ボランティア活動を活かし、上智大へ
国連職員として東南アジアを支援したい
松岡 杏梨(まつおかあんり)さん
通塾情報
出身校 | 横浜校 |
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出身高校 | 横浜国際高校 |
部活 | インターアクト部 |
夢・目標 | 国連職員として東南アジア諸国の貧困や人権問題に苦しむ人々を支援する |
進学情報
受験方式 | 学校推薦型選抜(公募制) |
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大学 | 上智大学 |
学部 | 総合グローバル学部 |
――【入学の〈きっかけ〉】合格座談会に参加し、早稲田塾の先輩に憧れた
私が早稲田塾に入学したのは高校1年の1月です。高校の先輩に誘われて「合格座談会」に参加したのがきっかけでした。早稲田塾の先輩方が総合型選抜に挑戦し、自分の興味のある探究分野に取り組まれている姿に感銘を受け、「私もこんな風になりたい」と憧れて入学を決めました。総合型選抜の素晴らしいところは、一般選抜とは違って自分のやりたいことを突き通せる入試であること。さらに、探究活動を通して自分の興味関心を発見し、大学合格後のことを見据えていけることも魅力だと思います。早稲田塾を選んだ決め手は、活動を支えてくれる環境が整っていること。実際に入学後は担任助手の方々にいつも支えていただき、探究をやり抜くことができました。
――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】正解のない問題に取り組み、積極的になれた
特に役立ったと感じるのは、「慶應小論文」、「IELTS5.5対策講座」、「IELTS7.0対策講座」、東進講座の「世界史C」、それと「総合型・学校推薦型選抜特別指導」です。「慶應小論文」は高校2年から3年の冬まで長期間受けることによって、小論文の考え方や直近の社会問題に関する知識を身につけることができました。思考力と知識を同時に磨ける、すごく良い講座だと思います。「IELTS5.5と7.0」は英語力を高めるために受けていた講座です。IELTSの勉強は自分一人で進めるのが難しく立ち止まっていたのですが、この講座を受けることでライティングのコツや英語力向上の方法がわかりました。
東進の「世界史C」を受講した理由は、現代の国際政治を学ぶためには世界史を理解する必要があると考えたことと、小論文でも歴史の知識が必要であること。世界史の基礎知識が身についたことは、探究活動にもプラスになりました。そして早稲田塾ならではの授業といえば「総合型・学校推薦型選抜特別指導」。正解のない問題に対して自分なりの答えを考え、自主的に発表することを繰り返すことで積極性が身につきました。その成果もあって、課外活動を積極的にできたのだと思います。
――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】異文化交流プログラムで国際感覚を磨く
未来発見プログラムの中では、高校2年生のときに参加した「異文化交流プログラム」が印象に残っています。この講座は、立命館アジア太平洋大学の講師や国際学生たちを招き、交流を深めるというもの。最終的には社会課題を発見し、グループごとに調査・発表を行うプログラムです。このプログラムを通じて英語力を磨くと同時に、国によってさまざまな価値観があるということを学ぶことができ、貴重な体験となりました。
――【私を支えてくれた〈スタッフ〉】担任助手の言葉で再び前を向けた
私は早稲田塾の雰囲気がすごく好きで、勉強をするときもよく自習室を使っていました。塾に行くとスタッフの方々が気軽に声をかけてくれて、たわいのない話をするのが楽しかった。悩みがあるときにはいつも担任助手の方々に相談し、アドバイスをいただけました。皆さんがアットホームな雰囲気をつくってくれたからこそ、気兼ねなく相談できたのだと思います。特に印象に残っているのは、4校受験した大学のうち、最初の結果が実らなかったときのこと。担任助手の方が、私のいいところや、これからも頑張ってほしいというメッセージを書いて渡してくれたんです。その言葉のおかげで、凹むことなく次に挑戦しようという気持ちになり、残りの3大学はすべて合格することができました。
――【私の〈ハイスクールライフ〉】国際支援や、子どもの居場所づくりに従事
高校の部活動では、さまざまな奉仕活動を行うインターアクト部に所属していました。たとえば使わなくなった体育館履きを集め、必要としている人たちに送ったり、文化祭でレモネードを販売した売上をウクライナ難民支援のために送ったりする活動です。将来の目標にもつながる国際支援をいくつかできたのは有益な経験で、大学の面接でも奉仕経験を話せたのはプラスになりました。また、課外活動としては地域の子どもの居場所づくりや子どものための英語プログラムなど、子どもたちと関わる活動をたくさんしました。子どもたちはそれぞれにとても多様で、一人ひとりの個性を意識したコミュニケーションが大切。この活動を通じて、多様性を認める力が身についたと考えています。
――【大学・学部を選んだ〈理由〉】国際協力という夢に近づくために
上智大学を選んだ理由は、まず「他者のために、他者とともに」という理念に感銘を受けたこと。私自身、父や母から他者に思いやりをもって接するという教えを受けていたので、強く共感しました。また、上智大学は国連ともつながりが深いので、国連職員になるという夢に近づけると考えました。総合グローバル学部を選んだ理由は、国際関係と地域研究を両方学べる点と、政治、社会、文化といった幅広い分野を学べること。国際協力に必要な学問を広く修められると感じました。
――【将来の〈夢〉】国連職員となり、東南アジアの人々を支援したい
私の将来の目標は、国連職員となって、カンボジアをはじめとする東南アジア諸国の貧困や人権問題に苦しむ人々を支援することです。そしてこの目標につながる探究テーマとして、「カンボジアをはじめとする東南アジア諸国に起こる民主主義の停滞と人権問題」を選びました。私がこの目標に至ったきっかけは、高校2年生のときにカンボジアで短期ボランティアをしたこと。そこで子どもたちと交流したり、地雷撤去に携わる方々へのインタビューをしました。実際に現地を訪れたことで、農村部と都市部の経済格差や、公正な選挙ができていない現状を見て、社会を変えたいと考えました。私はもともと子どもが好きで、課外活動として子どもの居場所づくりに携わっていたのですが、あるときNHKの番組でカンボジアの子どもたちが貧困に苦しんでいる様子を見て、「なぜ生まれた地域が違うだけでこんなに生活が違うんだろう」と疑問を持ち、国際協力に関心を持つようになったのです。探究を深める中で、カンボジアには政治・社会・文化・宗教といった複合的な問題があることがわかってきました。将来は国連職員として国際協力をすると同時に、人それぞれの立場や考えを受け入れる視野と優しさをもつ人間になりたいと考えています。