
日本の高い伝統工芸技術を世界中に売り込んでいきたい!
篠原若奈(しのはらかな)
通塾情報
出身校 | 大崎品川校 |
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出身高校 | かえつ有明高校 |
タイプ | 帰国子女の強みを活かす |
夢・目標 | 日本の伝統工芸を海外に広める |
進学情報
受験方式 | AO・推薦入試 |
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大学 | 早稲田大学 |
学部 | 国際教養学部 |

──[早稲田塾入学の〈きっかけ〉]「早稲田」という名前に惹かれた
父の仕事で4歳から海外生活を始め、シンガポール、中国の広州、大連、台湾を経て、日本に帰国したのが高3の4月。高3で日本に戻ることは決まっていたので、台湾にいた時から日本で大学受験をしようと思っていました。周りはみんな塾に行っていたので、「私もとりあえず行ってみよう」と思って塾探しを開始。もともと早稲田大学に興味を持っていたところ、近所に「早稲田塾」があり、「“早稲田”って名前に入っているし、行ってみようかな」と(笑)。説明会に参加して話を聞いてみると、AO入試の指導実績が豊富だと分かった。ずっと海外にいて古典や漢文、世界史など日本の勉強がほぼ抜けており、一般受験は難しいだろうなと思っていたので、経験を活かせるAO入試にチャレンジしようと、その日のうちに入学を決めました。
──[私の〈ハイスクールライフ〉]一番の感動は「日本の女子高生になれたこと
4歳からずっと海外で生活していて、日本の高校には1年しか通いませんでしたが、まず嬉しかったのは「日本の女子高生になれた!」ということ(笑)。中国の高校には制服がなかったので、制服を着た女子高生になれたことが一番の思い出です。印象的だったのは体育祭。男子と女子それぞれで、クラスを超えて団結してパフォーマンスする。みんなで力を合わせて、最後には感動して涙を流す。中国や台湾の学校では見られない団結力の強さに、びっくりしました。
── [タメになった〈授業・カリキュラム〉]挫折を乗り越えて納得できる目標ができた
受講したのは「AO・推薦入試特別講座」と「論文作法(さっぽう)」。最初のうちは、中国のローカルな地方で見た激しいイジメや荒れた町の様子を改善するための取り組みをテーマにしていたのですが、講師から「どんな方法があるの?」「改善するとどうなるの?」という指摘に対して、答えられない自分がいた。アイディアの浅さや実現する可能性の低さにショックを受け、そこでポッキリと挫折してしまいました。
もう一度自分自身がやりたいことを考え直していたとき、頭に浮かんだのが大連で参加した「日本の伝統工芸イベント」のこと。父が勤めていたホテルで開催された「日本の伝統工芸イベント」に参加したとき日本の技術力の高さと、ひとつの道を極める職人の凄さにビリビリと感銘を受けて、一気に興味を持ちました。中でも、貝を使った「螺鈿(らでん)」という工芸品が本当に綺麗で、とても印象的だったのを憶えています。でも現在の日本の伝統工芸は、市場の狭さや後継者不足などの問題で継続が難しい分野もあると出展している職人の方にうかがい、とても残念に思いました。そして、こんなに素晴らしい日本の伝統工芸を、なんとか残したい。日本国内の市場が狭いのなら、海外市場で広めるために何かしたい、と感じました。この話を講師やスタッフにしたところ、「それは面白いね」と納得してもらえた。一度挫折を経験したことで、自分が本当にやりたい道を見つけることができました。
──[大学・学部を選んだ〈理由〉]日本の伝統工芸を広めるための手段を学びたい
日本の伝統工芸を海外市場でPRしたい。そのために国際経済や国際文化について勉強ができる大学はどこだろうと探していたとき、早稲田大学の国際教養学部を知りました。国際教養学部では、1回生からグローバルを軸にした様々な分野に関われるほか、「ダブルディグリープログラム」として、1年間海外の大学で学ぶこともできる。「ここしかない」と第一志望を決めました。
──[将来の〈夢〉]日本の伝統工芸を世界に売り込みたい
将来は、日本の伝統工芸に関わっていきたい。実は、自分自身が職人になる道も考えています。今一番興味を持っているのが、飴細工職人。浅草に有名な方がいるんですけど、彼が作る飴細工は、本当にすごい。いつか弟子入りしてみたいと思っています。
もし職人にならなかったとしても、何か職人の力になるような取り組みをしたい。技術力が高くても自分や作品をアピールするのが苦手な方が多いので、彼らの存在や技術を世界中に売り込んでいきたい。京都の桶職人が作ったワインクーラーが海外で大好評を得るなどの実績もあります。どのようなものに需要があるのかを知りたいので、大学ではマーケティングの勉強もしていきたいと考えています。
私の「かえつ有明高校自慢」
新しい教育スタイルを積極的に取り入れていて、中でもアクティブラーニングという学習方法が効果的でした。暗記に重点を置かず、生徒の考える力を養うような問いかけを授業や朝礼で行なっていて、多様な視点を持つことができました。
私の「早稲田大学 国際教養学部 現役合格アイテム」
清めの塩、お守り

中学生のときから霊感が強くて怖い目に遭うことも多かったので、仙台にある塩釜神社でこの塩を買って、いつも財布に入れて持ち歩いています。精神安定剤みたいなものですね。勉強に集中できたのも塩のおかげです。学業祈願のお守りは叔母にもらったもの。こちらもずっと身につけていました。