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探究テーマが決まらない高校生必読!『面白い』探究テーマの決め方とは?
探究テーマが決まらない高校生必読!探究テーマの具体的な決め方って?
『探究テーマをどのように決めたらいいか分からない・・・。』 『面白い探究テーマの決め方を教えて欲しい。』 『自分の興味分野、探究したい分野がよく分からない・・・。』
探究テーマの設定は、探究を進める上で最も初めに直面する大きな壁ですよね。
しかし、大変だからと言って深く考えずにあまり自分が興味のないテーマを設定してしまうと、その後の探究が大変で辛いものになってしまいます。逆に言えば、上手く探究テーマの設定ができれば、その後の探究活動が楽しく、スラスラ進められるようになるでしょう。
この記事では、探究活動を楽しく進めていくために重要な『探究テーマの具体的な見つけ方』『面白い探究テーマの探し方』『問いの決め方』をわかりやすく解説します。
『探究学習』とは?探究の『テーマ』と『問い』の違いって?
◎ 探究学習とは?
探究学習とは、生徒自らが問いを立て、課題解決に向けて情報を収集・分析し、周囲の人との意見交換を経て、課題発見や問題解決に必要な能力を育む学習活動のことです。
この探究学習を進める上では、自分が探究したい『テーマ』と『問い』の設定が不可欠になります。
より詳しい「探究学習について」や「探究学習を活かして現役合格するには!?」はこちらから👇
◎ そもそもテーマと問いの違いとは?
①テーマとは:
探究のテーマとは、今後の探究の方向性を大まかに指し示すモノです。
例えば「貧困」「LGBTQ+」「環境」「SDGs」「格差」などがそれにあたり、一定の分野にテーマを絞ることで探究の軸が定まります。
問いとは、テーマに紐付けながら具体的な探究を進めていくための手掛かりです。
「環境問題」と一言で言っても、環境問題の中の「異常気象」なのか「海面上昇」なのか、それ以外の「洪水豪雨」「インフラの機能停止」「熱中症」「食糧不足」「水不足」「生態系損失」なのか、テーマを深めるにあたり様々な着眼点があります。対象を狭めた上で探究を行うことは、どんなテーマの場合でも同じです。
対象を絞った上で立てる問いとしては「地球温暖化を根本的に解決するには」や「異常気象に負けないお米の品種改良を実現するには」等、環境問題について深く調べ、考えたくなるような「問い」を設定し、探究を進めていく必要があります。そして、なぜその問いは未解決のままなのか、何を実施することで解決に近づくのかを探して究めていくのです。
つまり『探究テーマを決めてください』と言われた時、『テーマ』と『問い』の両者について熟考し設定する必要があります。
では、それぞれどのように決めていけば良いのでしょうか。
「テーマは決まったけれど、どうやって探究を進めていけばいいのだろう...?」という方必見!👇
面白い探究のテーマを見つける3つの視点
学校で「何でもいいから探究したいテーマを見つけて」と言われても、なかなか決まらないし分からないものですよね。
ここでは3つの視点から、どんな『テーマ』にするかを大まかに考えていきます。
1、自分の『好きなもの』を突き詰める
・ あなたがこれまで熱狂的になったものは何ですか?
・ あなたは何オタクだと言えますか?
・ あなたは何をしている時が一番楽しいですか?
趣味や特技、部活動など、自分の好きなことであれば何でも構いません。このテーマについて突き詰めたら楽しいだろうなというテーマを見つけることが理想です。
2、自分が『疑問に思うこと』を突き詰める
・ 身近なものでもっと良くしたいと感じるコトやモノはありますか?
・ 考えても直ぐには答えが見つからない問題はどんなものがありますか?
・ どうすればこれは実現可能になるのだろうとよく疑問に思うものは何ですか?
意識して普段の生活を見てみると、「なぜだろう」と感じることで溢れていることに気付けるかもしれません。検索で答えがすぐに見つかる疑問はもちろん多いですが、中には答えが明確には分からないものも沢山あるでしょう。その中でもっと突き詰めていきたいと感じる疑問に出会えたのであれば、それを探究のテーマとしてみるのも一つの手でしょう。
3、自分が気になる『社会問題』を突き詰める
・ あなたが最も関心のある社会問題は何ですか?
・ SDGs目標の何番に最も関心がありますか?
・ 海外では問題解決が出来ているのに、日本では未だ解決されていない問題は何があると思いますか?
自分の気になる社会問題を探究テーマとして探究することができます。SDGs目標を見て自分の興味分野を見つけてみるのも一つの手でしょう。自分がその探究を行うことによって社会にどう貢献できるのか、自分という枠組みを超えて考えてみてください。
1、2、3それぞれの視点で考えてみて、それぞれ違うテーマが出てきたとしても、全てが同じテーマになったとしても、全てが正解です。テーマを絞りたい時は、その探究が「自分にとって楽しいもの」になるかどうかという視点を大切に考えて決定していきましょう。大きく3つの探究テーマの探し方を紹介してきましたが、他にも様々な方法があります。自分に合った視点や方法で、熟考することが重要になります。
探究の『問い』の見つける上で重要なこと
探究の問いを見つけるにあたって、非常に重要なことは『テーマの深堀り』をすることです。
テーマについて十分に知識が無い状態では、質の高い問いを立てることは難しく、探究を進めることが困難です。まずは設定したテーマに関する知識や見解を深めるために、ニュースや書籍に触れることはもちろん、先行研究を調べたり、や多くの人とそのテーマについて話したりと、様々な角度からアプローチしましょう。
探究学習を始めてすぐは、現状を知るために調べることが多く、大変だと感じてしまうかもしれません。しかし、本当に自分の興味のあるテーマを設定できていれば、そのテーマに関する新しい知識が増え、非常に楽しい時間になるはずです。だからこそテーマの設定が非常に重要であるともいえます。
探究テーマがなかなかすぐに決まらないのは当たり前です。
焦らず自分の過去や興味と少しずつ向き合い、探究活動が「楽しい!」と思えるようなテーマをゆっくり見つけていきましょう。
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