日本の伝統工芸品を海外販路によって振興させたい!
探究テーマを軸に立教大学経営学部に合格!

第44期生

大鍋真唯(おおなべまい)さん

通塾情報

出身校 横浜校
出身高校 神奈川県立横浜国際高校
夢・目標 日本の伝統工芸を世界に広めること

進学情報

受験方式 自由選抜入試
大学 立教大学
学部 経営学部

――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】探究テーマを軸に大学受験がしたい!

私が早稲田塾に入学したのは高3生になる前の2月でした。総合型選抜は一般選抜に比べるとまだ一般的ではないので、自分で情報を一から得て準備するのは難しいなと感じていました。その時にインターネットで検索をして一番初めにヒットしたのが早稲田塾。説明を聞いてみて、私が一番「ここだ」と思ったポイントは、早稲田塾生が併願大学や学部を、自分の探究点に絡めて決めていたことです。第一志望だけではなく、その他の大学でも自分の興味をもとに考えていること、そして探究テーマを学べる場所を一緒に考えてくれるスタッフや講師がいることに惹かれて入学を決めました。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】さまざまな視点で日本と世界の探究を進めたい

一つ目は、立教大学経営学部には「ビジネスリーダーシッププログラム」というプログラムがあることです。これは、実際の日本企業と連携して、一緒にビジネスモデルを構想してプレゼンテーションなどをする授業です。この授業に参加して、「日本の伝統工芸品を海外販路によって振興させる」という将来の夢につなげたいと思いました。

私は幼少期を兵庫県の加古川市で過ごし、その地域で生産される伝統工芸品をとても大切にしてきました。例えば、播州そろばんや有馬の人形筆などです。しかし、横浜に引っ越してきてから周りの友達や大人を見ていて、安いものをたくさん買って、壊れたら捨てて、また新しいものを買うということが一般的なんだなと実感。工芸品のような、人の手で作られたものは大量生産されたものとは違う価値があるのに、それが評価されていない。この現実がすごくもったいないなと感じました。一方で、海外では富裕層を中心に、人の手で作られた、熟成された伝統美というものを評価している現状があることを知りました。そこで、海外を中心にまずこの伝統工芸品を進出させていくことで、日本の後世にもつなげられるのではないかと考えました。

二つ目は、立教大学が立教リベラルアーツを推進していて、他学部の授業を履修しやすい環境であることです。私はこれまでの探究学習の中で、経営学だけではなく、行政との連携や異文化理解による地場産業理解など、他の視点からも探究することの重要性を実感してきました。そのため、リベラルアーツを推進している環境は魅力的でした。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】ニュースを見る目が変わった慶應義塾小論文

慶應義塾大学は受験していませんが、「慶應義塾小論文」は最もタメになったと感じる授業です。

初めて受講した時には、問題を見てもテキストを疑ってしまうくらい、筆者が言いたいことも問題の意味も理解ができませんでした。しかし、講師の解説を聞いたり、グループワークで他の塾生の考察を聞いたりすることで、問題の題意を見極める力や論証の形が自分の中で確立されていきました。「慶應義塾小論文」で、他の併願大学でも応用できる小論文の力を身につけることができました。

また、ニュースを見る目も変わりました。講義の中で、アクターという言葉がよく出てきたのですが、どういう人や要因が関わってその出来事が起きたのか、周りの環境や条件にも目を向けるようになりました。以前はテレビを見たり、新聞を読んだりしても「あ、そうなんだ」と思うだけ。でも今は、「これが起こったら、社会のこういう分野にもこういう影響を及ぼすんだろうな」と自然に考えられるようになりました。

――【刺激を受けた〈未来発見プログラム〉】リーダーシップについて学んだ「ドラッカープログラム」

高3生の夏休みに、未来発見プログラムの「ドラッカープログラム」を受講。クレアモント大学群のドラッカースクールが主催しているプログラムで、実際にその大学の3名の教授が、講義とグループワークをしてくださいました。マネジメントの父と言われるピータードラッカーの思想をもとに、リーダーシップ論やセルフブランディングを、グループワークを中心に学びました。

このプログラムでリーダーシップについてのイメージが変わりました。受講するまでは、リーダーシップとは、目標に向かって必要なものをただ他の人に伝えて引っ張っていくことだと思っていました。しかし、プログラムを通して、意見を言いやすい環境を作ることや、他の人のモチベーションを高めるような役割もリーダーシップの一つであると考えるようになりました。

――【私にとっての〈早稲田塾〉】強みと弱みをいろんな視点から気付かせてくれる環境が整っている

早稲田塾の授業は、グループワークが多いです。グループワークの一番の良さは、自分を他者の視点からもたくさん見てもらえるところだと思います。授業のたびにお互いフィードバックする時間があり、この過程がその総合型選抜受験においても非常に役立ちました。志望理由書の良い点と改善点を毎回伝え合うことは、私を次のステップに進みやすくしてくれました。

授業で一緒にグループワークをした塾生と受験会場で会えたこともとても印象に残っています。グループワークによって本当に顔見知りがたくさんできるんですよね。気軽に話しかけられる人がいたことは、受験期のピリピリした自分を助けてくれました。

――【将来の〈夢〉】日本の伝統工芸品産業を、海外販路を通して振興したい

大学では日本の地域や企業の特性にパーソナライズしたビジネスモデルを探究したいです。そのために、主にマーケティングとマネジメントの分野を中心として経営学を深めていきたいと考えています。伝統工芸品の海外輸出に関しては、市場調査が十分でない現状あります。そのため、正確なニーズが把握できるようなマーケティングについて勉強したい。一方で、日本の地場産業の産業としての体力も問題点の一つ。少子高齢化だけでなく、そもそもこの地場産業に従事したいという若者が少なくなってきているため、マネジメントの観点から、改革する必要性があると思っています。

大学卒業後は、日本の地方企業を対象としたコンサルティングで、地方企業の海外進出を支援したい。企業の海外進出を支援するコンサル担当が今の日本には少ないので、私は海外販路のマーケティングやマネジメントはもちろん、語学力や行政の連携などの視点もあわせ持つコンサルタントとして、日本の地場産業が海外で需要を確実に獲得できるようなサポートをしていきたいと思っています。

私の「神奈川県立横浜国際高校 自慢」

総合型選抜に向いている学校だと思います。国際高校なので、語学は強みの一つです。英語はもちろん、私は第二外国語も勉強していました。英語資格や第二外国語のフランス語は実際に入試で使用しました。 また、「SR」「PR」「DR」という探究型の授業も総合型選抜にとても役に立ちました。この授業を通して論文を読むことや、企業へのインタビューなども経験しました。

私の「立教大学 経営学部 現役合格アイテム」

ノート

ノートは「何でもノート」。小論文の授業や提出書類作成講座で言われたこと、その時に気付いたことをどんどんメモしていて、受験会場にも持って行きました。何か気になったらとりあえずここに書いて後で調べたらまた書き足してという感じで。あとは大学について調べたことや、不安になった時や悩んだ時もこのノートに書き込んでいました。私の総合型選抜が全て詰まっているノートです。

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