IB資格を取得して早大へ。日本文化を世界に向けて発信したい!

第40期生

柳井 さくら子(やない さくらこ)

通塾情報

出身校 大崎品川校
出身高校 ぐんま国際アカデミー高等部
部活 国際教養
タイプ 部活動、生徒会など学校行事と両立
夢・目標 日本文化を世界に発信する

進学情報

受験方式 AO・推薦入試
大学 早稲田大学
学部 文化構想学部

――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】自分の経験を活かしてAO入試に挑戦したい

私が通っていた「ぐんま国際アカデミー」は、小学校から12年間、ほとんどの授業を英語で学ぶ「英語イマージョン教育」を行っている学校です。国際バカロレア(IB)の認定校でもあるので、希望すればIBを取得することもできます。高2の時点で国内の大学に進学するコースとIBを取得するコースに分かれるのですが、私は後者に進みました。国内の大学を希望していたのですが、せっかく続けてきた英語の授業がなくなってしまうのはイヤだったので……。だから大学に進学するときは、IBの資格も評価してもらえるAO入試に挑戦したいと考えていました。

AOに強い塾を探していたとき、知人に紹介してもらったのが早稲田塾。通学には2時間半かかりますが、体験授業を受けて「ここなら」と思い、高2の1月に入学を決めました。今まで塾というものに通ったことがなかったので、最初はウキウキ。課外活動で取り組んでいた模擬国連や高校生ビジネスプラン・グランプリで知り合った友達に塾生として再会できたし、いろいろな経験をしているユニークな生徒がたくさんいて、良い刺激になりました。

――【早稲田塾での〈生活〉】第三者から評価されることで自信が持てた

私が通っていた高校では、課外活動やボランティア活動が推奨され、取り組んでいる生徒が多くいます。そして当然、英語力は高い。学校ではその状態が「当たり前」でした。でも早稲田塾で私の経験を話すと、「スゴいね!」と感心してくれる。それがすごく嬉しかったし、「私はちゃんとやってきたんだ」ということを自分で認識できた。塾に入った目的の一つに、自分を第三者から客観的に評価してもらいたい、という思いがありました。ある意味特殊な環境の中にいて、その中で自分ができることはなんだろうという迷いが、ずっとあったのです。そんなとき、塾のスタッフや友人は私がやってきたことを認めてくれました。自分に自信が持てるようになって初めて、志望理由書の自己PRを書き出すことができました。

――【私の〈受験ストーリー〉】IBとの両立に悩み、苦しんだ日々

IBを取得するためには、すべての科目のレポート提出と、1ヶ月にわたる学科試験をクリアしなくてはなりません。その準備と勉強にかなりの時間を割きました。そんな状態で挑戦した併願校入試もうまくいかず、もうAOを諦めて、指定校制推薦にしようと思ったこともありました。でも、挑戦できるのは地方大学だったので、両親が「本当に東京を離れていいの?」と反対してきたんです。そのときはイッパイイッパイで、「私の大変さも知らないで!」と気持ちが爆発してしまって……。いろいろ上手くいかず、落ち込みました。

そんなとき、ある併願校の一次試験合格の通知がきて、「もしかしたら、やれるかもしれない」と思えました。そこから、まずは目先のIB試験に集中しよう、と気持ちを切り替えました。そして1ヶ月のIB試験が終わったあと、第一志望である早稲田大学文化構想学部の一次試験通過の知らせが! そこからはAOに集中して、念願の合格を勝ち取ることができました。

――【私を支えてくれた〈スタッフ〉】待ってくれる人がいたから、通い続けられた

一番落ち込んでいたときは、自分の世界に入りこんでいました。塾にも学校にも行きたくない、とにかく一人になりたいと思って、涙を流していた毎日……。そんなとき支えてくれたのが、塾のスタッフや担任助手です。悩みを聞いてくれたり、勉強スケジュールの相談にも乗ってくれたりしたことで、「あのスタッフが待ってくれているから、頑張って塾に行こう」と思えました。最後まで支えてくれた早稲田塾に、とても感謝しています。

――【後輩に〈ひと言〉】ポジティブな気持ちで、最後まで諦めないで!

忙しくて落ち込んだり、自分を見失いそうになったこともあったけれど、最後まで夢を諦めなかったから、合格を手に入れることができました。

後輩のみなさんは、まずはポジティブな気持ちを持って、決して諦めないでほしい。私は受験生活を通して、自分に負けないことがいちばん大切だと実感しました。みなさんもぜひ頑張ってください。

――【将来の〈夢〉】日本文化を世界に発信したい

私が進学するのは、文化構想学部の「Global Studies in Japanese Cultures Program(JCulP:国際日本文化論プログラム)」。海外の学生と共に日本文化を研究し、文化交流をしながら国際的に活躍できる人材を育てるコースです。私はお琴や三味線、生花などをずっと続けていて、日本文化や古典的なものが大好き。大学では和の感性をより深めるための研究がしたいと思っています。そして将来は、日本文化を世界に発信するビジネスがしたい。日本文化を活かしたコンテンツや広告などに関われたらいいな、と考えています。

私の「ぐんま国際アカデミー高等部自慢」

制服がすごく可愛い! キャメル色で、他にはないデザインです。それ以外には、なんと言っても英語力の高さですね。生徒は協調性が高く、個性的な「曲者」が多いかな。取り組んでいることは結構都会的だと思います。

私の「早稲田大学 文化構想学部 現役合格アイテム」

IBの論文、文学の授業で読んだ小説本

IBの論文は、それぞれ書くのに数ヶ月かかっています。文学の論文だけは日本語で書くのですが、私が選んだテーマは「太宰治の女性観について」。これはAOの事前提出資料でもあったので、面接ではなぜこのテーマを選んだのか話題になりました。また面接前は、三島由紀夫の「近代能楽集」を読んで気持ちを落ち着けていました。この本の中で一番好きなのは「卒塔婆小町」というかなりドロドロした話なのですが、これも面接で一番好きな物語として挙げたところ、面接官に驚かれて話が弾みました(笑)。

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