国際基督教大学(ICU)
総合型選抜

Give yourself the best chance to get into your dream college.
国際基督教大学 教養学部 総合型選抜は、「英語外部試験利用」「理数探究型」「IB認定校対象」の3方式で行われる。選考では、書類提出と面接によって受験生の多様な能力が全人的に見られる。
※掲載内容は変更されている場合があります。必ず大学のホームページ、入試案内冊子などをご確認ください。
※2024年8月24日更新
- 教養学部 総合型選抜
入試方式
教養学部 総合型選抜
【開催中】
入試の特色
総合型選抜は「英語外部試験利用」「理数探究型」「IB認定校対象」と3つの方式があり、募集人員は2024年度入試よりも多い約75人と公表されている。
〇「英語外部試験利用」は評定平均値4.1以上でTOEFL iBTや英検など英語外部試験のスコア(スコアの指定なし)を提出が出願条件。ほかにも志望理由等を記述する願書、学校内外における自己活動歴と自己分析、提示されたトピックを選択して執筆する小論文など合計約3500字程度の書類を提出する必要がある。
〇「理数探究型」は評定平均値4.0以上かつ数学または理科4.2以上が出願条件で英語外部試験スコアの提出はない。ほかにも志望理由等を記述する願書、学校内外における自己活動歴と自己分析、自然科学分野の研究成果の要約など合計約3500字程度の書類を提出する必要がある。数学オリンピックなどのコンテストで優秀な成績を収めた者はそれについての書類も提出できる。
〇「IB認定校対象」は国際バカロレアディプロマ取得見込み者が出願条件。その他出願書類は履修状況によって多少異なるが、志望理由等を記述する願書、学校内外における自己活動歴と自己分析、課題論文の内容と成果の要約など合計約3500字程度の書類を提出する必要がある。
2024年度の合格者で志願者を割った実質倍率は約3.7倍。一般選抜の約2.8倍を上回った。これまでは一般選抜よりも総合型選抜のほうが倍率が低かったが、学習指導要領の変更に伴った大学入試改革でより早く合格が決まる総合型選抜の志願者が増えた可能性がある。
このように総合型選抜の人気が高まる中でいい加減な気持ちで受けようとしても書類作成に忙殺されて一般選抜の勉強時間を割かれる上に通らない。そのためこの入試は「どうしてもICUに行きたい!」者向けと覚悟した方がいい。 要項に示される教養学部長の「受験生の皆さんへ」には「ICUの教育理念に共感し、リベラルアーツ教育を受けたいと真に願っている方々に受けてほしい」とある。ここに尽きるであろう。「完全な形のリベラルアーツ大学」という肝心要な幹の部分を軽視して枝葉ばかり気にしたり、そもそもリベラルアーツとは何かを理解していないと書類でたちまち見抜かれる。「何でも幅広く学べる」という理解は半ば間違っている。「教養」とは何か。それに4年間費やしたいかという自問に答えてこそ道が開ける。
入試概要
1.出願期間
9月上旬
2.第一次選考合格発表
10月中旬
3.第一次選考内容
書類選考
4.第二次選考時期
10月下旬
5.第二次選考内容
オンライン個人面接
6.最終合格発表
11月上旬
合格のツボ
〇「英語外部試験利用」はスコア提出が出願条件だが、やはりある程度のスコアは必要になる(英検であれば少なくとも2級以上)。他の書類で英語外部試験のスコアをカバーできる可能性はゼロではないが、他受験生との差異をつけるのはとても難しい。
書類は3種。1つは「入学願書」でA4判約2枚で3つの題意に答える。志望理由と「何を学んでみたい」かの欄は採点者がリベラルアーツを理解しているか確認するのに絶好だ。皆が苦しむと考えられるのが3つ目の題意で「ICUの理念を実現するためにどのような貢献ができる」かを述べる。ICUの理念がホームページ内に明確に記されていないため、多くの受験生はICUの理念とは何かを考えるのに苦戦するが。
2つ目は小論文。「初対面の人(複数)に、自分の特長を深く、かつ正確に知ってもらおうとする時、あなたは自分の経験を、どのように伝えますか」が題意で3つのテーマから選び1500字以内で執筆する。「初対面の人」は「あなた」をまったく知らない。その者に「深く」「正確に知ってもらう」には5W1Hを満載した原案をまず書いてみるべきだ。
最後が「学校内外における自己活動歴と自己分析」(800字)。「高校在学中」「学校の内外で少なくとも2・3週間以上にわたり参加した教科外の諸活動」を通して「自主性、指導力、または創造性をどのように発揮した」か「的確に分析」する。一見してわかりやすい生徒会長などの肩書きがあればともかく、そうでない者は自主性や指導力、創造性とは何かというところから構築する必要に迫られる。といって、わかりやすい肩書きがある方が有利とも限らない。
これで1次選考され通過者のみ2次(最終)のオンラインによる個人面接へ進める。
〇「理数探究型」の書類のうち「入学願書」「学校内外における自己活動歴と自己分析」は「英語外部試験利用」と同一。ここに「自然科学分野の自主研究や理数探究の成果の要約」(1500字)が加わる。自主研究・探求の「成果」を伝えるため、その題意をしっかりと理解したうえで執筆するとよい。
1次選考の後の2次(最終)でオンライン面接とともに課されるプレゼンテーション(10分)で要約の内容と矛盾がないようにしよう。
〇「IB認定校対象」の書類はバカロレアの卒論にあたるExtended Essay(課題論文)の「内容と成果(見込み)の要約」(1500字以内)がある。もう1つが「学校内外における自己活動歴と自己分析」でバカロレアの課外活動たるCreativity, Action, Serviceの取り組みを中心に展開。この二つは学内での活動のため、よく相手に伝わるように5W1Hを意識して執筆しよう。2次でEEのプレゼンが課される。
先輩の声
渡部 未夢さん
国際基督教大学 教養学部
法政大学国際高校出身
2021年卒業

ICUの総合型選抜の英語外部試験利用では、出願書類として志望理由書のほかに“自分の特徴を伝えなさい”という小論文が必要です。私は中学から6年間続けているバスケットボール部のことを書いたのですが、「総合型・学校推薦型選抜特別指導」の中で講師から「インパクトが足りない」と指摘され茫然。どうしようと思っていたある日、講座中に塾生と講師が「たとえば自分の趣味や好きなアイドルをテーマに取り上げてもいい」と話していました。それを聞き、早速自分の好きなアイドルについて小論文をまとめなおしたところ、結果は見事に合格! 早稲田塾の講師は、あらゆる可能性を考えて塾生にヒントを与えているのだなと感じました。