AO・推薦入試No.1の早稲田塾講師がお届けする
総合型・学校推薦型選抜(AO・推薦入試)情報
探究の進め方が分からない高校生必読!探究を楽しく進める方法とは?
探究を楽しく進める方法を徹底解説!先輩はどうやって探究を進めてきたの?
『探究”テーマ”は決まったけれど、探究”方法”が分からない・・・。』
『探究の進め方を教えて欲しい。』
『先輩はどうやって楽しく探究を進めてきたのかを知りたい。』
『探究をどのように進めていくべきか』ということは、探究学習で必ず直面する大きな壁ですよね。
探究学習を進める上では、知識を記憶することや問題の正解を探すことよりも、自身が驚き感動することを実際に体感しながら『楽しむ』ことが非常に重要です。自分の関心を広げるため、そして関心のあるテーマを深めるためにどのように探究していけば楽しく進めることができるのでしょうか。
この記事では、先輩の事例から『楽しく探究学習を進める方法』を紹介していきます。
まだ、探究したいテーマが決まらない!という高校生必読!面白いテーマの決め方とは?👇
探究の進め方は人によって様々!?先輩の探究方法をご紹介!
テーマが設定できたら、どのようにそのテーマを深めていけば良いのでしょうか。
探究の進め方は個人個人によって様々です。
先輩の探究事例を参考に、どんな探究の進め方があるのかを見てみましょう。
岸 うららさん
大学:慶應義塾大学
学部:総合政策学部(SFC)
入試方式:夏秋AO
出身高校:都立駒場高校
一年間のニュージーランド留学で、マイノリティである孤独や不安を経験。それをきっかけに「在日外国人の支援をしたい」と思うようになりました。担任助手やスタッフから「常にアンテナを張って、本や新聞をよく読むこと」とアドバイスを受け、それを続けていくうちに、ある大阪の団体が、子ども食堂や教育支援など、地域全体で外国人支援を行っているという内容の新聞記事を発見。すぐにこの団体に連絡を取り、インタビューを申し込んで話を聞き、探究を深めていきました。
ポイント
書籍や新聞・論文は、既存知識の宝庫です。ここから他者の考え方や気づきを学ぶと共に、膨大な知識を増やすことができます。楽しく文章を読むのはもちろん、岸さんのようにそれをきっかけに実際にインタビューに行ってみるのも良いでしょう。
中原 舶登くん
大学:横浜国立大学
学部:都市科学部
入試方式:総合型選抜(AO入試)
出身高校:高輪高校
僕は父と兄の影響で、地方鉄道が大好きであったことをきっかけに、探究テーマは鉄道を軸として考えていました。しかし、鉄道と地方活性化を探究している人は他にもたくさんいて、僕ならではの特色を出す必要がありました。そこでテーマを深堀りしていくために、未来発見プログラムを二つ受講しました。まずは「アフターコロナの地方創生を考える~地域行政学入門~」です。地域で抱える問題を学んだ上で、自分が住んでいる地域を活性化させるプランを提案しました。ここでは、将来は行政側としてまちづくりに貢献したいという目標ができました。もう一つ「SDGsまちづくりプログラム」では、地域ごとにまちづくりのルールがあることなどを理解でき、今後テーマをどう深めていくかを明確にすることができました。これらを踏まえ、現在は行政あるいは自治体の立場から、近代遺産の保存や地域コミュニティの質を高めていく方法を模索していきたいと考えています。
鈴木 梨央さん
大学:早稲田大学
学部:社会科学部
入試方式:全国自己推薦入試
出身高校:品川女子学院高等部
自己開示という探究テーマを深めるために、受験で忙しいさなかに時間をやり繰りして個人的にオンラインイベントを開催しました。精神保健福祉士の方をお招きし、自己開示とは何かをテーマに私とトークセッションしていただいたんです。小規模なイベントではありますが、成功をおさめたことで自信にもつながりました。また、自己開示や孤独に関する先行研究の論文を読むことはもちろん、未来発見プログラムの「竹中平蔵 世界塾」に参加し、多角的に物事を見る大切さと、そのやり方を学びました。今後は自己開示と匿名性での人のつながり、の2軸で学びを深めていきたいので、たとえば学校で講演したり、企業とタッグを組むなどしてなんらかの社会貢献ができればと考えています。
探究を効率よく進めるには?
◎『チーム』で探究を進める
探究を深めるためには、黙々と一人で作業を進めるだけでなく、同じように探究を進める人たちとお互いのテーマについて意見を交わすことが非常に重要です。早稲田塾では、チームで探究を進めることによって以下のような力が身に着きます。一人で探究を進めることに捉われず、他者と意見を交わすことをしてみましょう。
❶ 自分の探究を客観視する力
他者の色々なテーマに触れることで客観的に考える力が付き、自分の探究をより効果的に深堀ることに繋がります。
❷ 新しい気づきを与え合う力
多くの仲間と共に、お互いの探究テーマについて話し、意見を交わすことで、個人では気付けなかった新たな切り口を見つけ合い、より楽しく探究を進めることができます。
❸ 自分の考えを相手に伝える力
自分の言葉でテーマについて説明することで、相手に伝わる部分と伝わらない部分の区別がはっきりし、効果的な伝え方が見えてきます。
探究学習全体の流れ
探究学習全体の流れとして、第一に『課題(テーマ・問い)』を定め、次に課題における『情報』を収集し、それらの情報を『整理・分析』した上で『まとめ、表現』していきます。この4つの過程を繰り返す中で、自らの考えや課題が更新され、探究の内容も探究の力もレベルアップしていきます。
探究学習の質を向上させるには、自分が楽しみながら探究を行うことと集団で探究を進めることが鍵となります。
自分は何をしている時に夢中になり、ワクワクするのか。自分自身を振り返り、他者との対話を通して、探究学習を進めていきましょう。
そもそも『楽しく』探究を進めるとは?
探究学習は「楽しく」進めることが重要です。仮に今決めているテーマについての本を読んだり、話を聞いたりしてもあまり”ワクワク”しないのであれば、テーマの再設定が必要かもしれません。探究では、テーマを変えてでも『楽しむ』ことが重要なのです。
なぜなら、楽しむことで自分自身の進路選択に希望を持つことができるから。
探究活動の本質は、自分と社会との繋がりをどう見出すか、といった点にあります。自分の生き方と一体化する社会課題を見つけることで、将来学びたいことや職業選択、自身のキャリアもおのずと見えてきます。つまり、探究活動は、自分のこれからの学び、働き方などを考える重要なきっかけの一つになるのです。そのため、「先生に言われたから」「なんとなく」といった動機ではなく、心から「楽しい」「学びたい」と思える課題を見つけることが重要なのです。
孔子の言葉には『これを知る者はこれを好む者に如かず、これを好む者はこれを楽しむ者に如かず』というものがあります。
天才といえども努力を怠れば、努力するものには勝てない。
努力するにしても苦しんでしてるようでは、楽しんでするものには勝てない。
最強なのは、努力することを楽しむ天才である。
ということです。どの分野でも圧巻の成果を出している人はきっとその仕事を楽しんでいます。苦しいことに耐えて嫌々やるよりも、夢中になって楽しんでいる人の方が成果を出しやすいのです。
『時間を忘れて夢中になれる分野』を見つけ、探究を心から楽しみながら学習を進められることが理想でしょう。
~ 早稲田塾での開催中のイベント ~