早稲田塾で体験した先端研究の面白さ
「SNSを用いた認知症予防」の第一人者を目指す

第44期生

毛利楓音(もうりかのん)さん

通塾情報

出身校 横浜校
出身高校 湘南学園高校
部活 ダンス部
夢・目標 SNSを用いた認知症予防を確立させる

進学情報

受験方式 高大接続型自己推薦入試
大学 中央大学
学部 理工学部

――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】「総合型・学校推薦型選抜特別指導」に衝撃を受けて入学

大学に進学した人が身近にいなかったこともあり、大学受験のために何をすればいいのか全く知らなかった私。進学について真剣に考えるようになった高2の冬、家のポストに入っていたのが早稲田塾のDMです。親とも相談して見学に行ったとき、教室の中で行われていたのが「総合型・学校推薦型選抜特別指導」。「正解のない問題」に取り組み、自分で考えた回答を堂々と教壇で発表している同い年の高校生たちを見て、「すごい!自分も早稲田塾に入ってあんな風になりたい!」と思いました。「受験と言えばひたすら問題を解きまくって勉強するもの」と思い込んでいた私にとって、「総合型選抜」がとても魅力的なものに映ったのを覚えています。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】「総合型・学校推薦型選抜特別指導」のおかげで身についた「伝える力」

私はもともと人前で話すのがすごく苦手で、緊張のあまりほとんど聞き取れない小さい声でしか話せなくなってしまうほどでした。一人っ子である上に、優しい大人に囲まれて育ったためかもしれません。でも、高校に入学した頃から意見を人に伝える大切さを実感し、自分を変えたいと思うように。そんな私を鍛えてくれたのが「総合型・学校推薦型選抜特別指導」です。答えのない様々な問いに対して5分間で回答を考え、みんなの前で発表するというこのプログラムを毎週受けることで、人前で話す技術がみるみるアップ。他の生徒に負けないよう必死で頑張っているうちに、気がつくとプレゼンが得意になっていました。入試の面接のときにも自分の研究テーマについてプレゼンをしたのですが、早稲田塾で鍛えた「伝える力」を発揮することができ、教授からは「いいプレゼンだったよ。今度、研究会にも遊びにおいで」と声をかけていただけました。

――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】最先端の研究手法をリアルに体験できた

未来発見プログラムでは「最先端科学プログラム」と「スーパーバイオサイエンスプログラム」の二つを受講。「最先端科学プログラム」では、慶應義塾大学の先端生命科学研究所所長の冨田勝教授から生命科学の研究についてご指導いただきました。研究論文を読み、自ら研究テーマを決め、調査・探究し、プレゼンテーションを行うという研究の一連の流れを経験でき、自分の研究テーマのヒントにもなりました。その続編ともいうべき「スーパーバイオサイエンスプログラム」で学んだのは、プログラミング言語を用いた研究データ解析について。理系の研究活動に向けた実践的な知識を身につけることができ、大学での研究活動に対していっそう強く関心を持てるようになりました。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】理工系女子学生に対する手厚い支援に惹かれて

理科や生物が好きだったので、大学では理系の学部に進みたいと最初から考えていました。中でも情報系の学問をしたいと考えるようになったのは、InstagramなどのSNSで6年間表現活動をしており、インターネットやSNSに関わる研究に興味がわいたから。中央大学を志望した理由は、理工系女子学生(リケジョ)応援「理工学部プレ入学式」を実施するなど、リケジョに対する支援が手厚いことです。一般に女性の研究職就職は難しいと言われていますが、中央大学では就職に対してもしっかりサポートしてくれており、自分の夢をかなえる上で良い環境だと考えました。

――【将来の〈夢〉】SNSを用いた認知症予防を確立させたい

この10年ほどでスマートフォンが広く普及し、SNSを使用する人も増加しました。一方、社会の高齢化が進む中、スマートフォンを長時間使用することで起こると言われる「デジタル認知症」が問題となっています。しかし、一度普及したスマートフォンを手放すことは難しい。そこで私が考えているのが「SNSを使って認知症を予防する」という研究です。たとえば匿名のSNSより実名のSNSなら安心感があって脳機能の活性化につながるかもしれませんし、ユーザーの年齢層を合わせることで親密なコミュニティを形成し、これを認知症予防につなげるという方法もあるでしょう。今はまだこの分野の研究は発展途上の段階ですが、こうした技術を確立すれば、認知症の発症を減らすことができるに違いありません。「一人でも多くの人が、自分のしたいことをできる世界」を作ることが私の願いです。

 さらにくわしく≫ 現役合格物語インタビュー

私の「湘南学園高校 自慢」

生徒の主体性を尊重する高校で、生徒が主体となって開催する行事がいくつもあります。コロナ禍の難しい状況の中でも、最大限生徒が自由に企画を考えることができたのは嬉しいことでした。

私の「中央大学 理工学部 現役合格アイテム」

ノート

研究テーマを考えるため、英語で書かれた論文を300本以上読み、ひたすらノートにまとめていきました。その日に気づいたことや思ったことを付箋に書いて貼り付けており、後から見返して課題を発見することも。付箋が増えるごとに「こんなに頑張ったんだな」と自信がついたのを覚えています。

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