続けてきた探究活動を早稲田塾で昇華。
第一志望校の合格を掴んだ!
中村汎森(なかむらぼん)くん
通塾情報
出身校 | 新宿校 |
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出身高校 | 和光高等学校 |
部活 | |
夢・目標 | 誰もが対等でいられる社会の実現 |
進学情報
受験方式 | 自由選抜入試 |
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大学 | 立教大学 |
学部 | コミュニティ福祉学部 |
――【入学の〈きっかけ〉】進めてきた探究活動を早稲田塾でブラッシュアップしたい
早稲田塾に入学したのは高2の7月頃です。高1から学校で探究活動を進めており、高校3年生になり、その内容で大学受験をしようと考え始めました。塾に通う予定はなかったのですが、高校生がお互いの探求活動についてディスカッションをする早稲田塾の存在を知り、ネットワークを利用して情報収集ができれば心強いだろう、と考えました。早稲田塾は、私の探究テーマを昇華させていくうえで最適な環境だと感じたのが入学の決め手です。
――【私の〈ハイスクールライフ〉】障がい者スポーツを同世代に広める
私が進めてきた探究テーマは「障がい者や健常者、年齢・性別関係なく、誰もが対等な関係でいられる社会の実現」です。高1のときにパラリンピックを見て、障がい者スポーツに興味を持ちました。そして、世の中には障がい者が気軽にスポーツを楽しめる施設が少ないことに気づき、その問題をまずは自分の同世代に伝えたいと考えました。高2の文化祭で障がい者スポーツの実態についてプレゼンしたのですが、いまいち伝わった手ごたえを感じることができませんでした。そこで、障がい者と健常者が共にスポーツに触れられる機会をつくろうと考え、高3のときに体育祭実行委員長に就任しました。実際に自分で、誰もが楽しめるようなスポーツを考案し、体育祭に導入しました。体育祭後、全生徒にアンケート調査を行ったところ96%の生徒が「体育祭に満足した」と回答。障がい者スポーツに対する理解を深めることができたと満足しています
――【早稲田塾で〈学んだこと〉】論文を読むことで論理的思考が向上
早稲田塾で身に着いた力は、論文力です。大学教授が執筆された論文などは、難しいイメージが先行して今までは読んだこともありませんでした。しかし実際に探してみると、自分の探究活動に取り入れるべき内容もたくさんあると気づきました。また、論理的思考が養われ、これまではもっぱら“足を使って”行っていた探究活動を、見直すきっかけにもなりました。たとえば、論文を通して着目したひとつに“場づくり”というのがあります。何かを行うとき、みんなが参加しやすくするためにはどうすれば良いか。まさに、体育祭で自身が考案したスポーツを生徒たちに楽しんでもらうにはどうすれば良いかという課題に重なります。そこで、体育祭に先駆けて自分の母校である小学校で考案したスポーツの体験会を開催しました。その結果、年齢・体格差関係なく楽しめたと実感。この成功体験がなかったら、体育祭もうまく事が運ばなかったかもしれません。また、私は人に何かを“伝える”のは言葉が大事だと思っていました。以前、「共生社会」をテーマにしたエッセイを執筆し、市の文学賞を受賞。その経験を、今回の体育祭の一件にも活かせるのではないかと考えました。そこで、自身が考案した誰もが楽しめるスポーツは「+α競技」と命名。ちょっと周囲の人に+α、優しい視点を持ってみようという意味を込めました。体育祭実行委員の士気が高まったうえ、和光生にも受け入れられやすく、全生徒に浸透しやすかったのかなと思います。このような問題解決のための論理的思考は、早稲田塾で学んだ賜物だと思っています。
――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】面接対策にもなった「伝える力」
未来発見プログラムで役立ったのは「日テレ式 伝える力」講座です。現役アナウンサーやテレビ局の方々が講師を務めてくださり、魅力的な伝え方について指導していただきました。大勢の前でプレゼンするのは緊張するものです。そのような状況でも、自分の考えをまとめ、はっきり意見をする力が講座を通して身に着きました。探究活動にはもちろん、本番の面接対策にも非常に役立つ内容でした。また、早稲田塾で日々行ってきたメンタリングは、合格の勝因と言っても過言ではありません。探究活動について毎日塾生と話し合い、指摘をもらうのは、自分自身の理解力が深まると同時に、他ジャンルの知識を得ることで自分の探究に活かせることもあるからです。早稲田塾は、他の塾や予備校と違い、塾生同士が高め合える環境であることが魅力的だと思います。
――【大学・学部を選んだ〈理由〉】時代に合った福祉社会の概念を学びたい
「誰もが対等でいられる社会の実現」という探究テーマを考えたとき、思い浮かんだのが“コミュニティ”という言葉でした。立教大学コミュニティ福祉学部の理念が「誰もが幸せな暮らしを実現できる社会をつくる。」。コミュニティを通してさまざまな社会問題を解決するのなら、他大学の学部でも学べそうです。しかし、コミュニティ福祉学部では、社会弱者と呼ばれる人たちの立場から見た社会構造や、共生していく概念など、ここでしか学べない新しい福祉社会学があると思いました。これまでは、主に高校という限られた範囲で、障がい者スポーツを通して誰もが対等な関係で過ごせる場というのを実現してきたと自負しています。今後はさらに、地域社会にその枠を広げていきたい。そのためにも大学でもっと探究を深めていきたいです。