探究テーマを早稲田塾でブラッシュアップ
SFCで多角的な視野を養いたい
川向 優芽(かわむかい ゆめ)さん
通塾情報
出身校 | 津田沼校 |
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出身高校 | かえつ有明高校 |
部活 | ダンス部 |
夢・目標 | ろう者と聴者の共生社会生活を実現 |
進学情報
受験方式 | 夏秋AO |
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大学 | 慶應義塾大学 |
学部 | 総合政策学部 |
――[入学の〈きっかけ〉]周囲に早稲田塾生が多く、安心感があった
早稲田塾に入学したのは高2の12月です。通っていた高校には早稲田塾生が多く、塾の様子や講座内容を事前に聞いていたので安心感がありました。私は総合型選抜での受験を目指して、早稲田塾入学前から探究活動を続けてきました。志望校はSFC(慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)です。決意を胸に早稲田塾に行ってみたところ、校舎長や担任助手から丁寧なアドバイスをいただき感動。大学受験に向けて具体的なステップを把握できたのが、入学の決め手となりました。
――[タメになった〈授業・カリキュラム〉] 「ポートフォリオ作成指導」で探究活動の方向性がより明確に
受験に役立ったのは本番直前授業です。私は特に面接には不安があり、自分では何をどう対策したら良いのかわかりませんでした。本直の面接ファイナルチェックでは、講師を相手に本番さながらの模擬面接を何度も行い、その中で普段自分が考えもしないことを質問されます。厳しい指導でしたが、乗り越えることで自分自身が大きく成長し、面接に対しての不安が解消されました。 また、「ポートフォリオ作成指導」もタメになった講座のひとつです。毎回テーマが与えられ、自分の回答をプレゼンした後にグループで回答について話し合います。自分の視点にはない他人の意見を聞くことで視野が広がり、改めて自分の価値観にも気づくことができた貴重な経験でした。講座を繰り返し受講していく中で、探究活動の方向性や大学でやりたいことが明確になったように思います。
――[私を支えてくれた〈スタッフ〉]常に親身になって寄り添ってくれた担任助手
合格の勝因は、自分の中の“ハテナ”をどんどん減らすことができたからだと思っています。書類作成や探究テーマにおいて、受験本番の面接で聞かれたことに的確に回答するためには、いかにハテナを、疑問や曖昧な点を少なくできるかが、勝負どころではないでしょうか。 ハテナを解消するために、私にとって早稲田塾は最適な場所でした。一番大きかったのは担任助手の存在です。私が在籍していた津田沼校にはSFC在籍の方が居なかったので、他の校舎まで足を運んで何度も面接を組んでいただきました。くじけそうになった弱い精神面もすいぶんサポートしていただいたと思っています。 自分がどうしたいのかを問う内容が多い早稲田塾の講座。授業を通して将来本当にやりたいものが明確になり、自分自身の成長につながりました。
――[私の〈受験ストーリー〉]自分自身が持った偏見から探究テーマを発見
私は、「ろう者と聴者の共生社会の実現」をテーマに探究活動を進めました。ダンス部に所属していた私は、ろう学校を訪問した際にダンス部を見学して「耳が聞こえない人たちにダンスができるわけがない」と決めつけていることに気づき、愕然としました。その偏見に気づいてから、ろう者と聴者について探究活動をスタート。複数のろう者と聴者にアンケート調査を行ったところ、お互いに「自分よりも下に見ているのではないか」「仲間外れにされそう」等、分かり合えていない現実が見えてきました。その要因として、たとえば以前は国の政策によってろう学校の教育で手話が禁止されていたことなどが考えられます。 今の私は、まだ根本的な偏見の要因を掴めていません。大学で分析を重ね、将来は企業やNPO団体でろう者と聴者が共生できる社会づくりに貢献していきたいと思っています。
――[大学・学部を選んだ〈理由〉]SFCは多角的な視点を養える学びの環境
SFCを選んだ理由は、多角的な視点をさまざまな講義を通して学べる大学だと思うからです。私が探究を深めている「偏見」は、何かひとつの要因から生まれるものではないので、SFCで多面的な視点や柔軟な思考力を養いたいと考えています。他の大学や学部だと要因の追求や実態を調べるところで終わるかもしれませんが、SFCの環境と豊富な人脈を使えば、追求で終わらせず、解決策まで見通せるのではという期待もあります。 また、SFCにはオーラル・ヒストリー(口述歴史)という手話を使って研究されている教授がいらっしゃいます。ろう者と深く関わってきた方のもとで探究活動を続けられればと、今からとても楽しみです。