貧困・難民問題を解決するために、私ができることを見つける

第37期生

髙橋磨采(たかはしまこと)

通塾情報

出身校 町田校
出身高校 玉川学園高等部
部活 ラグビー
タイプ 部活動、生徒会など学校行事と両立
夢・目標 貧困問題や難民問題を解決する

進学情報

受験方式 AO・推薦入試
大学 中央大学
学部 法学部

──[早稲田塾入学の〈きっかけ〉]AO受験に挑戦したい! 現合した先輩のすすめで入学

早稲田塾に入学したのは高1の3月です。学力だけではなく、自分自身を表現してチャレンジするAO入試に興味を持っていたところ、学校の先輩に早稲田塾をすすめられました。その先輩自身も早稲田塾に通ってAOで現合したので、「私もやってみよう」と。受講したのは「AO・推薦入試特別講座」と「論文作法(ろんぶんさっぽう)」です。私が通う玉川学園は大学の付属校で、12月の時点で希望すれば玉川大学に進むことができます。だから一般の勉強のことは考えず、AO準備に打ち込むことができました。

──[私の〈ハイスクールライフ〉]ラグビー部のマネージャーとして、人に奉仕する喜びを知った

中学では吹奏楽部に入っていたのですが、高校では別のことがやりたいと、和太鼓のサークルに入りました。高校生しか入れず、しかも太鼓の台数に限りがあるためオーディションに合格した人しか参加できません。6月の音楽会や9月の学園祭で演奏をするため、毎日のように練習があります。でも、和太鼓だけじゃなく部活にも入りたい。そう思って入部したのがラグビー部。キビキビと働くマネージャーの先輩の姿がかっこよくて、憧れました。マネージャーは楽そうだと思う人も多いのですが、実はとっても忙しい! 気温に合わせて出す水の温度を変えたり、ケガをした選手を察知して手当をしたり、練習後はアイシングをしたり。しかも、高1のときは私以外にもう一人マネージャーがいたのですが、その子が高2で留学してしまったので、1年間私一人。毎日6時半くらいまで練習して、終わったら走って和太鼓の練習に行って、その後に塾に通う生活。両立するのは大変だったけれど、忙しい方が自分には合っているし、充実した高校生活が送れたと思います。

──[大学・学部を選んだ〈理由〉]視点を変えたら、学びたいことが見つかった!

「AO講座」を受け始めたころは、まだ自分が何をしたいのかあやふやな状態で、大学研究をしてもイマイチ実感がありませんでした。志望がハッキリ決まったのは、高2の夏。高校の研修で、アフリカに2週間滞在して現地の生活に肌で触れる「アフリカンスタディーズ」に参加し、そこで貧困に苦しむ人達を目の当たりにしたんです。彼らは、私たちが何かをすると「ありがとう」と言ってくれる。その時、「私は、誰かに『ありがとう』と感謝してもらえることが何より嬉しいんだ。人のために働くということは、なんて尊いことなんだろう」と気づきました。帰国後は、貧困や難民に関する国際ジャーナルや新書を読んで勉強し、研究したいことが実現できる大学はどこだろうと真剣に探すように。「AO講座」に対する姿勢も変わりました。 
当初は国際関係の学部を中心に探していました。でも一口に「国際」と言っても幅広く、やりたいことが多すぎて一つに絞れない。「AO講座」で実施される「模擬出願」は散々な結果で、自分が何をやりたいのかわからず、スランプに……。そんなときに見つけたのが、中央大学法学部の国際企業関係法学科でした。経済問題や国際問題を法律の観点から学ぶことができ、また教授には難民認定や国際紛争について研究していらっしゃる方がいる。「ここで学びたい!」と、一気に志望を変更しました。志望理由書をイチから書き直すので不安はありましたが、講師は「ベースにある自分の考えは変わらないんだから、大丈夫。絶対に合格できるから!」と励ましてくださって、その言葉で頑張ることができました!

──[タメになった〈授業・カリキュラム〉]「論文作法」で鍛えた文章力が武器!

元々文章を書くのは得意でしたが、今まで書いてきた「感想文」と、早稲田塾で書く「小論文」は全くの別物で、はじめのころはダメ出しばかり。「論文作法」の授業では、自分が書いた論文をグループで読み合い、ディスカッションをして疑問点や改善点について話し合います。私の書いた小論文について、「これはこういう考えで書いたんだよ」と口頭で説明すると、相手は「そうなんだ」と納得してくれる。文章だけでは、相手に自分の考えが正しく伝わっていない。文章を読んで相手が納得してくれるためにはどうすればいいのか、何度も書き直してブラッシュアップ。これを繰り返していくことで、論文を書く力がアップしました!

──[将来の〈夢〉]日本がもっと難民を受け入れる社会になるように

難民政策について調べていく中で、日本は先進国であるにも関わらず難民の受け入れをほとんどしていない、という事実を知りました。日本が難民を受け入れる社会になるよう、どのような働きかけができるか、それを大学で学びたいと思っています。将来は国際機関に勤めたいという志望がありますが、まだわかりません。これから大学で学ぶ中で、じっくり考えていきたいです。

私の「玉川学園高等部自慢」

私が参加した「アフリカンスタディーズ」だけでなく、文部科学省から「スーパーグローバルハイスクール」としての認定も受けているので、様々な取り組みがあります。自分がやりたいと思ったことに挑戦できる、そんなチャンスがたくさんある学校です。

私の「中央大学 法学部 現役合格アイテム」

「論文作法」の講評プリント、お守り

講師から「すごいな、文句なしだよ」という言葉をもらって、本当に嬉しかった! 行き詰ったときはこのプリントを見てやる気を出していました。お守りは母がくれたもの。受験のことは家族に相談しなかったのですが、母に「受験することに決めたから」と言ったらこのお守りを買ってきてくれたんです。嬉しかったな。

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