「何でもチャレンジ」の行動力で憧れの慶應に合格
教育現場と行政の問題を解決する文科省職員に

第46期生

角田 美光斗(つのだみこと)さん

通塾情報

出身校 四谷校
出身高校 東洋英和女学院高等部
部活 茶道部
夢・目標 文部科学省職員となり、児童の声に耳を傾けた教育行政に携わる

進学情報

受験方式 FIT入試
大学 慶應義塾大学
学部 法学部

――【入学の〈きっかけ〉】「面白そう」が原動力! 自分の長所を活かせる総合型選抜との出会い

早稲田塾に入学したのは中3の12月です。当時はまだ大学受験について真剣に考えていたわけではありませんでしたが、自宅に届いた冬期特別招待講習のDMを見たことがきっかけで早稲田塾で面談を行い、総合型選抜という入試方式を知りました。「面白そうだな」と思ったことと、通いやすい立地であったことが入学の決め手です。総合型選抜は、人前で話すのが好きな私の性格に合っていて、「自己表現が活きる入試かもしれない」と感じ、挑戦することを決めました。早い時期に入学したため、一般選抜も視野に入れた計画的な学びと、多彩なカリキュラムを通じて知見を広げることができました。 早稲田塾はアットホームな雰囲気があり、いつも誰かが声をかけてくれたり、先生方から励ましの言葉をいただけたりするのが、とても嬉しくてこの空間が大好きでした。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】憧れと学びが一致した進路選択

私が慶應義塾大学法学部を志望した理由は、まず中学受験でご縁がなかったことへの「リベンジ」という強い思いがあったからです。6年間ずっとその気持ちを抱き続けてきたので、「今度こそ」という覚悟を持って受験に臨みました。 法学部を選んだのは、祖父と父も法学部出身であり、家族に法曹関係者がいるという家庭環境の影響が大きかったです。また、慶應義塾大学の法学部には法律学科と政治学科が併設されており、両分野を横断的に学べる点にも魅力を感じました。特に、現代日本政治や政策過程を専門とする教授の授業に惹かれ、そのもとで深く学びたいと思いました。

――【私の〈受験ストーリー〉】早稲田塾で身についた「半学半教」の精神

総合型選抜の対策を通じて、「半学半教」の精神が身につきました。慶應義塾大学の理念の一つでもありますが、人に半分は教わり、半分は教えるという相互的な関係性の中で、人は成長するという考え方です。このことは、塾内の学び合いの場でも実感しました。 学校の勉強や委員会活動などと、塾の勉強を両立するために、時間管理を徹底し、早稲田塾のオンライン授業も活用。一般選抜も視野に入れていたので、英語と世界史にも力を入れ、英単語の暗記や教科書の繰り返し読解などを計画的に進め、総合型選抜の準備との両立を図っていました。 総合型選抜は、偏差値では測れない入試である分、不安との戦いでもありましたが、励まし合う仲間や熱心に指導してくださる先生方の存在が大きな支えになりました。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】「FIT対策講座」での多角的な学びが合格の鍵

早稲田塾で特に印象に残っているのは、「FIT入二次試験対策講座」です。法学や政治学の知識を深めるためにこの講座を受講しました。自分で本や参考書を読むだけでは限界を感じていたので、講座で多角的な視点から学べたのが大きな収穫でした。実際のFIT入試では、講義を聴いた後に問題を解く形式の試験があるのですが、その場でどう思考し、どう答えるかが問われるため、この講座での学びがとても役に立ちました。 その他にも総合型・学校推薦型選抜特別指導の「答えのない問いに挑む」という講座では、自分なりの答えを導き出す力を身につけました。どんな表現をすれば相手に的確に伝わるかを繰り返し考え、言語化能力がぐんと高まったと実感しています。 また、高1の時に参加した早稲田塾の「THE FORUM」というプレゼンテーション大会では、先輩たちの発表を聞いて「私もこのようになりたい」と刺激を受けたことが、将来のビジョンを深く考えるきっかけになりました。自身の課題に気づき、それを克服して成長する原動力になったと思います。

――【将来の〈夢〉】教育現場と行政の問題を解決に導く文部科学省職員に

将来は文部科学省の入省し、子どもたちの声に真摯に耳を傾け、その思いを反映した教育行政に携わりたいと考えています。 この夢の原点は、小学生の時にささいなことから家族とケンカをして家を飛び出し、警察に保護された経験にあります。「もう大丈夫だよ」と優しく声をかけてくださった警察官の方の温かさに心を打たれ、子どもに寄り添う大人の存在の大切さを感じたと同時に、子どもの問題に介入する行政機関に大きな関心と憧れを持つようになりました。 高校3年間は児童養護施設や子ども食堂などでのボランティア活動のほか、文部科学省や教育委員会へのインタビューも積極的に行いました。これらの活動を通して、教育現場と行政との間にギャップがあるのではと考えるようになり、政策決定の過程そのものに関心を持つようになりました。また、高2の夏にはバングラデシュに1か月滞在して、現地の小学校訪問やマイクロファイナンス事業を見学。現地で見たゴミの山について尋ねた際、「支援はあっても処理方法は教えてもらえなかった」と聞き、現地のニーズに寄り添う政策の必要性を痛感しました。この気づきは、日本の教育現場にも通じると思っています。 大学では法学と政治学を学び、専門性と透明性を備えた官邸主導の新たなあり方を模索していきたいです。

私の「東洋英和女学院高等部 自慢」

東洋英和女学院の魅力は、生徒と先生の距離がとても近いことです。先生に気軽に悩みを相談できたり、自分の気持ちを率直に話せたり、信頼できる大人が身近にいる安心感があります。この環境で過ごしたからこそ、夢を見つけられたと思います。

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