FASIDで学んだ「地域活性化」。故郷を日本一あたたかい町に

第37期生

加藤璃帆子(かとうりほこ)

通塾情報

出身校 自由が丘校
出身高校 玉川学園高等部
部活 企業研究
タイプ 部活動、生徒会など学校行事と両立
夢・目標 瑞浪市を日本一あたたかい町にすること

進学情報

受験方式 自己推薦
大学 立教大学
学部 コミュニティ福祉学部

──[早稲田塾入学の〈きっかけ〉]仲間で学び合うスタイルと特別プログラムに惹かれた

高1の4月に入学。なんとなく塾に入ろうと思い、家から近かった早稲田塾の説明を聞きに行ったら、他の塾と全然違っていてビックリしました。ひとりで問題を解くだけでなく、みんなで話し合うディスカッション形式の授業が多く、また他の塾にはない様々な特別プログラムも魅力的で、入学を決めました。 
最初の1年間はなかなか塾の生活に馴染めなかったけど、スタッフの勧めで高2の夏休みに参加した塾育プログラム「Disney Youth Program」への参加が転機になりました。これはフロリダのディズニーランドでキャストの方からお話を聞いてリーダーシップやホスピタリティを学ぶプログラム。1週間に渡ってディスカッションやワークショップを行うので、英語でプレゼンする力が身につきましたね。そして何より大きかったのは、仲間の存在。メンバーは学年も校舎もバラバラだったけど、プログラムを通じて絆ができて、帰国後も一緒に勉強したりプライベートで遊んだりする仲になれたんです。そこから友達の輪が広がり、どんどん塾が楽しくなりました。

──[私の〈ハイスクールライフ〉]高校生で会社経営! 広報としてプロジェクトの成功に貢献

玉川学園には生徒がテーマを決め、1年間を通して研究をする「自由研究」という授業があります。私は「企業研究」を選び、仲間と一緒に高校生だけで会社を経営して、キャンパスグッズをつくって販売するプロジェクトを立ち上げました。私の担当は広報のチーフ。市場リサーチをもとにお客様のニーズを考え、商品を広く売るための戦略を練って研究を重ねた結果、作った商品はパーカー。卒業生や留学生にも大好評で、大成功を納めました。 

──[タメになった〈授業・カリキュラム〉]FASIDで学んだ地域活性化の知識を故郷へ

高2の9月に受けた「FASID国際開発プログラム」で、私の夢が見つかりました。FASIDは社会企業家の方からお話を聞き、そのテーマについてグループで問題の解決策を話し合う授業。フィールドワークとして陸前高田市と八丈島にも行きました。フィールドワークを通して地域活性化について学んだことで、「この経験を自分の身近な場所で生かせないだろうか」と考えるように。そこで頭に浮かんだのが、私の故郷であり消滅都市にも指定されている岐阜県・瑞浪市のこと。FASIDでの学びを大切な故郷に還元するため、活性化の方法を研究し始めました。 
志望校を決めたのは高3のはじめのころ。瑞浪市でフィールドワークをして、この地域で活用できる資源は福祉と看護だと感じ、これらの資源を生かして活性化を図るならさまざまな老人ホームや高齢者施設でインターンができる立教のコミュニティ福祉学部が一番合っていると判断しました。 

──[私の〈受験ストーリー〉]不安な気持ちを希望に変えた先生の言葉

瑞浪市の活性化を志望理由にAO入試対策を進めましたが、高3の5月からスランプに……。きっかけはSFC主催の「未来構想キャンプ」という、選抜を通った高校生がSFCのワークショップに参加できる企画への応募でした。自分のイメージが正しいのか確かめるために選抜に挑んだら、まさかの予選落ち。「私のやっていることは正しいのかな」と不安を感じるようになり、講師にもたくさん相談しました。そこで言われたのは「この時点で君のしていることが正しいかどうかは分からない。それでも本当にやりたいなら、そのまま進めていくべき。迷ったときは初心を思い出して」。その言葉にとても勇気づけられて、方針を変えずに最後まで頑張る決心がつきました。

──[将来の〈夢〉]故郷・瑞浪市を「健康でぬくもりのある町」に

私の将来の夢は、小3まで育った大切な故郷・瑞浪市を活性化して、消滅から救うこと。「未来構想キャンプ」の選抜に落ちたことでもっと客観的な視野が必要なのだと気付き、瑞浪市の市長から大学教授まで、いろいろな方に私のアイデアを話してフィードバックをもらいました。瑞浪市は高齢者の多い地方都市だから、高齢者が住みやすい場所にする必要がある。そこで私は瑞浪市を「健康でぬくもりのある町」にするという目標を掲げました。瑞浪市には、看護学部や栄養福祉学科のある大学があり、福祉の資源がたくさん存在しています。この資源を生かして、瑞浪市を日本一温かい町にしたいです。 

私の「玉川学園高等部自慢」

生徒がやりたいことに協力的な学校で、私も学校の協力で高齢者の方と関わりをもつことができました。やりたいことに一生懸命取り組めるので、生徒は自分の個性を持って自由に学ぶことができます。

私の「立教大学 コミュニティ福祉学部 現役合格アイテム」

単語帳、提案書、修了証

単語帳は、分からない単語に全部フセンをつけたらすごいことに(笑)。受験前には友達やスタッフの方からメッセージも書き込んでもらった宝物です。修了証は、様々なプログラムを頑張った証。提案書は、自分で瑞浪市の活性化に関して作ったもので、教授や市長と話すときに見ていただきました。

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