合格実績No.1 の早稲田塾講師がお届けする総合型・学校推薦型選抜(AO・推薦入試)情報

青山学院大学
文学部

青山学院大学 文学部

Give yourself the best chance to get into your dream college.

提出書類により一次選考が行われ、筆記試験(論述)及び面接試験により合格者を決定する。大学入学共通テストは課されないが、出願条件として評定平均4.0以上(史学科、比較芸術学科)や英語資格の高いスコア(英米文学科)などが求められる。

※掲載内容は変更されている場合があります。必ず大学のホームページ、入試案内冊子などをご確認ください。

※2023年7月12日更新

文学部 英米文学科 自己推薦入試

最新入試情報から合格のポイントまで
総合型・学校推薦型選抜の全てがわかる!

入試の特徴と出願資格

1.募集人員は約30人

2.入試要項に「英語資格取得者を対象」とあるように、出願資格として以下のA~Eのいずれかを取得している者を対象とする。
  A 実用英語技能検定準1級以上
   1)従来型
   2)英検S-CBT
   3)英検CBT
   4)英検2020 1day S-CBT
   5)英検S-Interview
   6)英検2020 2days S-Interview

  B TOEIC Listening&Reading 730点以上、およびSpeaking 130点以上、Writing 140点以上
  C TOEFL iBT68点以上
  D TEAP(4技能)300点以上(TEAP CBTは除く)
  E    IELTS(Academic Module)オーバーオール・バンド・スコア 5.5以上
   ※B、C、Eについては、出願書類提出期間末日より2年以内に取得したものを有効とする。
   ※Bについては、SpeakingとWritingのスコアは、受験日が異なるスコアの組み合わせでも出願することができる。 TOEIC IP(Institutional Program)は不可。
   ※Cについては、Test Date Scoresのスコアに限る。TOEFL ITPⓇは不可。
   ※Dについては、複数回受験した場合、各技能の最高点を組み合わせた総合点が資格を満たせば出願することができる。2022年度第1回以降のテストから出願書類提出期間末日までに取得したものを有効とする。
   ※Eについては、IELTS コンピューター版を含む。

英語能力を基準とする推薦方式は珍しくない。このレベルだと上智大学外国語学部英語学科の「英検 準1級以上」「TOEFL iBT 72点以上」「TOEIC 785点以上」、立教大学異文化コミュニケーション学科自由選抜入試方式B資格Ⅱ「TOEFL iBT 72点以上」「TEAP 309点以上」、同大経営学部資格Ⅲ「TOEFL iBT 72点以上」「TEAP 309点以上」あたりに匹敵する。英語資格でのラインとしては私大最高峰で、国公立を含めても、英語の資格で(他に数学がある)要件の一部を構成する一橋大学商学部推薦入試の「英検 1級以上」「TOEFL iBT 93点以上」が上にあるくらいである。一橋大の設定は「そんな日本人高校生がどこにいるのか」というほど高いので除外して考えると、結局、英語資格での最高峰の1つとなる。ただし、上智大学英語学科に比べると評定平均の縛りがない分、いくらか青学の方がハードルは低い。

 

入試概要

1.主な出願資格

上記「入試の特徴」に記載した英語資格取得者

 

2.出願時期

9月中旬

 

3.主な出願書類

入学願書、英語資格の証明、調査書等

 

4.1次選考(書類審査)合格発表

10月下旬

 

5.2次選考出願時期

10月下旬

 

6.2次選考時期

10月下旬

 

7.選考内容

英語および日本語を用いた小論文と面接

 

8.最終合格発表

11月中旬

 

入試の特色

1次選考は、志望動機書(A4判3分の2程度で24行)による書類審査、2次選考は、英語と日本語を用いた小論文と面接による審査となっている。

英検準1級レベルの出願資格者となると、一般選抜で難度が高いとされる青学、立教の英語でさえ、おそらく問題なくクリアできる。それでも推薦入試を選ぶとすれば「何が何でもそこへ行きたい」という純粋な動機の者を除くと、他の一般選抜の科目(国語や地理歴史)を回避したい人となる。誰が当てはまりやすいかと想像するに、おそらくは帰国生だ。

青山学院大学文学部英米文学科は青学の原点にもなる学部で、図書館の蔵書も他学科に比べて充実しているなど魅かれる点は多い。かつては文学に重点を置いていたが、今では語学系や音声学系なども重んじていて「外国語学部化」が進んでいる。

長らく原点の学部でありながら、英米文学科は推薦制度がなかった。2部に見られた程度だ。大学自体も「キリスト教同盟校推薦」「全国高等学校キリスト者推薦」など、メソジスト系ミッションスクール独自の制度がある半面で、自己推薦系にはあまり積極的とはいえなかった。それが近年文学部の各学科で盛んになり始めた。それは当欄に紹介する英米文学科英語資格取得者対象自己推薦入試以外に、史学科と比較芸術学科である。これらの狙いは明快で、学科にピッタリ合う人材だけを募集しようとしている。英米文ならばズバッと「英語が得意」、史学科ならば要項からそのまま2次試験の内容を抜き出すと「歴史分野の学力を問う論述」だ。こうした傾向は他に法政大学文学部にもみられる。

文学部は、学科名が高校までの科目とシンクロしやすいため(「英語」と「英米文」、「国語」と「日本文学」または「国文」、「日本史」「世界史」と「史学」)、その科目が得意だと延長上に大学の学びがあると勘違いしやすく、入学して失望する場合もあるので、注意が必要である。

アイディア 合格のツボ

本学志望の動機・理由、入学後の計画・目標をA4判3分の2程度のルーズリーフ形式24行に収めなければならない。

したがって自己PRに充てる余地はあまりない。出願資格をやっと越えているという人は、英語の能力自体ではPRの材料になりにくい。ただ、海外居住経験なしで条件をクリアしている者は、その努力の跡を述べるのは有効といえよう。

「動機・理由」は「青山学院大学の」と「英米文学科の」の両方が書かれているのが望ましい。これだけの英語能力があれば一般入試でも十分に通用するので、大学側は「本当にうちへ来たいのか」を疑うであろう。したがって何としても青学に通いたいのだという明快な意思が伝わるようにしたい。そのためには大学パンフレットの精読はもちろんのこと、オープンキャンパスに参加するなど積極的な行動が求められる。出願が9月上旬までなので早めの動きがほしい。

「入学後の計画・目標」も「英米文学科」の要素が入ってくる。なので学科へ志望する動機と学びの計画は分けて書くように工夫しよう。大学が公開しているシラバスを参照しつつ、1年次から4年次までのプランを立てる。また英米文学科の6専門課程「イギリス文学・文化」「アメリカ文学・文化」「グローバル文学・文化」「英語学」「コミュニケーション」「英語教育学」のどれを志向するのかの明確化は必至である。卒業後については題意にないものの、できれば「なりたい将来像」は書き入れたい。この場合、大学院に進むという選択肢は大いにあっていい。文学部の他学科より、大学院で専門性をさらに高めようという学生が目立つのが英米文学科の特長であるからだ。

 

合格戦略をご提案!個別相談はこちら


文学部 史学科 自己推薦入試

最新入試情報から合格のポイントまで
総合型・学校推薦型選抜の全てがわかる!

入試の特徴と出願資格

  • 募集人員は約13人。
  • 出願資格に全体の評定平均4.0以上と高いレベルに設定されている。一方で、全体が3.8であっても「世界史B」もしくは「日本史B」の評定平均が4.5以上あれば受けられるのが大きな特長である。
  • 1次選考に必要な書類として、歴史に関する2000字の課題レポートが課される点や、2次選考で「歴史分野の学力を問う論述」が課される点などを考え合わせると、史学に対する情熱と能力の持ち主を求めていると考えていい。
  • 入試概要

    1.主な出願資格

    以下のいずれかに該当する者
    ・全体の評定平均値4.0以上
    ・全体の評定平均値3.8以上、かつ「世界史B」もしくば「日本史B」の評定4.5以上

     

    2.出願時期

    10月上旬

     

    3.主な出願書類

    志望動機・理由書(1200字) 入学者選抜課題(2000字)

     

    4.1次選考(書類審査)合格発表

    11月中旬

     

    5.2次選考出願時期

    11月下旬

     

    6.2次選考時期

    11月下旬

     

    7.選考内容

    筆記試験(論述)、面接

     

    8.最終合格発表

    12月上旬

     

    入試の特色

    1次選考は志望動機・理由書(1200字)と入学者選抜課題(2000字)による書類審査、2次選考は歴史に関する小論文と面接による審査となっている。

    史学科のアドミッションポリシーには、以下のように書かれている。

    ■知識・技能
    国語、外国語、地理歴史、公民などについて、高等学校卒業相当の知識を有している。

    ■思考力・判断力・表現力
    歴史学や考古学への関心を論理的に表現することができる。

    ■意欲・関心・態度
    歴史学や考古学への関心を通じて、変化する世界の情勢や文化、人間と社会について理解しようとする意欲を有している。

     

    史学科の自己推薦入試は、上記の能力・意欲の有無を厳しく見定められる絶対評価の入試である。文学部で自己推薦入試を設けている3学科の合格者数を数年分見ると、史学科は募集人数を下回っていることが多い。つまり、史学科の定める水準を満たしていなければ、合格を勝ち取ることはできないということだ。

    アイディア 合格のツボ

    かつて青山学院大学史学科は、一般入試(3科目)の配点で「社会」(現在の地歴公民)を他の2つ(英・国)より高くするという、実にユニークな制度を採っていた。英100、国100、社150だった。具体的には、他学科の受験生も使用する問題1~3までが共通で、史学科のみの問題4・5がある。そこが丸々50点分に換算された。またその問題4・5は論述形式だった。

    こうした配点は、他に早稲田大学第一文学部が「英語・国語・小論文」を掲げるなど過去に少数見られた。しかし変則ゆえに敬遠される部分もあったらしく、次第に姿を消していく。もっともそうしたアイデンティティーは姿を変えて総合型・学校推薦型選抜(AO・推薦入試)で復活したとみなされる例も多い。立教大学文学部にあったB方式は自由選抜入試で、慶應義塾大学法学部の二次試験(面接)はFIT入試で、と。青山学院大学史学科のこの自己推薦入試もまた、同じようなDNAを感じる。

    志望動機・理由書の題意には「志望理由・入学後の学習計画・目標等」を「1200字以内で記入」するように記載されているので、内容もそれにほぼ沿った形になろう。

    青山学院大学史学科の特長は、「日本史コース」「西洋史コース」にオーソドックスな布陣を敷いているほか、「東洋史コース」では中国史とイスラム史担当の教員を揃えている。また「考古学コース」では日本の歴史時代に重点を置いた布陣となっている。「入学後の学習計画」を立てる必要があるので学科・コース研究は必須である。

    加えて課題レポートがある。例えば過去の課題は「現在の日本では、様々な言語の外国の作品が日本語に翻訳され読まれている。人類の歴史の中では、しばしば、ある言語や作品が他の言語に翻訳され、社会や文化に大きな影響を与えてきた。世界史や日本史におけるこのような翻訳の事例を一つとりあげ、その経緯や影響について論じなさい。なお、文献を参照した場合は、著者、文献名、出版社および刊行年を明記すること。参考文献リストは、指定の文字数に含めることとします」(2000字)とハイレベルな設定である。同学科の「教育研究上の目的」に「歴史を地域やジャンルをこえて幅広く学習して、今日の世界情勢や文化を総合的・客観的に分析できる人材、専門的知識の習得を通して、自己を確立し、未来への展望を切り開ける人材を社会に送り出す」とあるように、単純な繰り返し論では話にならない。E.H.カーは『歴史とは何か』のなかで、歴史を未来と現代と過去との対話と位置づけて過去の事実のみの研究を批判し、史家は人類の未来を展望すべしとする。このあたりを取っかかりにした本格的なレポートが望まれる。「丸暗記万歳」ではおよそ話になるまい。

     

    合格戦略をご提案!個別相談はこちら


    文学部 比較芸術学科 自己推薦入試

    最新入試情報から合格のポイントまで
    総合型・学校推薦型選抜の全てがわかる!

    入試の特徴と出願資格

    1. 募集人員は約8人。倍率も決して低くはない。
    2. 出願資格に全体の評定平均4.0以上と高いレベルに設定されている。一方で、全体が3.8であっても「外国語」の評定が4.2以上、かつ「世界史B」もしくは「日本史B」の評定が4.2以上であれば受けられる。
    3. 1次選考に必要な書類として、志望動機・理由書を1500字以内、芸術に関する2000字の課題レポートが課される。また、2次選考では芸術に関する基礎知識を問う筆記試験と、面接がある。
      以前は2次選考に英語試験が課されていたが、出願資格で基礎学力は担保されているとの判断から、現在では芸術に関する筆記試験と面接のみとなった。

    入試概要

    1.主な出願資格

    以下のいずれかに該当する者
    ・全体の評定平均値4.0以上
    ・全体の評定平均値3.8以上、かつ「外国語」と「世界史B」または「日本史B」の評定4.2以上

    2.出願時期

    10月上旬

    3.主な出願書類

    志望動機・理由書(1500字)入学者選抜課題(2000字)

    4.1次選考(書類審査)合格発表

    11月中旬

    5.2次選考出願時期

    11月中旬

    6.2次選考時期

    11月下旬

    7.選考内容

    「芸術に関する基礎知識」に関する筆記試験と面接

    8.最終合格発表

    12月上旬

    入試の特色

    1次選考は志望動機・理由書(1500字)と入学者選抜課題(2000字)による書類審査、2次選考は芸術に関する筆記試験と面接による審査となっている。

    青山学院大学文学部史学科は、設立当初から日本史・西洋史・東洋史の各コースに芸術系の講座があり、長らく同学科の特長となっていた。それが芸術史コースとしてまとまったあと、主に芸術史コースが独立した形で、2012年から比較芸術学科として新しく創設された。それと同時に自己推薦入試も開始されている。

    比較芸術学科は、特に「古くからの歴史を持つ伝統的な芸術の3領域」を範囲とする。具体的には「美術」「音楽」「演劇映像」だ。大学のWEBサイトによると「美術は日本・東洋美術と西洋美術、音楽は西洋音楽と東洋音楽、演劇映像は日本古典芸能と西洋演劇、それに映画や写真などの領域を含んでいる。」あくまでも古典を重視する史学的アプローチの色彩が濃いので、デザインや建築など実社会で即応できる手段を学ぶ「芸術」系とは異なる。実践が中心ではなく、鑑賞や比較によって芸術そのものを丸ごと学び、その教養を人間の普遍的な問題の考察につなげていく場所であるとイメージするといい。

    自己推薦入試では、芸術に関わる根本的な問いができる人材が求められる。試験内容も純粋に芸術への情熱や、それを学ぶための素養を見るものとなっている。また、単なる芸術への動機や芸術を実践・鑑賞してきた経験だけでは足りない。「なぜ人類は芸術表現を獲得したのか」という根本的な問いを持ち、「芸術がこの社会で果たす役割とは何か」といった思索ができる者が選抜される。

    アイディア 合格のツボ

    1次選考のための書類は2次選考の面接試験のときに重要な役割を果たす。必要な書類は「志望動機・理由書」と「入学者選抜課題」の2つである。

    志望動機・理由書は1500字以内。選考方法を見ると、本学科への志望理由・入学後の学習計画・目標等を記入するように指示がある。芸術を学ぶための自らの資質を示した上で、「青山学院大学に入りたい」ではなく「比較芸術学科に入りたい」というアピールが必要である。また、自分が「美術」「音楽」「演劇映像」のどの領域に興味を持っているのかを、その理由(実績など)を含めて自己PRしたい。
    自己推薦でほしい人材は、恐らくこの3分野のどれかに実績や高い興味をすでに抱いている者であろう。言い換えればそれが大してないのに臨むべきではない。子どもの頃から仏像巡りに心血注いできたというタイプに、「芸術もいいかな?」ぐらいで戦いを挑んでも勝ち目がないし、仮にそれで勝ったとしても苦痛なだけの大学の学びが待っている上に、実社会に決して有利とはいえない学問のため、就職にも苦労する。あくまでも「大好き」な者が志向すべき学科なのだ。 さらに、自分が興味ある分野だけでなく、他分野も有機的に関連付けて学ぶ意欲と具体的計画も重要となる。

    入学者選抜課題は2000字以内。例年これに手こずる志望者が続出している。2017年度の題意は
    大学で芸術を学ぶことの人生における意義、あるいは心構えについて、次のA、Bのいずれかのテーマに関連づけて、論じなさい。なお、論述を進めるにあたっては、Ⅰ美術、Ⅱ音楽、Ⅲ演劇映像の3つの芸術領域のなかから、ひとつの分野を選択し、具体的な作品や作家の名前を挙げるように注意すること。
    A.芸術と自然
    B.芸術と歴史・伝統
    である。

    最初に「3つの芸術領域のなかから、ひとつの分野を選び、具体的な作品や作家の名前を挙げる」へ取りかかる。必ず「人並み外れて詳しい」と自負できるぐらいの内容であるべきだ。その上で知識を追加するのは構わない。「具体的な作品や作家の名前」は1人でも複数でも構わない。あるカテゴリーに属する数人の芸術家を比較検討するのもいいであろう。もっとも「ひとつの分野を選択し」だから、画家と音楽家という取り合わせをしてはならない。1人で書くのも一向に問題ないものの、なかなか分析が進まないであろう。やってみればわかる。とくに故人の場合は。

    難しいのが「芸術を学ぶことの人生における意義、あるいは心構え」とはなにかである。志望理由書的な切り口からすれば、まずAかBいずれかのテーマの題意を満たした後で、こうした芸術(美術、音楽、演劇映像のどれか)を学べば自分の「人生」にこのような「意義」があるという形で一応収まる。だが課題文には「大学で芸術を学ぶこと」というもう1つの制約がある。あくまでも自分で示した「具体的な作品や作家」から「大学で芸術を学ぶことの人生における意義、あるいは心構え」を述べる必要がある。論じるべき内容が、単なる「大学で芸術を学ぶことの意義」ではなく「人生における意義、あるいは心構え」も含まれるとなると戸惑ってしまう。一番苦労する点といってよかろう。

     

    合格戦略をご提案!個別相談はこちら

    CHECK! 総合型・学校推薦型選抜
    (AO・推薦入試)について
    基礎から知りたい方はこちら

    AO・推薦入試