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大学プロデューサーズ・ノート 【早稲田塾】

出願手続き&受験料支払いをコンビニで

融資の資金として特別に貸してあげているお金をちょっと返してもらうのに、どうして手数料を取られるのか。
日本の銀行の仕組みをいつも不思議に思うマイスターです。

普通に社会生活を送っていると、振り込みもその日のうちにはできません。
なんですか、午後3時って。まったくもう。
(各種の規制撤廃を主張する方々が、口々にやり玉に挙げるのが、銀行と大学だったりします)

ネットバンキングのシステムができてからは劇的に便利になりましたが、受験料などの支払いを自分でやろうとする高校生は、困るでしょう。
専用の振り込み用紙を使って窓口で振り込み、証明書類を出願書類に同封せよ、みたいな指定があったりしますから、ATMでは対応できないケースも多いと思います。保護者の方にお願いするしかないのでしょう。
受験料の重みを実感するためにも、こういう手続きは、せっかくなら自分でやった方が良いと思うのですが。

……と思っていたのですが、どうやらこんな取り組みが始まったようです。



【今日の大学関連ニュース】
■「コンビニで大学受験出願 ファミマ、今春は1校」(Asahi.com)

コンビニエンスストアで、大学受験の出願ができます――ファミリーマートは5日、全国約7300店にある情報端末で、大学や短大、大学院入試の出願を受け付けるサービスを始める、と発表した。コンビニ業界では初の試みという。

入学検定料の支払いにあたり、銀行振り込みなら現金自動出入機(ATM)でも午後3時以降は決済が翌日になるが、ファミマの端末なら24時間当日決済できる利点がある、としている。

(上記記事より)

大学の出願、および受験料の支払いがコンビニエンスストアで。
コンビニは社会のインフラとして、まだまだ可能性を秘めていると思いますが、ついに大学の窓口としても機能し始めたようです。

いったいどういう仕組みなのか。
ファミリーマートのプレスリリースから抜き出してみました。

■「コンビニエンスストアで初の試み! Famiポートで「学び・教育」サービス
桜美林大学大学院出願受付実施!
~全国のファミリーマートで1月19日(月)から開始~」(株式会社ファミリーマート)

■マルチメディア端末Famiポート

全国のファミリーマート店頭に設置されている「Famiポート」は、簡単なタッチパネルの操作により、映画/コンサート/各種交通チケット/プリペイドサービスの購入をはじめ、インターネットショッピング、各種代金のお支払いなど、様々なサービスをご利用いただける便利なマルチメディア端末です。 今回「学び・教育」コンテンツに、【大学・短大・大学院出願受付サービス】が加わることで、ファミリーマート店頭で、簡単に出願受付・お支払いをして頂くことが可能となります。

■本年度は桜美林大学大学院入試を受付実施。出願受付はコンビニ端末初の試み。次年度に本格的に取り扱い予定。

1月19日(月)10:00から、「桜美林大学大学院」入試の<出願受付・支払い><支払いのみ>2つのパターンでの受付を開始。
<出願受付・支払い>は、事前申し込みを必要とせず、Famiポートを操作・入力し、レジにてお支払い頂くことで出願受付の一部及びお支払いが終了するサービス。コンビニ端末では初の試みとなります。現在のところ、別途出願書類の記載郵送が必要ですが、将来的にはFamiポート端末のみでの出願を目指しています。
<支払いのみ>の場合は、簡単な入力のみで、スピーディーなお支払いが可能です。
今年度の「桜美林大学大学院」を皮切りに、次年度以降、取り扱い可能な大学・短大・大学院を増やし、お客様の利便性を高めて参ります。
本サービスにより、利用者は通信料をかけることなく、Famiポートより簡単に手続きをすることが可能となります。
(上記リリースより)
<お申し込み・お支払い方法>

1)Famiポートのトップメニューの「申込・請求」を選択
2)「学び・教育」を選択
3)個人情報利用規約を確認し
<支払いのみ>の場合⇒【入学検定料払い込みサービス】を選択
<出願受付・支払い>⇒【出願サービス】を選択
4)志願者情報・必要事項を入力・確認し、<Famiポート申込券>を出力
5)<Famiポート申込券>をレジで店舗スタッフに渡し、お支払い
6)お客様控えを受け取る

<お支払い後>

7)志願者が出願必要書類に<お客控え>の一部を添付し、大学へ送付
8)志願者に受験票が郵送される
9)志願者が受験
(上記リリースより)

というわけで、<出願受付・支払い>か、<支払いのみ>の2パターンで受付が可能だそうです、

「現在のところ、別途出願書類の記載郵送が必要ですが、将来的にはFamiポート端末のみでの出願を目指しています。」

……とのこと。
将来的には、コンビニの店頭だけで出願まで済んでしまうようなシステムを作ろうということでしょうか。
出願シーズンには、店頭に行列ができたりするのかもしれませんね。

現在は、桜美林大学大学院の1校だけですが、将来的にはより多くの大学や短大、大学院入試に対応する計画だそうです。
大学入試の出願・支払いが24時間コンビニでできるのなら、高校生でも手続きできますね。

コンビニにとってどういうメリットがあるのかは分からないのですが、大学側から手数料を取ったりしているのでしょうか?
あるいは、「受験生のうちにFamiポート端末に馴染んでもらえば、大学生になったときに端末を活用してくれるかも」という一種の先行投資でしょうか。


ちなみに桜美林大学大学院と言えば、大学職員の方にはおなじみ、
「大学アドミニストレーション専攻」
を持つところ。
(マイスターも科目等履修生として学ばせていただきました)

■「大学アドミニストレーション専攻 修士課程」(桜美林大学)
■「大学アドミニストレーション専攻通信教育課程」(桜美林大学)

ここには通学制と通信制がありますが、通信制のコースでは、それこそ全国津々浦々の大学で働いている方々が学んでいると聞きます。
(マイスターの知り合いでは、沖縄の大学職員の方が学んでいました)
通信制の大学院の申し込みを、コンビニでできるというのは、便利ですね。

端末を操作しながら、

「おぉ、これうちの大学でも採り入れられないかな」

……とか、思わず大学職員視点で考えてしまったりする様子が目に浮かびます。

ファミリーマートの端末に多くの大学が乗り入れしたら、他のコンビニも目を付けるかもしれません。
拡がるか、それとも実験的な取り組みで終わってしまうか。
他の大学の動き次第です。

以上、マイスターでした。

著者紹介

【倉部史記(マイスター)】

大学院修了後、Webプロデューサー、大学職員を経て現在、早稲田塾SOHKEN(総合研究所)・主任研究員。

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