- 福島 和伸 教授
- 城西大学
経営学部 大学院 経営学研究科 (副学部長/教務部長/生涯教育センター所長)
ふくしま・かずのぶ
1949年東京生まれ。’71年早稲田大学理工学部応用物理学科卒。’73年同大学院理工学研究科工業経営専修修士課程修了。以後、松下電器産業生産技術研究所勤務。日本能率協会チーフコンサルタントをへて、’99年城西大学経済学部助教授。’03年同教授。’04年経営学部独立により現職。博士(学術)。著作には『FA・OA時代のワークメジャメント』(共著・日刊工業新聞社)『物流IE(Industrial Engineering)の基礎・増補版』(同友館)がある。
福島先生が主宰する研究室のURLアドレスはコチラ → http://www.josai.ac.jp/~fksm/activity.htm
就職先の斡旋から相談まで至れり尽くせり

- 福島研究室のある17号館

- 初夏むかえたメーン通り並木路
城西大学のメーンキャンパスである坂戸キャンパス(埼玉県坂戸市)は、かつて作家の坂口安吾が「日本一の清流」と賞賛した高麗(こま)川の河畔に建つ緑あふれる立地を誇る。この城西大学の教務部長にして経営学部副学部長をも務める福島和伸先生。先生に、大学の特徴からお話を伺った。
「なにより学生に対する面倒見の良いのが特色でしょうね。入学してから、早く学校になじんで友人ができるようにと『フレッシュマンキャンプ』を実施したり、ゼミ演習も1年次からあります。ゼミの担当教員には、勉学のことはもちろん私生活の悩みごとについても相談できるようになっています。学生が途中で挫折して退学することのないように、というのが本学の第1方針なのです」
その他にも様々な制度が用意され、城西大は退学率が非常に小さい大学だという。また就職活動においては、学生1人ひとりに大学の担当者がついてとてもきめ細かなケアが行なわれるそうで、非常にアットホームな雰囲気とも語る。福島先生が副学部長を務める経営学部についても伺った。
「経営学部は企業・行政・環境・健康スポーツの4つのコースからなっています。企業コースは一般企業への就職や税理士志望者など、行政コースは公務員やNPOスタッフ志望者などが学びます。環境コースはいわゆる環境問題から理科系の情報について学べ、エコ・プロダクト開発担当者やシステムエンジニア志望者などが学んでいます。また健康スポーツコースはスポーツ指導志望者などが学んでいます。こうして非常に幅広い内容を取り込んでいるのが本学経営学部の特徴だといえるでしょうね」
また城西大には教職課程を取る学生も多く、経営学部には商業科目の教員免許を取得する人もたくさんいるという。
生産管理システム構築の第一人者

- 城西大学キャンパスの全景

- 水田記念図書館と水田美術館
福島先生の専門は「オペレーション・マネジメント」で、新しい情報技術を駆使した企業の生産管理システムの研究に長年携わってきた。
「大学の学部のときは応用物理学を学んでいたのですが、そこでコンピューターを使用する機会がありましてね。それを使った工業経営、つまり一般企業での使われ方のほうに興味が移ったのです。大学院からはそちらの研究をするようになりました」
大学院修了後に大手電器メーカーに就職した福島先生は、生産管理部門を担当する。当時まだコンピューターを扱える人が少ないなかで、ITによる生産管理システム構築の第一人者としての地位を確立していく。その後、企業コンサルタントのチーフを経て、大学の教員にとして教壇に立つようになった。
「一工場に限らず、国内から海外までの関連工場やロジスティック(物流)までも含めて最適の生産管理システムはどうあるべきか? つまり、いかに短期間に効率的に生産性を向上させられるか? そのためにはどんなシステムを組んだらいいのか? これらについて現在は研究をしています」
インターンシップをゼミ生に義務づけ

- そびえ立つ清光会館の展望タワー
城西大学経営学部のゼミ演習は1年次から始まるが、1・2年次対象のゼミは基礎で、本格的な専門ゼミは3・4年次が対象になる。福島ゼミは例年20人余りを受け入れている。
「私のゼミでは『情報とビジネス』をテーマに掲げ、3年次生はゼミのテーマに沿ったグループ研究が中心です。4年次ゼミ生は卒業論文に取り組むことになります」
先生のゼミで特筆すべきは、3年次の夏休みにインターンシップを実施していることで、ゼミ生の全員参加が条件である。
「自分が将来進む方向を見据えて、一般企業や自治体などに1~3週間程度の期間で、インターンシップ実習に参加することを義務づけています。この実習後、その成果が全員から発表されます。ゼミ生たちの表情が参加前とは明らかに違って、自信に満ちたものになっているのが分かりますね」
インターンシップ先は基本的には国内企業や自治体が中心だが、希望者には米国や中国の提携企業や提携大学での実習も可能という。指導方針については、次のように語る。
「城西大の教育理念に『学問による人間形成』というのがありまして、私たち教員もこれを基本的な指導理念にしています。ただ、これでは少し抽象的ですので具体的に申しますと、せっかく大学まで来て学ぶ機会を得たのですから、自分は大学時代にこれをやったというものを1つでもいいから得て卒業してほしいということです。これは学習での成果に限らず、サークル活動など別の分野でも構わないと思います」
そこで得た自信こそが、就職活動や将来の社会生活のなかで必ず役立つはずだと語る。さらに、福島先生はコミュニケーション能力の練磨を説く。
「いいアイデアや計画を思いついても、それを他人に伝える能力がないと、ただの宝の持ち腐れになってしまいます。大学を出て社会人になると、必然的にプレゼンテーションの機会が増えます。そのためにも上手に他人へ意見が伝えられるように、コミュニケーション能力をしっかり磨いておきたいですね」
コンピューターによる生産管理システム構築の第一人者として、数々の企業を実践的にコンサルティングしてきた先生だけに、実感がこもっている。
こんな生徒に来てほしい
大事なのは「やる気」ですね。大学で何かをやりたいという気持ちのある人です。それも特に大それたことではなく、積極的な気持ちや強い好奇心があればいいと思います。それがやる気につながり、成長につながるのです。ただ最近の若者を見ていると、以前にくらべて好奇心の薄れている人が多いようにも感じられて、このあたりが少し心配ではありますね。










