「異文化共生と地域づくり」を研究するため、
憧れの慶應義塾大学に合格!

第44期生

小林奈菜(こばやしなな)さん

通塾情報

出身校 池袋校
出身高校 専修大学松戸高校
部活 バレーボール部
夢・目標 在日外国人と日本人の協働による新たな地域づくり

進学情報

受験方式 夏秋AO
大学 慶應義塾大学
学部 総合政策学部

――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】人見知りの激しい自分を変えたかった

私はもともと人見知りで、人前に出ることも意見を発信することも嫌だというタイプ。それを見かねた親が、ディスカッションや発表に力を入れている早稲田塾への入学を勧めたのです。最初はすごく嫌だったのですが、心のどこかで「このままではいけない。将来を見据えて、いつか自分は変わらなければいけない」と考えていたのも事実。「それなら、今早稲田塾で自分を変えてしまおう!」と思い切って、高1の4月に入学を決めました。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】「慶應義塾小論文」と「書類作成・面接練習」で受験の準備は万全!

授業の中で特に良かったのは「慶應義塾小論文」。私は小論文が苦手で長い間スランプが続いていたのですが、この授業を受けて一気に論文が好きになりました。理由の一つは、慶應義塾大学の小論文の問題には「アイデンティティとは何か」といった哲学的な問いに関わるものが多く、面白かったこと。そしてもう一つは、講師の説明がとても深かったことです。単に論文の書き方を教えてくれるのではなく、論文のテーマを深掘りして「このテーマについては〇〇という哲学者の本を読むとより理解が深まりますよ」といったことまで教えてもらえました。授業を通して自分の哲学観や人生観まで成長した気がしています。

研究テーマをブラッシュアップする上で役立ったのは、書類作成や面接練習の授業。早稲田塾では生徒の研究テーマをサポートしてくれますが、与えてくれるのは「答え」ではなく「問い」。あくまで研究テーマを決めるのは生徒自身というスタンスで、徹底的に「なぜその研究テーマでなければならないのか」「あなたが本当にしたいことは何か」という質問を繰り返し受けます。正直「すぐに答えを教えてくれたらいいのに……」と思ったこともあるけれど、やはり自分で考えた研究テーマで合格しなければ意味がない。何度も指摘を受けて考えていくうちに、当初の研究テーマが直面していた壁に気づくことができ、「在日外国人と日本人の協働による新たな地域づくり」という最終的なテーマにたどり着きました。

――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】8つの未来発見プログラムをフル活用!

私が受講した未来発見プログラムは「異文化交流プログラム」、「FASID国際開発プログラム」、「日本テレビ報道局特別インターン講座」、「スーパーブロードキャスタープログラム」、「アフターコロナの行動経済学入門」、「ドラッカースクール」、「ダイアログ&リーダーシッププログラム」、「アフターコロナの地方創生~地域行政学入門~」の8つ。

中でも印象に残っているのは「ドラッカースクール」と「アフターコロナの地方創生」です。「ドラッカースクール」は、不確実の時代と言われる現代において、いかに経営やマーケティングにおいてイノベーションを起こすかを考えるプログラム。私は途上国と先進国が合同でオリンピックを開催することで途上国を支援し格差を抑制するという企画を発表し、最優秀賞を受賞することができました。一方の「アフターコロナの地方創生」では過疎化の進む町の活性化計画を考案し、こちらも賞をいただきました。このプログラムを通して「地域づくり」の意義に目覚めたことは、将来の目標につながるヒントになりました。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】「多文化共生」と「地域づくり」を同時に学びたい

大学選びの際にどうしても譲れなかった軸が「外国人と関わりたい」というもの。それに加えて、「在日外国人と日本人の協働による新たな地域づくり」に向けた研究をするためには、一つの学問領域にとらわれず、幅広い学問を総合的に学べる学部に進む必要があります。その点で慶應義塾大学総合政策学部は私にとって理想的な大学・学部でした。慶應ならではの自由な学風の中で、「多文化共生」と「地域づくり」を組み合わせた独自性の高い研究に打ち込みたいと思っています。

――【将来の〈夢〉】在日外国人の知恵を、地域づくりに活かしたい

私はボランティアで、在日外国人向け日本語教室のサポートをしています。生徒の多くは社会人で、国籍もさまざま。最初は「支援」のつもりで参加したのですが、実際には私の方が学ぶことがたくさんありました。日本人として暮らしていると気づかないような日本の特徴や、海外から見た日本の姿といったものを教えられたのです。この経験を通じて生まれたのが、「在日外国人は支援の対象であるだけでなく、彼らの知恵を活かして日本の文化と融合させることにより、地域づくりを推進できるのではないか」というアイディア。しかし残念ながら現状では地域における外国人と日本人のコミュニティは分断されており、交流を図る手段が乏しい。大学では在日外国人と日本人の架け橋となるプラットフォームづくりを研究し、「在日外国人と日本人の協働による新たな地域づくり」という夢を叶えたいと考えています。

 さらにくわしく≫ 現役合格物語インタビュー

私の「専修大学松戸高校 自慢」

生徒に寄り添い、ときにはちゃんと叱ってくれる、面白い先生がたくさんいます。もちろん私も先生ととても仲が良かったですし、受験も親身になって応援してもらえました。

私の「慶應義塾大学 総合政策学部 現役合格アイテム」

慶應義塾小論文の「写経ノート」

写真はありませんが、新聞の社説をノートに貼り、一字一句たがえず手書きで書き写すという「写経」を続けていました。社説を書き写すことで文章の構成を学ぶと同時に、社会情勢の知識が身に付くおかげで、小論文を書く力が伸び、現代文の点数も目に見えて伸びました。

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