演劇経験を活かし SFC へ!
夢は「即興演劇によるトラウマ克服の研究」。
宇野詩織(うのしおり)さん
通塾情報
出身校 | 横浜校 |
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出身高校 | 横浜雙葉高校 |
部活 | 演劇部 |
夢・目標 | 即興演劇によるトラウマ克服のメカニズムを解明する |
進学情報
受験方式 | 2022夏秋AO |
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大学 | 慶應義塾大学 |
学部 | 環境情報学部 |
――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】高校での演劇活動を総合型選抜に活かしたかった
姉が早稲田塾で総合型選抜に挑戦していたのを見て、自然と自分も早稲田塾に入ろうと思いました。私は勉強があまり得意な方ではなかったのですが、アニメや2.5次元の舞台が大好きで、高校では演劇部に所属して俳優や裏方を経験していました。「大学では演劇について研究してみたい」と早稲田塾のスタッフに話したところ、「研究テーマとしても面白いし、総合型選抜に活かせると思う」と背中を押してもらえたことが嬉しかったです。
――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】即興演劇にも通じる「総合型・学校推薦型選抜特別指導」
参加した授業の中で特に印象に残っているのは「総合型・学校推薦型選抜特別指導」。答えのない問題に5分で挑み、発表するという活動は、私の研究テーマである「即興演劇」にも通じるものがあり、即興演劇が持つ効果について考える機会を得ることができました。また、私自身はもともと即興的な対応力が強くはなかったのですが、「総合型・学校推薦型選抜特別指導」で練習した結果、学校で難しい質問を受けたときに即答する能力が目に見えて高まりました。
慶應受験に一番役立ったのは「慶應義塾小論文」です。「説得力のある文章を書くためにはどのように根拠を並べるべきか」を学んだことで、小論文が上達したのはもちろん、志望理由書の作成にも役立ちました。また、多岐にわたる小論文の題材に取り組むことで、研究分野以外の社会的な知識を幅広く身につけられたことも有意義でした。
――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】地方創生やアナウンサー直伝の「伝える方法」を学ぶ
未来発見プログラムでは「スーパーブロードキャスタープログラム」「日本テレビ報道局 特別インターン講座」「日テレ式 伝える力大学」「アフターコロナの地域創生」を受講。特に「アフターコロナの地域創生」と「日テレ式 伝える力大学」が印象に残っています。「アフターコロナの地域創生」では、過疎化の進む兵庫県養父市の活性化に向けて企画をプレゼンし、優秀賞を受賞!受講前は演劇を研究することばかり考えていた自分が「社会貢献」に目を向けるきっかけとなりました。
「日テレ式 伝える力大学」は日本テレビのアナウンサーから自分の意見を伝える方法を学んだのですが、特に印象的だったのは「全員に100%理解してもらうことは難しい。より多くの人に賛同してもらうことを目標に、こまやかな配慮をすることが大切」という教え。面接で「即興演劇によるトラウマ克服」という難しい研究テーマについて説明するときに、この指導が役に立ちました。
――【大学・学部を選んだ〈理由〉】演劇とトラウマ研究の両方ができる環境
私は大学で「即興演劇によるトラウマ克服のメカニズム」について研究したいと考えています。この研究のためには「認知科学」による演劇研究と「脳科学」によるトラウマ研究の両方を同時に行う必要があります。それを可能にするのが、慶應義塾大学の環境情報学部。環境情報学部では脳科学、身体科学をはじめとする最先端のサイエンスのみならず、テクノロジー、デザインなどを幅広く学べるため、前例の少ない「演劇とトラウマ克服」という研究にも存分に取り組めると感じました。
――【将来の〈夢〉】演劇の力を精神療法に活かしたい
「自分が好きな演劇を人の役に立てるにはどうすればいいだろう?」と考えていた私。そんな折、私の友人がPTSD(心的外傷後ストレス障害)にかかるという出来事が起こり、精神疾患の治療について調べるようになりました。その結果わかったのは、トラウマを克服するための有効性が認められている治療方法は複数あるけれど、一定の精神的苦痛を伴うものが多いという事実。より楽しく治療を行うことはできないかと考えていたところ、患者が即興演劇を行うことでトラウマを克服するというワークショップを知りました。即興演劇には台本がなく、設定も自由。その場で演者が発した台詞をすべて肯定していくことで、自己肯定感が高まる効果があります。さらに、過去にこだわらず「今、この瞬間の自分に何ができるか」に意識を集中できることも、マインドフルネス効果を生み出し、トラウマ克服に役立つとも言われています。ただし現在はまだ、即興演劇によるトラウマ克服のメカニズムは科学的に解明されておらず、広く普及していません。私の夢はそのメカニズムを解明し、病院その他の場所に演劇療法を広めること。一人でも多くの患者さんを、演劇を通じて癒すことができればと願っています。