未来発見プログラムから研究者の道へ。夢はカエルを追究すること!

第42期生

石本 菜々子(いしもと ななこ)さん

通塾情報

出身校 横浜校
出身高校 第一学院高校
タイプ AO・推薦入試対策が目的
夢・目標 研究者

進学情報

受験方式 総合型選抜(AO入試)
大学 慶應義塾大学
学部 環境情報学部

――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】総合型選抜にチャレンジしたい

小学校3年生の時から、「白衣がかっこいい」という理由で、漠然と薬剤師を目指していました。大学はどこかの薬学部に入りたいなと考えていたところ、母から「大学受験ではAO入試(総合型選抜)に挑戦してみたら?」と勧められ、早稲田塾へ。自分の力を多面的に評価してくれる入試というのは、当時の私にとって未知の世界でした。中三の冬のことです。

――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】私の研究ライフはここから始まった

高1の夏、スタッフから「スーパーメディカルサイエンスプログラム」を勧められました。最初は、白衣を着て研究できる!という、白衣への憧れからプログラムに参加したのですが、そこで初めて「研究そのものの楽しさ」を味わったのです。これが、薬剤師から研究者へと将来の夢が変わるきっかけになりました。

高1の冬には「最先端科学プログラム」に挑戦。そこで、英語の勉強と並行しながら海外の論文を読み進め、「アメリカアカガエルの冬眠時活動時の腸内細菌におけるウレアーゼ遺伝子の探索」というテーマで研究をスタート。このテーマで「高校生バイオサミット」に出場し、結果はなんと審査員特別賞を受賞!これがきっかけで、本格的にカエルの研究をしたいと思うように。SFCの黒田裕樹教授に直接メールをしたところ、黒田研究室を使わせて頂けることになりました。

そこからは研究室に通い、実験に没頭する日々。高3にあがった時コロナウイルスの影響で研究があまりできない状況になってしまったのですが、それでも研究に励み、カエルの採血方法を身につけました。これには黒田教授も驚いていましたね(笑)

高3でもバイオサミットに出たいと思い、今度はバイオインフォマティクスに着目したテーマで研究を進めました。質疑応答時にかなり厳しい質問をされ、残念ながら高3では受賞できず。しかしこの経験がもとで、「やはり自分の興味関心の本質部分を極めなくてはならない」と考え直し、SFC出願のために尿素測定のテーマを練り始めました。

この他にも、高2の夏に出場した「未来構想キャンプ」では優秀賞を受賞。早稲田塾入学時は「薬剤師になりたい」だけだった私が、ここまで研究や夢を明確にできたのは、「未来発見プログラム」のおかげです。高1.2の間にこれほど様々な経験ができたのも、早稲田塾生だったからこそだと思います。

――【早稲田塾で〈学んだこと〉】早稲田塾を通して自分が変わった

研究以外の世界も知りたいと思い、高2の夏には「竹中平蔵 世界を知るサマースクールin香港」に参加。実はその時、香港は大規模デモの真っ最中。日本では見たことのない光景を目の当たりにし、衝撃を受けたのを覚えています。その後、高校の語学研修でフィリピンに行く機会があったのですが、香港サマースクールの際に疑問を抱いたことなどを、自ら現地の人にインタビューしました。元々疑問に思ったら突き詰めてしまうタイプなのですが、早稲田塾を通して自分の視野が広がり、研究以外の領域にもどんどん関心を持つようになりました。

また、早稲田塾入学前は人前に出るのが大の苦手だったのですが、高1での「総合型・学校推薦型選抜(AO・推薦入試)特別指導」ではプレゼンをする機会が多かったため、かなり鍛えられましたね。人前での経験を積んだことで、プレゼン力や自信が自然と身につきました。研究をしていくにあたってはプレゼン力が不可欠なので、この力はバイオサミットでとても役立ったと感じています。

――【私を支えてくれた〈スタッフ〉】応援してくれたみんなの期待に応えたい!

スタッフや大学生の担任助手にはとても支えられました。スタッフが「最近どう?」と心配の電話をかけてくれたり、入試直前期には励ましの言葉をかけてくれたりしたおかげで、常に自分を高めることができたのではないかと思っています。また、入学当初全く計画性がなかった私は、担任助手と一緒に勉強の週間スケジュールを細かく立てました。そのおかげで、高3になるときには自分でしっかり計画立てができるようになり、とても感謝しています。

校舎内の友人にはよく、書類の“メンタリング”(意見を交わし合う)を頼まれていました。私は研究ばかりしていたので、全く違うテーマの志望理由に触れることで、自分の研究テーマ以外の知識が広がり、それが合格にもつながったと思います。

――【将来の〈夢〉】カエルを追究する研究者になる!

将来の夢は、研究者になることです。私の人生を決めてくれた「カエル」をこれからも追究し続けたい。夢はとにかく、ずっとカエルの研究をすること。まずはSFCの研究会で、本格的な研究をできるのが楽しみです。

私の「第一学院高校自慢」

全日制の通信高校です。日本アクティブラーニング協会と繋がりがあり、早稲田塾のように、自分を表現する場が多くあります。総合型選抜AO入試で受験する生徒が多く、先生が総合型選抜AO入試に対してとても熱心でサポートも手厚い。また、通信制なので自由に使える時間が多いため、その時間で思う存分研究ができました。

私の「慶應義塾大学 環境情報学部 現役合格アイテム」

論文

カエルに関する論文です。読みすぎたので端が切れてしまいました(笑)全部英語で書かれているため、この論文を読み込んだおかげで英検2級にも合格できました。私にとって、の大切な論文です。

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