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  2. AO・推薦入試対策 志望理由書編 【早稲田塾】
  3. 志望理由書に必要な要素2 問題意識 ~パート3~

AO・推薦入試対策 志望理由書編 【早稲田塾】

志望理由書に必要な要素2 問題意識 ~パート3~

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①ネットが早いとは限らない

そもそも「ネットで調べなければいけない」とか、「ネットで調べる方が早い」というのは先入観である。「早い」が明らかなのは深夜や休日などの時間帯で、日中の時間帯は、聞きに行ったり、電話する方が圧倒的に早く正しい情報が得られる。

検索する際も、自分が目的とするワードがあいまいだと、答えにたどり着くまで大変な苦労をする。たとえば、日本で学ぶ海外からの高校生はどれくらいいるかと調べたかった場合

「日本 海外 高校生」

の組み合わせで調べても欲しい資料を見つけるのは困難。本当は

「外国人児童生徒」

という固有のキーワードを知っていれば楽だが、たいていの高校生は知らない。といって「こうした情報は文部科学省ではないのか」と、同省のサイトを開いても目が点になるばかり。だったら文部科学省そのものに電話して「日本で学ぶ海外からの高校生はどれくらいいるか教えて下さい」と尋ねた方がよほど素早いのだ。

かけた先が目指す情報源ではない可能性もある。事件事故のことだから警視庁に電話してみたら、「それはうちではわかりません」というような場面だ。その際は「ではどこならわかりそうでしょうか」と質問しよう。実は警視庁でなく警察庁だったりする。

②自らの体験

自己分析に限らず役立つ。「あなたのこれまでの活動・成果について」(明治大学商学部アクティブ入学試験エントリーシート)のように、そのものズバリを聞いてくる場合に有効であるのはいうまでない。それを書けという指示だから。しかし再三にわたって述べているように、この場合は「書き手(皆さん)の知っていることを読み手(採点者)が知っているとは限らない」のワナにはまらないのが最重要課題だ

③インタビュー(取材)

いつ・どこで・誰に対して行ったのかを必ず明記しよう。「誰」は正確な肩書きとフルネームが要求される。フルネームは文中に登場した最初だけで十分。つまり「早稲田塾の坂東太郎講師によると」といったん書けば、後は「坂東講師によると」で名前は省略していい。

何のために、どうした機会で、どのように行ったのかも少なくとも書き始めのころは字数を気にせず明記しておくべきだ。「この点について麻生太郎首相は『○○』といっている」と書けば、誰でも新聞やテレビでのコメントを引用したと思う。しかし、それが取材の結果だとしたらもったいない。「○月○日、私の○○という疑問を綴った質問状を受けて、麻生太郎首相は首相官邸内で私との単独取材に応じて『○○』といった」とあれば、読み手はビックリ仰天だ。

あえてわかりやすいように、「首相に取材」というありえそうにない例えを使った。しかしこの違いは他の誰に対してもあてはまる。自ら問題設定をして取材を申込み実現したという経緯は、AO・推薦で主に見られる「可能性」をアピールする上で、取材内容よりも読み手にインパクトを与える重要な材料となる。

④オープンキャンパス

まず「行く」ではなく「捜索」「探検」に近い気分で向かおう。オープンキャンパスで、志望校の見学や雰囲気のみを味わうような終わり方をするのはあまりにもったいない。特にそこが第一志望である場合は。

情報は情報源にある

これは取材の鉄則だ。志望校へリアルに乗り込んだ以上、そこにほしい情報のすべてがあると考えて間違いない。志望校そのもの以上に正確な情報源などないからだ。

AO・推薦は情報戦でもあるので、狙いを定めて必要な情報を獲得しよう。そのために必要な流儀は次の通り。

ⅰ)あらかじめ質問を用意しておく

獲得するためには、獲得すべき情報は何かを前もって決めておく必要がある。すでに志望理由書を書き始めている人は、「こんな勉強が○○大学でできるのか?」とか「こんな志望で大丈夫か?」など悩んでいるはず。だったらそれを聞けばいい。

最近では個別相談に応じてくれる大学も増えてきた。しかも教員(教授や准教授など)自身が!書きかけの志望理由書を持参し、その場で「添削」してもらう手回しのいいつわものすらいる。現に皆さんの先輩にもいた。それがいけないとされていない限り、構わないのだ。案外と親切に指導してくれる。
志望理由書まで至らないものの、聞きたいことがあるという人……というより、志望校へ行って「聞きたいことがない」など考えられないので、全員が聞きたいことを考えて、箇条書きでもいいからメモをして持っていこう。そして相談会や説明会などは可能な限り出席し、個別ならばもちろん、集団でも説明会などが終わった後に大学関係者とおぼしき人へ質問しよう。

なかには学生アルバイトなどから、「私にはわからない」と言われるかもしれない。でもあきらめない。「でしたらどなたにお聞きすればいいのですか」と食い下がるとか、見回してしかるべき人を見つけ出すとか、それこそ「捜索」するのだ。

皆さんの先輩のなかには、そうして見出した糸口から大学の夏期ゼミへ招待されるなどの待遇を与えられ、そのまま志望校へ合格した人も少なからずいる。同じ環境にありながら、ある人は「見ているだけ」で帰り、別の人は糸口をたどって大きな前進を遂げる。その意味で「探検」でもある。

ⅱ)その場で疑問を持ち解消する

獲得するためには、獲得すべき情報は何かを前もって決めておく必要がある。すでに志望理由書を書き始めている人は、「こんな勉強が○○大学でできるのか?」とか「こんな志望で大丈夫か?」など悩んでいるはず。だったらそれを聞けばいい。

志望理由書を書いている人も、そうでない人も、オープンキャンパスに行けば1つや2つの疑問を抱くはず。いや抱かなければならない。ぼんやりと聞き逃したり、見過ごす場ではないからだ。テーマパークへ遊びに行くのではない。なにしろ情報源のまっただなかにいるのだから、新たな疑問を発見してこなければウソである。

それもまたその場で解決しよう。「何か質問ありますか」と呼びかけられたら、必ず挙手をする。手を挙げる時点で何の質問も思いついていなくても、手を挙げる。そこで当てられたら何か聞くだろうから。

だから手を挙げる練習をしておくといい。万歳する姿の片手版だ。保護者の方でも友人でもいいから「質問ありますか」と言ってもらい、反射神経のように真っ直ぐ即座に手を伸ばす。それを数回やっておく。
ⅲ)高1生でも第二志望以下でも

「オープンキャンパスに行った」という事実そのものがアピール材料になる。「高1から毎年貴校のオープンキャンパスへ参加し」と志望理由書に書けば、採点者もヘーッぐらいには思ってくれよう。
第二・第三志望で家から電車賃程度で行けるならば参加した方がいい。AO・推薦といえども、必ず第一志望に合格できるとは限らない。「オープンキャンパスに行った」という事実は行かなかったら書けない。ということは、行きさえすれば書ける。秋になって急に第二・第三志望のつもりだった大学へ出願する気になった時、行っていないものを行ったとは書けないから、その場合は顔を出すぐらいしておいた方が有利に運べる。

著者紹介

【坂東太郎】

毎日新聞記者などを経て現在、早稲田塾論文科講師。 現在、日本ニュース時事能力検定協会監事を務める。 著書に『マスコミの秘密』『時事問題の裏技』『ニュースの歴史学』など。

※「志望理由書対策入門」の内容は、早稲田塾生専用サイト「マイページ」にて15回分早く連載されています

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