笑いを学問に!筑波大で比較文化を学び、国と国をつなぐ

第37期生

石山智隆(いしやまともたか)

通塾情報

出身校 池袋校
出身高校 淑徳高校
部活 放送
タイプ 留学経験を活かす
夢・目標 国際文化に関わる仕事

進学情報

受験方式 公募制推薦
大学 筑波大学
学部 人文・文化

──[私の〈転機〉]イギリス留学から帰国後、早稲田塾へ

高1の夏から1年間、高校の語学研修としてイギリスへ行きました。これだけ情報が手に入る世の中でも、現地では初めて知ることや驚きの連続! 「いただきます」や「ごちそうさま」が日本特有の挨拶だなんて、ちっとも知りませんでした。そんな中、研修先で日本の文化として落語を披露したところ……、結果はトホホ。笑うポイントが違うのか、まったくウケませんでした。この違いって、なんだろうと考えたときに、「比較文化」という学問が頭をよぎりました。 
帰国後に受験を意識し、早稲田塾へ入学。池袋校は高校からも近いし、高校の友だちもいるし、身近な存在でした。入ってみると、さらに友だちもできて、支えてもらったり、刺激し合うことができた。モチベーションと勉強の環境が整ったところで、ぼくの受験生活はスタートしました。

──[大学・学部を選んだ〈理由〉]笑いが学問になる! 比較文化を学びたいと筑波大を受験

留学の記憶が冷めやらないうちに、筑波大学を受験しようと決めました。理由は、国公立大学で比較文化を学べるから。祖父母が茨城にいることも、決め手となりました。でも、国公立大学の受験は、そんなに甘くはない。頭を悩ませていたとき、たまたま早稲田塾で漫才を披露したところ、講師が「漫才ができるなんていいね! 追求している『笑い』こそが、学問になるよ」と背中を押してくれました。比較文化という分野では、『笑いと宗教』や『笑いと食べ物』など、さまざまなテーマを研究できるそうです。好奇心がすごく膨らんでいくのがわかりました。

──[タメになった〈授業・カリキュラム〉]志望理由に迷走しながらも、原点回帰し目標リセット!

振り返ってみてタメになったと思うのは、「AO・推薦入試特別講座」。公募制推薦にチャレンジしようと決めた当初は、毎週、志望理由がコロコロ変わっていました。ユダヤのことや関東・関西の違いなど、そのとき気になったテーマを都度、比較文化に結びつけてまとめて、あげくの果てに迷走。自信も喪失していました。そんなとき、講師に「笑い」に関する本を読むことを勧められ、原点回帰。「笑い」とは何かを自分なりに考え、シンプルに「日本の笑いとイギリスの笑い」を追求したいという気持ちを書き綴りました。 
また、講座では法学部を目指す友だちや、スペインに詳しい友だちと席を並べていたので、彼らから、法律の観点や社会学の観点などさまざまな意見をもらうことで、新たな視点を得ることができたと思います。

──[刺激的だった〈スーパープログラム〉]海外での考え方の違いに触れたSC2

高3の夏には、「スーパークロスカルチュラルプログラム(SC2)」に参加。秋葉原校でみっちり3日間、中国や韓国、モンゴル出身の留学生とともに、同性愛を取り巻く社会の動きについてグループディスカッションをしました。日本ではなかなかオープンにしにくいテーマも、海外では言論の自由を守るブルーリボン運動などに端を発する大きな抗議運動につながることがあるし、逆にニュースがもみ消されることもある、と知りました。一元的な物の見方をしていたら、見逃してしまうことがこんなにあるとは! 比較文化を学びたい、と改めて強く感じました。

──[将来の〈夢〉]文化を学び、国をつなぐ!

「笑い」ひとつとっても、落語とシェイクスピアが違うように、各国の文化はさまざまです。文化は、換金できたり、すぐに何かを生み出すものではありませんが、目に見えない形で社会を支えているもの、社会に不可欠な存在だとぼくは信じています。だからこそ、すぐに進路を決めてそこに直進するのではなく、まずは筑波大学でじっくりと各国の文化の違い、そして自国の文化を学びたい! 将来は、文化を通じて国と国をつなぐ役割が担えればと思います。

私の「淑徳高校自慢」

高1の夏から1年間、生徒全員がアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアのうちのいずれかに留学。現地では、ホームステイで24時間英語のシャワーを浴びる。高校の単位を取得しながら、異文化と英語にどっぷり浸かることができます。

私の「筑波大学 人文・文化 現役合格アイテム」

ノート、短冊、シャープペン、日めくりカレンダー

ノートには、「筑波大学合格のために」と書き、講師に言われたことや勉強中にポイントと感じたことをすべてメモ。毎週読み直しました。日めくりカレンダーは90日分を自作し、ベッドの脇にかけておきました。

フォトギャラリー

石山智隆さんの
ミレニアム・ゴール・ポイント

学習時間をポイント換算し、対応金額をマラリア撲滅のために、ミレニアム・プロミスに寄付します。

4421

1105

"ミレニアム・ゴール・ポイント"システムとは?