横浜市立大学
データサイエンス学部

Give yourself the best chance to get into your dream college.
横浜市立大学データサイエンス学部では、独自の個性や資質などを備えた人を選抜するために総合型選抜を実施している。関心ある分野における積極的な活動やそれに対する自己評価、入学後の目標を記した書類および高等学校の調査書(またはそれに代わる書類)、英語外部試験の成績の提出が必要。一次の書類選考合格者には二次選考として書類内容に即したプレゼンテーションを課す。二次選考合格者には三次選考として総合的な基礎学力を評価する大学入学共通テストを課し、総合判定される。募集人員は5名。
※掲載内容は変更されている場合があります。必ず大学のホームページ、入試案内冊子などをご確認ください。
2024年10月29日更新
- データサイエンス学部 総合型選抜
入試方式
データサイエンス学部 総合型選抜
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入試の特色
最大の特色はアドミッションポリシーにも記されている「横浜市が有する意義ある大学」という点。他にも「国際都市・横浜にふさわしい国際性と自由で柔軟な考えをもち……」など随所に「横浜にある横浜市による大学」が標榜される。公立大学ゆえ当然のミッションとはいえ同大が誇りとするレベルは際立って高い。総合型において最も配慮すべきポイントである。人口規模で日本最大の基礎自治体兼政令指定都市であり、幕末に開港されて以来の港湾都市として外国人も多く住む。横浜市立大学を知るとは横浜市を知るに等しい。
データサイエンス学部は2018年に新設された。過去のオーソドックスの研究スタイルは仮説を立てて証明する根拠を探し出すというものであった。しかし今はビッグデータが存在する。つまり既にある豊富なデータをさまざまな観点から解析して仮説を立てるのが可能になったのだ。その範囲は文系・理系を飛び越える。横浜市という1つの国家に匹敵するような域内GDPを誇る規模で研究できる範囲は多様であろうからアドミッションポリシーとも親和性が高い。
総合型は学部として5人を募集する。ハードルが明確な出願条件は英語資格(TOEFL-iBT 48点以上、英検2級以上など)である。他に「さまざまな活動に積極的に取り組み、成果をあげていると自己評価できる」が加わる。後者は書類で大学側に伝える形だ。
合格者と志願者の比で示す実質倍率は約3.6倍。出願条件がさほど高くないのにかかわらず高くも低くもない。一般選抜の5.4倍(前期)、17倍(後期)と較べたら明らかに低い。総合型でも大学入学共通テストを課す方式なのが敬遠されているとも思えない。一般選抜ではマストだからだ。かなりの時間を割く書類作成やプレゼン必須の2次試験が障害になっているのか。だとしたら「そういう方が得意」という者にとって低倍率は吉報のはずである。大いにチャレンジしてもらいたい。
合格のツボ
まず横浜市民で横浜で高校生活まで送った方および高校(中高一貫を含む)が横浜市内に所在する者で横浜市立大学を志望する意思が強い方には大いにお勧めする。横浜市は市立高校や神奈川県立高校と高大連携プログラムを数多く進めており、参加した者はそれだけで後述する書類が書きやすい。
もちろん、市外在住からも合格は可能だ。なぜ「横浜にある横浜市による大学」を目指すのか、地の利とは別の視点で自らの必然性を強く訴えよう。
具体的には文案を練る書類である「プレゼンテーション(発表)概要1、概要2」でいかにアピールできるかが最大のツボ。単なる志望理由書ではなく2次選考(最終)で課される10分間のプレゼンテーションの概要であるという点。運良く1次選考が通っても2次のプレゼンは概要に縛られるため、ゴールを見定めて取り組むことが大切だ。
概要1は「これまでの活動や取り組みで自己評価できるもの」で「内容、動機や目的、方法、結果、意義などを、できるだけ具体的に」と求める。概要2は「将来の目標や希望とその理由」「それを実現するための大学入学後の学びの構想」をデータサイエンス学部を志望した理由とともに具体的に書く。1は2に結びつき、2は1を受けた内容でなければいけない。1・2ともA4判2枚。
「活動や取り組み」の部分に出願条件の「さまざまな活動に積極的に取り組み、成果をあげていると自己評価できる」が入るであろう。横浜市にひも付けられれば、それに越したことはない。2へもスムーズに結びつくから。2の「学びの構想」は大学案内やシラバスなどを徹底的に調べてトンチンカンな、または唐突な結論に陥らないよう注意されたい。
経歴から「横浜愛」が炸裂させられそうな方は存分に炸裂されたい。そうでない方も大学調べと合わせて「横浜調べ」を充実させれば足がかりはいくつも見つかるであろう。
1次通過率は半数弱。通過者のみ受けられる2次試験「面接」は概要に基づく10分のプレゼンと20分の質疑応答が待ち受ける。1次通過者が最終合格できる確率は約6割。事前の十分な準備が欠かせない。 3次試験に該当するのが共通テスト。位置づけは以下の通り。 まず1次選考は概要70点と「英語能力・調査書等」(ほぼ出願資格)30 点の100 点満点。2次通過もこの1次選考の得点が持ち越された上で「面接」を同点(100点)とし合算して上位から選ぶ。 1次・2次の合計200点に対して共通テストの結果は600 点満点。計800点から高得点順に合格者を決める。2次通過者のほとんどが最終合格している。2次までの過程で大学側が「共通テストで大きくつまずくまい」と見なした者だけが通過していて予想通りなのか、志願者側が「ここまで来て不合格はあり得ない!」と根性を出したからか。大学側は共通テストのカットラインを定めていないので、ここまで来たら勉強あるのみである。
入試概要
1.出願期間
10月中旬
2.1次選考内容
・プレゼンテーション概要「これまでの活動や取り組みで自己評価できるもの」「志望理由・入学後の目標」
・英語資格の級やスコア
・高等学校の調査書等
3.1次選考合格発表
11月上旬
4.2次選考内容
プレゼンテーションと質疑応答
5.2次選考時期
11月中旬
6.2次選考合格発表
12月上旬
7.3次選考
大学入学共通テスト 4(5)教科6(7)科目
8.最終合格発表時期
2月上旬