早稲田塾に「好き」を後押しされた
蛇毒研究で病に苦しむ人を救いたい

第46期生

堀井 柚那(ほりいゆな)さん

通塾情報

出身校 吉祥寺校
出身高校 成蹊高校
部活 生物部・演劇部
夢・目標 蛇毒の薬利用を確実なものとして、病に苦しんでいる人を救う

進学情報

受験方式 夏秋AO
大学 慶應義塾大学
学部 環境情報学部

――【入学の〈きっかけ〉】早めの入学で、将来やりたいことをじっくり考えられた

中3の11月に早稲田塾に入学しました。私は好きなことをとことん突き詰める性格で、「総合型選抜が合っているんじゃない?」と母に勧められたのがきっかけです。それまで総合型選抜についてよく知らなかったのですが、早稲田塾の説明会に参加して、好きなことが受験に活かせる受験方法が自分に最も合っていると思い、挑戦を決めました。合格までの道のりは大変なこともありましたが、好きなことを掘り下げていく充実感があり、とても楽しかったです!早めに塾に通い出したので、大学で何を学びたいかをじっくり考える時間がありました。高1では未来発見プログラムに参加して興味の幅を広げ、高2では探究活動を深め、高3では矛盾点の洗い出しと受験対策をする…と、着実に取り組めたことが良かったと思っています!

――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】研究に向き合う基本姿勢を学んだ「スーパーメディカルサイエンス」

「スーパーバイオサイエンスプログラム」「スーパーブロードキャスター養成塾」「スーパーメディカルサイエンスプログラム」の3つを受講しました。未来発見プログラムは、専門性を高める内容で、それぞれバイオ・表現力・創薬に特化して学ぶことができました。 特に「スーパーメディカルサイエンス」では薬づくりと毒性評価を体験し、「なぜこうなったのか?」と考える研究者の基本姿勢の大切さを教えていただき、考察力が身についたと実感しています。

――【早稲田塾での〈生活〉】「面白そうだね」と応援してくれる環境がチャレンジの原動力に

早稲田塾の良さは、いろいろな人がいて、誰もが否定せずに受け入れてくれるところです。私の場合、「ヘビの研究をしたい」と言うと「変な人」と思われてしまうこともあるのですが、早稲田塾には面白がってくれるスタッフや仲間たちがたくさんいました。探究テーマについてお互いオープンに話したり耳を傾けたりする環境で、私も好きなことを堂々と表現し、熱意を伝える力が養われたと思います。 「THE FORUM」への参加もスタッフの勧めで挑戦。(※THE FORUM…模擬出願で提出した動画を、コメンテーターが分析・審査する早稲田塾のイベント)動画を作成して説明するという貴重な経験ができました。発表を通して人に覚えてもらい、人脈が広がったことも、挑戦によって得られた大きな収穫です。 また、バイオ分野に関心のある高校生が研究内容を発表する、慶應義塾大学主催の「バイオサミット」にも参加しました。早稲田塾の生徒が他にもたくさん参加していて刺激を受けただけでなく、研究の相談に乗ってくれる友人もできました。最初は不安でしたが、審査員特別賞を受賞したことも自信になり、チャレンジして良かったと思います。 私にとって早稲田塾は、やりたいことを肯定して背中を押してくれる、とても温かい場所でした。受験直前には、ずっとサポートしてくれていた担任助手からもらった応援の手紙に励まされ、落ち着いて本番に挑めたことも深く印象に残っています。

――【将来の〈夢〉】「毒を薬に」蛇毒研究で医療に新たな道を拓きたい

子どもの頃からヘビが大好きで、どんなところが好きかと聞かれたら、2時間ぐらい語れます(笑)。大好きなヘビについてもっと深く研究したいと思う中で、「毒と薬は紙一重」という考え方に着目しました。蛇毒について調べていく過程で、デンドロトキシンという蛇毒がアセチルコリン放出を促す作用があること、また重症筋無力症という病気がアセチルコリン受容体に問題があることを知り、治療につなげられるのではないかと考え、探究テーマにしました。将来は、蛇毒研究の第一人者となり、重症筋無力症に苦しむ人々を救いたいです。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】夢に向かって前進できる環境が魅力

慶應義塾大学環境情報学部を志望したのは、蛇毒の研究をしている教授がいらっしゃる点や、鶴岡タウンキャンパスで行われるタンパク質合成研究の実績に惹かれたからです。 合格の勝因は、いろいろなことにチャレンジする行動力と、好きなことへの思いを恥ずかしがらずに表現する力だと思います。面接では、自分がやりたい研究への情熱を笑顔で教授に伝えることを意識し、できるだけ深く掘り下げた研究計画を立てて、矛盾なく説明できるよう準備しました。大学では蛇毒の研究を中心に、人体の神経やバイオインフォマティクスについて学びたいと思っています。

私の「成蹊高校 自慢」

生物教育に力を入れているのが成蹊高校の自慢です。絶滅危惧種の剥製展示や、マウスの一人一匹解剖実習など、実践的な学びの機会が豊富で、生物好きな私には最適な環境でした。

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