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AO・推薦入試対策 志望理由書編 【早稲田塾】

早稲田大学教育学部自己推薦入学試験の志望理由書

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1)学部の精神を忘れない

早稲田大学教育学部を志望するにあたっては、同学部独特の「開放制の理念」を知る必要がある。従来それは「教員養成学部ではない」とのニュアンスで受け止められており、それはそれで正しい。といって教育に無縁というわけでもないのが難しい。むしろさまざまな分野で「教育」の立場で実力が発揮できる人材を育てるという意味となる。指導者になる教育を施す学部といっていい。そこを外してはならない。

2)甘く見ない

次に、評定平均が「学部共通資格」では3.5と比較的低めに設定されているので、甘く見る傾向が受験生に多くみられる。志望理由書が800字以内と比較的短く、題意も単に「志望理由」だけなのも相まって気軽に考え、1)の「学部の精神」さえ知らぬまま、サラサラッと直前に書いて大丈夫!みたいな雰囲気さえ漂わせる者も。
そんなわけがない。確かに早稲田大学のなかでは、いわゆる「偏差値」こそ政経・法・理工などより低いのかもしれないけれども、それはあえていえば一般選抜の論理。そうでない選抜だから自己推薦なわけで、「一般選抜の類推で推薦をイメージする」最悪の姿勢だ。まずそこを改める。
なお学科・専修別に評定平均など出願資格を別途もうけているので、志望する学科・専修を要項で確認するのは当然の初期動作だ。

3)自己推薦が求めている人材

「学芸系」「スポーツ系」「全校的活動系」のうち、1つを選んで志望理由書を書き上げることになる。いずれも「めざましい活躍をした者」であるのを求めている。その点では立教大学の自由選抜と似ており、過去の合格・不合格例をみると以下のようなことがいえる。

  • 客観的に「めざましい」でないとかなり厳しい
  • 客観的に「めざましい」でも、学部の精神や学科・専修の求める人材像に適合しないと不合格の恐れ大

つまり「めざましい」ばかりのアピールでは、アッと驚く不合格もあり得る。同学部は定員をはるかに下回る合格者しか出さない年もある。つまり絶対値で合格ラインに届かなければ、定員以内でも容赦なく落とされるのだ。

4)各条件の課題と展望

①学芸系の留意点 「高等学校のクラブ活動、またはその他の課外活動を通じ、個人もしくは集団の一員として、学芸系の領域で優れた成績を挙げた者。または、学芸系の領域で完成度の高い研究などを行い、その論文等が学外の第三者機関から高い評価を得た者」が条件。これが題意と考えていい。過去おおむね「学芸系」「スポーツ系」「全校的活動系」のうち、2番目に選択者が多く、だいたい志願者の3人に1人弱が合格してきた。
まず全国大会出場など明確な「めざましい」がある人は、それを読み手にわかるように紹介しつつ、学部の精神を踏まえながら書き進めていこう。「集団の一員」の場合は、集団内での自分の役割がわかるように心がける。「その他の課外活動」「優れた成績」で、「優勝」「銀賞」といった客観的な評価がない実績を綴る場合には、それに近い何らかの証明をするか、誰かにしてもらうといい。

②スポーツ系の留意点 「高等学校のクラブ活動、またはその他の課外活動を通じ、個人もしくは集団の一員として、スポーツ系の領域における都道府県以上の大会等で優れた成績を挙げた者。日本代表選手や県代表選手などを含む」が条件。おおよそ3つの学系では最も志願者が多い割には、合格者が2割強と少ない系統だ。「都道府県以上の大会等」の題意をやっとクリアしただけで、いわばネタ不足で合格に届かないのは仕方ないが、客観的には十分な実績でありながら「アレッ」というパターンが一番目立つ系統でもある。
最大の理由は2)の「甘く見る」をしてしまうこと。この学部はいわゆるスポーツ推薦ではない。そこを勘違いして、学部や学科・専修の特色や目標を素通りして、大いばりな文章を書かないように。

③全校的活動系 「生徒会の会長または副会長、文化祭・体育祭などの全校生徒が参加する学校行事で実行委員会委員長または副委員長として、それにふさわしい実質的活動をした者」が該当する。 定義が明確なせいか、例年3系統では最も志願者が少ない割には合格率は3割強と、学芸系に匹敵。まずこの地位にあった者は挑戦しないと損、とさえいえる。とくに生徒会長は!最大のポイントは「それにふさわしい実質的活動」をアピールできるかだ。1)で述べたような人材をこの学部は育てたいと考えているわけだから、自分の体験から、将来のある分野で「それにふさわしい」指導者になれる、またはなりたいと抱負を述べるところまで書ききりたいところ。もちろん教師であっても構わない。
なおこの系統では、すべてに課される「活動記録報告書」の「具体的な活動内容」部分が志望理由書よりも長い。そのため「何をしてきたか」は主に「活動記録報告書」へ詳細に書き込み、評価などを志望理由書へつなげるという書き分けを工夫する必要がある。

5)活動証明資料

「活動記録報告書」の資料番号に合わせて、所定の表紙を乗せて提出する。これがいい加減な人も結構いる。番号と符合していなかったり「注意事項」を守らなかったり、どこに意味がある資料なのかわからなかったりと多彩? だ。雑だったり、いい加減であるとの性質はこうしたところで如実に現れる。きめ細かくチェックを幾重にして、採点者が読みやすいよう工夫できる点は改善しておこう。

著者紹介

【坂東太郎】

毎日新聞記者などを経て現在、早稲田塾論文科講師。 現在、日本ニュース時事能力検定協会監事を務める。 著書に『マスコミの秘密』『時事問題の裏技』『ニュースの歴史学』など。

※「志望理由書対策入門」の内容は、早稲田塾生専用サイト「マイページ」にて15回分早く連載されています

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