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国際基督教大学(ICU)
総合型選抜

国際基督教大学(ICU) 総合型選抜

Give yourself the best chance to get into your dream college.

国際基督教大学 教養学部 総合型選抜は、「英語外部試験利用」「理数探究型」「IB認定校対象」の3方式で行われる。選考では、書類提出と面接によって受験生の多様な能力が全人的に見られる。

※掲載内容は変更されている場合があります。必ず大学のホームページ、入試案内冊子などをご確認ください。

※2023年6月9日更新

教養学部 総合型選抜

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入試の特色

 旧AO入試時代、評定平均の条件さえクリアしていれば誰でも受けられた半面で合格者が文字通り「若干名」で「謎の選抜」と関係者が不思議がっていた。それが現在の方式では一変し、「英語外部試験利用」「理数探究型」「IB認定校対象」と志願者の持ち味を明快に分けて出願のハードルが高まった代わりに、募集人員が計約65人と大幅にアップした。

 「英語外部試験利用」は評定平均値4.1以上(ここは昔から変わらない)でTOEFL iBTや英検など英語外部試験のスコアを提出できる者というのが出願条件。スコアの指定はない。

 「理数探究型」は評定平均値4.0以上かつ数学または理科4.2以上のみだが、書類で「少なくとも2〜3週間以上参加した高校時代の教科外の諸活動」と「自然科学分野の自主研究や理数探究の成果の要約」が求められるため、それがなければ事実上出願できない。数学五輪などのコンテストで優秀な成績を収めた者は証明できる書類の提出を受け付けると特記されているところから「理数探究」のイメージが湧こう。「IB認定校対象」は国際バカロレアディプロマ取得見込み者。そうでない者には初めから関係ない。

 国際基督教大学は東京大学教養学部とともに自然・社会・人文の3科学を満遍なく配置した完全な形のリベラルアーツ大学である。そこからこうした入試が着想されたのであろう。

 合格者で志願者を割った実質倍率は約2.4倍。一般選抜の約3.5倍を大きく下回る。ではやさしいかというとそうでもない。評定の縛りがある上に書類作成が甚だしく大変だからだ。いい加減な気持ちで受けようとしても作成に忙殺されて一般選抜の勉強時間を割かれる上に通らない。「どうしてもICUに行きたい!」者向けと覚悟した方がいい。

 要項に示される教養学部長の「受験生の皆さんへ」には「ICUの教育理念に共感し、リベラルアーツ教育を受けたいと真に願っている方々に受けてほしい」とある。ここに尽きるであろう。「完全な形のリベラルアーツ大学」という肝心要な幹の部分を軽視して枝葉ばかり気にしたり、そもそもリベラルアーツとは何かを理解していないと書類でたちまち見抜かれる。「何でも幅広く学べる」という理解は半ば間違っている。「教養」とは何か。それに4年間費やしたいかという自問に答えてこそ道が開ける。

入試概要

1出願期間

  9月上旬

 

2第一次選考合格発表

  10月中旬

 

3.第一次選考内容

  書類選考

 

4第二次選考時期

  10月下旬

 

5.第二次選考内容

  オンライン個人面接

 

6最終合格発表

  11月上旬

 

 

アイディア 合格のツボ

「英語外部試験利用」はスコアさえ出せればいいのだけれどあまりに低いと大学がこの方式を採っている理由と合致しない。その分を他の書類でカバーできる可能性を「ない」とはいわない。しかし当の書類作成自体が大変なのでスコアの高い者との差異化も容易ではない。

 書類は3種。1つは「入学願書」でA4判約2枚で3つの題意に答える。志望理由と「何を学んでみたい」かの欄は採点者がリベラルアーツを理解しているか確認するのに絶好だ。皆が苦しむと考えられるのが3つ目の題意で「ICUの理念を実現するためにどのような貢献ができる」かを述べる。極めて特異な題意だ。「あなたがICUに向いている理由」ではないので。

 2つ目は小論文。「初対面の人(複数)に、自分の特長を深く、かつ正確に知ってもらおうとする時、あなたは自分の経験を、どのように伝えますか」が題意で3つのテーマから選ぶ。1500字以内と長い。「初対面の人」は「あなた」をまったく知らない。その者に「深く」「正確に知ってもらう」には5W1Hを満載した原案をまず書いてみるべきだ。

 最後が「学校内外における自己活動歴と自己分析」(800字)。「高校在学中」「学校の内外で少なくとも2・3週間以上にわたり参加した教科外の諸活動」を通して「自主性、指導力、または創造性をどのように発揮した」か「的確に分析」する。一見してわかりやすい生徒会長などの肩書きがあればともかく、そうでない者は自主性や指導力、創造性とは何かというところから構築する必要に迫られる。といって、わかりやすい肩書きがある方が有利とも限らない。

 これで1次選考され通過者のみ2次(最終)へ進める。コロナ禍の影響でオンラインによる個人面接がなされる。

 「理数探究型」の書類のうち「入学願書」「学校内外における自己活動歴と自己分析」は「英語外部試験利用」と同一。上記を参照されたい。ここに「自然科学分野の自主研究や理数探究の成果の要約」(1500字)が加わる。すべて志願者の裁量に委ねられているので悩ましい。「英語外部試験利用」の「小論文」の位置づけに等しいと推測すると「自主研究」「探求の成果」を「正確に知ってもら」えばよさそう。やはり5W1Hを満載した原案を書いてみるべきだ。

 1次選考の後の2次(最終)でオンライン面接とともに課されるプレゼンテーション(10分)でこの「要約」の全貌を明かさなければならない。両者はつながっている。

 「IB認定校対象」の書類はバカロレアの卒論にあたるExtended Essay(課題論文)の「内容と成果(見込み)の要約」(1500字以内)がある。まあここは必然的に決まっているのでテーマには迷うまい。もう1つが「学校内外における自己活動歴と自己分析」でバカロレアの課外活動たるCreativity, Action, Serviceの取り組みを中心に展開。ここも迷いはないはず。2次でEEのプレゼンが課される。

 

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先輩の声

渡部 未夢さん

国際基督教大学 教養学部

法政大学国際高校出身

2021年卒業

渡部 未夢

ICUの総合型選抜の英語外部試験利用では、出願書類として志望理由書のほかに“自分の特徴を伝えなさい”という小論文が必要です。私は中学から6年間続けているバスケットボール部のことを書いたのですが、「総合型・学校推薦型選抜特別指導」の中で講師から「インパクトが足りない」と指摘され茫然。どうしようと思っていたある日、講座中に塾生と講師が「たとえば自分の趣味や好きなアイドルをテーマに取り上げてもいい」と話していました。それを聞き、早速自分の好きなアイドルについて小論文をまとめなおしたところ、結果は見事に合格! 早稲田塾の講師は、あらゆる可能性を考えて塾生にヒントを与えているのだなと感じました。

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