらい支え、応援してくれました。まず彼らに「ありがとう」を伝えたい。
そして、受験は楽しくやるものだ、と声を大にして言いたいです。17~18年築き上げてきた人間性を崩して苦しい努力を強いるのではなく、それを伸ばすようにみんなで楽しくしっかり勉強する。自分を磨き成長させてくれるのが本当の受験勉強だと思います。
ここで“チーム”が生きてくるのです。勉強を進める上で、仲間とコミュニケーションをとることが自分を見失わない一番のポイントです。相手と話せば自分のすべきことが自然と導き出せると思います。早稲田塾はこれが可能な環境でした。
私の「高校自慢」
受験勉強に力を入れている学校ですが、文化祭は盛大に行います。僕も高2では実行委員となって真剣に準備をしました。ステージでのバンドや海城生の女装ミスコンが人気で、最終日の夜に校庭で花火を大々的に打ち上げるのが一番の見所。圧巻です!
私の「現役合格アイテム」
化学ノートのファイル、iPod、ミサンガ
大好きだった化学の授業でノートをしっかりとり、カラフルに書き込んで楽しく勉強していました。このファイルは10冊以上になりました。
i Podには英単語道場の教材だけでなく、TIME CUPで取り組んだ英文が入っています。試験会場で緊張しているときに、頑張って覚えた“友達のような”TIME CUPの文章を聞いて、心の中で繰り返すだけでリラックスできました。
ミサンガは塾の後輩がつくってくれたもの。本番の試験中にあきらめかけたようなとき、手首のコレが目に入ると、「頑張らなきゃ!」と、思いを新たに立ち向かえました。試験本番で一番役に立ったものです。切れた今でも大切に財布に入れています。






