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探究学習で現役合格!?探究を活かして志望校に現役合格する道筋を徹底解説!

探究を活かして第一志望大学に現役合格する方法って?
学習指導要領の改訂により、2022年度から高校では新たな授業として「総合的な探究の時間(探究学習)」が始まりました。
実はこの探究学習が、第一志望大学に現役合格する大きな鍵となるということをご存じでしょうか。
この記事では『なぜ探究学習が大学入試に役立つのか』『探究学習を総合型選抜に活かす具体的な方法』などについて、わかりやすく解説します。
『探究学習』とは?
探究学習とは、生徒自らが問いを立て、課題解決に向けて情報を収集し、課題発見や問題解決に必要な能力を育む学習活動のことです。
グローバル化や人工知能・AIなどの技術革新が急速に進み、予測困難なこれからの時代。探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことで、自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成することが求められるようになったと文部科学省は示しています。
大きく変動する社会を生きていく生徒たち。彼らの「生きる力」を育むため、これまでの暗記型教育で身につけた知識や技能を発展させ、実践的に役立たせることを目標に、思考力や表現力などを育成していきます。その中でも、探究学習はこれからの時代においてますます重要な役割を果たす学習形態です。
合わせて読みたい!「探究テーマの決め方」と「探究学習の進め方」についてはこちらから👇
探究学習が大学入試に役立つ理由
探究学習で自分の関心分野を認識することができれば、自ずと「大学で何を学びたいか」という疑問に対する答えが見えてきます。大学で学びたい分野を自分の中で確立させておくことで、大学入試や学ぶことに対してのモチベーション向上に繋がるでしょう。
『なんとなく、この大学に行きたい!』というだけでなく、『自身の探究テーマについて、大学の授業やプログラム、研究会を駆使して探究を続けたいから、この大学に行きたい!』と感じている方が、目標が明確であるために入試対策が捗りやすいのです。探究を深めると同時に、自分はなぜ大学に行きたいのかも考えてみましょう。
探究学習での学びは、『総合型選抜』に活かしやすいことが特徴です。多くの大学で提出が必須となっている「志望理由書」や「活動報告書」などの提出書類に、探究学習で探究してきた内容を活かすことができます。
『志望理由書』には、四年間を通して大学で探究・研究したい問いは何かや、解決にはどのような学問分野の知識を得る必要があるのか、大学での学習計画等を記入します。探究学習を深める程、大学で学ぶ必然が見えてきやすいため、志望理由書が書きやすくなるといえます。
また『活動報告書』には、高校3年間の学内外での活動内容や団体における自身の役割などを具体的に記入します。学内の部活動や委員会活動だけでなく、実際に探究を深めるために学内外で行動・体験した経験なども活動報告として記載できるため、総合型選抜に探究活動を活かせるといえます。探究学習を軸に、どのような活動をしてきたのかがアピールポイントとなるのです。
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探究学習が大学入試に役立つ理由は、多くの大学が、探究学習を通して身につく知識や技能、主体的に学ぶ力、思考力や表現力等の能力を持つ学生を求めているからです。例えば北海道大学の一般選抜(学部別入試)では調査書の主体性評価を合否判定に利用するなど、総合型選抜だけでなく様々な入試方式において、これらの能力が必要となってきています。
予測困難なこれからの時代を生きるために、社会ではもちろん大学でも、「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力など」「学びに向かう力、人間性など」の3つの柱からなる「資質・能力」を総合的にバランスよく身につけた学生が求められるのです。

探究活動を活かして現役合格した先輩
留学経験を活かして、筑波大学 人文・文化学群 現役合格。
齊藤千桜さん(入試方式:AC入試、東京学芸大学附属国際中等教育学校出身)
私は将来文部科学省に入り小学校における日本語教育カリキュラムを作りたいです。現在日本に住む外国人児童に対する日本語学習には体系的な指導要領がなく、現場の裁量で進んでいます。「日本語教師」も国家資格ではなく、一定のカリキュラムを経たら誰でもなれる状況です。でも母語が違えば、日本語習得のために必要なプログラムは違うはずと考え、この探究テーマにしました。
きっかけは、1年間のメキシコ留学で日本語教室のボランティア活動をしたことです。私はこれまで日本で育ち、日本語を使って生きてきたことから、他者に日本語を教えることは難しいことではないだろうと考えていました。しかし実際にボランティアを始めてみると、自分が当たり前だと思っていたことが、彼らにとっては「なんでこれはこうなるの?」といった疑問になることや、自分は日本語をただ使えるだけで、理解している訳ではないということに気づきました。
留学先での経験から、海外や日本にいる日本語を必要としている人たちがもっと簡単に日本語を学べるようにしたいと思うようになり、将来は外国人児童の日本語教育を通して、生活環境の差による「教育格差がない社会」を作っていきたいと考えています。
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