推薦入試の情報を掴める貴重な場
社会に関心を持つ姿勢も身についた

第45期生

栗田結(くりたゆう)さん

通塾情報

出身校 横浜校
出身高校 横浜雙葉高校
部活 ダンス部
夢・目標 法律で人権問題の課題解決

進学情報

受験方式 カトリック高等学校対象特別入試
大学 上智大学
学部 法学部

――【入学の〈きっかけ〉】高校にたくさんいた早稲田塾生に感化されて

早稲田塾に入学したのは高2の12月頃です。高校には早稲田塾に通っている人が多く、どんな塾なのかは知っていました。私には特別な経歴や、人に言える活動経験がありません。ただ学校の定期テストは頑張ってきたので、評定を武器に受験に挑みたい。推薦に特化した対策をしてくれる塾はあまり無いし、何より友人が楽しそうに早稲田塾で探究を続けている姿が印象的だったので、入学を決めました。

――【私の〈受験ストーリー〉】 LGBTQ のドキュメントに心を揺さぶられ、法律に興味を持つ

クラシックバレエを習っていたこともあり、当初は探究テーマや志望校を芸術・文学系と考えていました。けれど思っていたより探究が深まらず、2ヵ月も経った頃にはこれ以上何を調べれば良いのかわからない事態に。そんなとき、ニュースやYouTubeを見て気になったのが LGBTQに関する話題です。結婚しようとしたトランスジェンダーの方が、法が整備されていないために煩雑な手続きをしなければならず、疲れ果てていました。その姿に心を揺さぶられました。多様性時代とかそんな抽象的なことではなく、実際に不利益を被っている人たちに手を差し伸べるにはどうしたらいいのか。G7のうち、LGBT差別禁止法が整備されていないのは日本だけです。そこから法律に興味を持つようになり、志望校の方向も固まっていきました。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】 カトリック校であり、横断的に学べる理想の環境

高校は、カトリック精神を基本とした教育方針です。カトリックの精神は学校全体に浸透しており、友達も他者を気遣える優しい人たちばかり。大学もそんな雰囲気のところに通いたいと、カトリック高等学校対象特別入学試験(以下、カトリック入試)のある上智大学を選びました。また、上智大学は横断的な学びが特徴で、他学部他学科の履修も可能です。法的な基礎知識を学びながら差別問題を深く学べるカリキュラムなどもあり、自分の探究テーマを深めていくにはぴったりの環境だと思いました。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】 同じ目標を持つ塾生同士で助け合える「本直」

「本番直前授業(本直)」は、いろいろな意味で印象深かったです。カトリック入試に挑戦する塾生だけを集めた講座だったので、正直言うと、最初は少し不安でした。なぜかというと、受講する塾生は帰国子女だったり、カンボジアでボランティアをして来た人だったり、ものすごい経歴の人たちばかりだったから。けれど、「私はLGBTQについてこれだけ調べてきたのだ」と気を取り直して臨み志望理由書を発表すると褒めてもらえて、とても自信につながりました。同時に、今後も探究を深めていきたいという意思も強くなりました。また、同じ目標を持つ者同士だからこそ、カトリック入試についてわからないことを何の忖度もなく聞けたというのもあります。率直に意見を言い合える貴重な場でした。

――【早稲田塾で〈学んだこと〉】 社会に関心を持つ姿勢が身についた

早稲田塾は推薦入試の情報を掴める貴重な場だったと思います。担任助手の中には昨年カトリック入試を受験した方もいたので、直接質問できる環境がありがたかったです。何より、これから長い時間をかけて探究していくテーマを見つけられたのも早稲田塾のおかげなので、感謝しかありません。総合型選抜をやり遂げるにあたり、数えきれないほど法律の本や論文を読んできました。一般選抜では身につかない、社会に関心を持つ姿勢が養われたと感じています。大学進学後は、上智の理念である「他者のために、他者とともに」のカトリック精神を忘れずLGBTQの差別問題を法律の観点から学んでいきたい。私も他者のために献身的に尽くせるような人間になりたいと思っています。

私の「横浜雙葉高校 自慢」

中高一貫校で、私も 6 年間通いました。総合学習の授業では自分の経験や調査を発表する場が設けられ、人前でのプレゼンテーション能力を養うことができたと思います。

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