カナダで塾の講座をやり遂げた!
みんなが楽しく学べる世の中に

第45期生

近藤千惺(こんどうちせ)さん

通塾情報

出身校 四谷校
出身高校 Balmoral Hall School
部活
夢・目標 生涯教育を通して楽しく学べる社会づくり

進学情報

受験方式 外国学生のための学部入学試験
大学 早稲田大学
学部 教育学部

――【入学の〈きっかけ〉】帰国生として日本の大学に総合型選抜で挑戦したい

高校3年間は、カナダのマニトバ州にあるバルモーラル・ホール・スクールで勉強しました。私は日本で中高一貫教育の女子高に通っており、自分がいた環境と比較できる海外校を探していて、ここが条件に見合っていました。また、カナダは移民の受け入れに積極的で、多彩な異文化交流が期待できるのも楽しみでした。一方、帰国生が日本の大学を受験する方法として、総合型選抜が活用できるのではという情報をキャッチ。母親と相談するうちに、早稲田塾を知りました。総合型選抜に強い塾ということで、特別な経験値がなくても塾生の強みを引き出してくれるのが最大の魅力だと感じました。何より、海外在住でも問題なく講座が受けられる手厚いフォローが入学の決め手になり、高1の冬に入学しました。

――【私を支えてくれた〈スタッフ〉】貴重なアドバイスから探究テーマを発見

私が探究テーマを見つけることができたのは担任助手からのアドバイスのおかげです。カナダという言葉も文化も違う異国の地で生活をスタートし、当初、意識は異文化体験を掘り下げるほうばかり向いていました。そんなとき、私が現地で行っているボランティアで気になる出来事が。私は、通っていた高校の附属幼稚園でお手伝いをしていました。いろいろな人種・文化の子どもたちがいたのですが、ある子どもが肌の色に対して差別的な言葉を言ってしまった時、幼稚園の先生が、園児をまるで一人前の大人のように扱い、それが悪いことなんだと諭していたんです。それを見て感動し、教育を突き詰めたいと考えるようになりましたが、うまく探究テーマに結び付けられずにいました。悩んで担任助手に相談すると、「その出来事で知ったのは、“学びとは、学校で習うものだけではない”ということなのでは?」と言われ、一気に視界が拓けた気が。日常のありふれた中にも学びは多く、体験した事柄を日本の教育に活かすにはどうしたら良いかを探究することに決めました。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】 多様な人たちの、多様な学びの在り方を勉強できる環境

早稲田大学を選んだのは、教育学部の中でも幅広い分野の学科が揃っているからです。教育学部がある大学はたくさんありますが、どこも教員養成課程が主であるところばかり。そこからさらに、帰国生入試を実施している点を踏まえて志望校を探すと、早稲田大学の教育学部(生涯教育学専修)しかないと考えました。生涯教育学専修では、多様な年代の人たちと社会とのつながりを軸に、社会学や行政学、ジェンダー論など様々なアプローチから教育と学習を勉強できます。また、学歴社会といったユニークな研究をされている教授も在籍するので、たとえば漠然と世の中に蔓延する学歴社会を数値化して分析するなど、おもしろい研究もできそう。私は、学年別に決まった範囲を勉強するのが学びと捉えることに疑問を持っており、今の教育という枠を根底から見直したいです。その意味でも、多様な教育の在り方について学べる生涯教育学専修は、理想の環境だと思いました。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】 日本語で書く力と発想力を鍛えることができた

私は論文の基礎を「国公立・早稲田小論文」で学びました。難関大学の過去問を使って小論文を対策するディスカッション形式の講座です。他の塾生の回答や意見を聞くことで、自分には足りない教養を認識できたのがすごく良かったと思います。また、「総合型・学校推薦型選抜特別指導」では、答えのない問題に取り組みました。5分間の制限時間内で、テーマに対する答えを導き出すのですが、発想力を養うのにとても効果的。これも小論文を書くうえで、オリジナリティを引き出すのに役立ちました。基本的に、日本語と英語では文章の組み立て方が異なります。これは文化の違いによるものなので仕方ありません。ですから、帰国生で日本の大学を受験しようと考えるなら、日本の小論文講座で基礎と型を勉強しておくのが良いと思います。特に私が受けた「国公立・早稲田小論文」のようなディスカッション形式だと、他人の良いところを吸収できるので絶対おすすめです!

――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】 自分の意識を変えるきっかけになった「異文化交流プログラム」

未来発見プログラムは「異文化交流プログラム」がもっとも印象に残っています。立命館アジア太平洋大学の国際学生たちと一緒に学び、国際的な対話力と世界の社会問題に対しての知見を広げます。たとえば、ミャンマーの難民問題がニュースになっていたとき、実際にミャンマーから中継をつなぎ、現地で起こっている事柄を説明していただきました。また、アフガニスタンの女性の権利制限についてディスカッションしたこともあります。私は、カナダという異文化に身を置きながら、自分が得たものを具体的に言語化することができずにいました。しかし、今まさに起こっている世界情勢に触れ、ある意味特殊な環境にいる自分ももっと前のめりに様々な出来事を体験していこうと、意識を変えることができた貴重な講座でした

――【後輩に〈ひと言〉】 海外在住でも早稲田塾はきめ細かく対応してくれる

「海外在住だと早稲田塾の講座を受けにくいのでは?」と考える人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。もちろん、日本時間に合わせて受けるので、中には早起きして学校前に受講することもありました。けれど、未来発見プログラムは日本に帰国していた長期休暇中に受講できたし、平常授業やメンタリングもなるべく私に負担のかからないスケジュールを組んでくださる。何より、メールや電話をこまめにいただけたのが、私も怠けることなくやり遂げられた最大の要因だったと思います。今後は大学で生涯教育について学び、できれば大学院では海外に戻ってさらに探究を深めたい。自分の体験したことが教育と社会にどう還元できるかを考え、将来はすべての人たちが、何の隔たりもなく、自由に楽しく学べる社会づくりに貢献したいです

私の「Balmoral Hall School 自慢」

名門大学を招待するフェアなど、進学校としての体制が整っています。自分が学びたい学問を具体的に先生と話し合える授業などもあり、多方面で進学をサポートしてもらえます。

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