模擬裁判を経験して見つけた、保護観察官という夢に向かって

第37期生

古川紗都海(ふるかわさとみ)

通塾情報

出身校 金沢文庫校
出身高校 捜真女学校高等学部
部活 陸上
タイプ 部活動、生徒会など学校行事と両立
夢・目標 保護観察官

進学情報

受験方式 自己推薦
大学 中央大学
学部 法学部

──[入学の〈きっかけ〉]姉のあとを追って、早稲田塾へ入学

私が早稲田塾に入ったのは、高3の4月。AO入試で大学に進学したいと考えていたとき、まっさきに入りたいと思った塾が早稲田塾でした。その理由は、4歳年上の姉が早稲田塾の卒業生で、公募推薦で大学受験に成功したこと。姉からは、「早稲田塾はすごく丁寧に進路指導をしてくれるし、言葉遣いや話し方などもしっかりチェックしてくれるのでAO入試には効果的だよ」と聞かされていたので、信頼できると思いました。

──[タメになった〈授業・カリキュラム〉]「論文作法」で苦手な文章もすらすら書けるように

早稲田塾では「論文作法(さっぽう)」を受講しました。入学した当初は、論文を書くのが苦手で、1000文字書くだけでも精一杯という感じ。しかし、講師から一方的に指導を受けるだけではなく、同じ高校生の仲間たちの意見を聞いているうちに短期間でさまざまなことを学ぶことができ、気が付くと1000文字の論文もスラスラ書けるように。文章の重要な部分を見つけて要約することもできるようになりました。 講師には、文章の書き方だけではなく、受験や将来のことなども気兼ねなく相談でき、ありがたかったです。入試直前は書類作成が終わらず焦ったこともあるけれど、講師、スタッフ、友だちに支えられ、乗り越えることができました。

──[刺激的だった〈スーパープログラム〉]「模擬裁判」がキッカケで目標が定まった

進路を考える上で大きな影響を受けたのが、6月に参加した早稲田塾の「模擬裁判」。このプログラムでは、本物の裁判さながらに裁判官、弁護人、検察官、原告、そして被告人が登場し、リアリティのある架空の裁判を行います。漠然と「法学部へ行きたい」と考えていたので参加したのですが、このとき私が特に関心を持ったのは「被告人はどんな気持ちでこの場に立っているんだろう。そしてこの先、どうやって生きていくのだろう」ということでした。そこで有罪判決を受けた人がその後どうなるかを調べてみたところ、日本では刑務所から出た人が社会復帰する制度が整っておらず、収入を得るために再び犯罪に手を染めるケースが多いという事実を知りました。これをキッカケに、将来は保護観察官になりたいと決めることができました。

──[私の〈ハイスクールライフ〉]陸上部では厳しい練習を乗り越え、部長を務める

陸上部での活動にも打ち込みました。私は中長距離が専門で、1500~3000メートルを走っていたのですが、この距離を選んだ理由は「努力の成果が出やすいこと」。練習はかなりハードで、夏休みも毎日練習があったし、試合前には朝練も。辞めたいと思ったこともあるけれど、タイムが伸びたり、試合で結果を出せたときの達成感がうれしくて、どんどん陸上が好きになっていった。私の一学年上に先輩がいなかった関係上、私は部長を2年間務めたのですが、これもすごくいい経験でした。部長として部員をまとめていくうちに後輩たちも私を頼ってくれるようになり、気がつくと後輩の記録が伸びることが、自分のこと以上に嬉しい。中高一貫校なので、中1から高3の5月まで陸上をしていたことになります。引退試合ではベストタイムを出すことができ、終わった後には思わず涙があふれました。 

──[将来の〈夢〉]保護観察官として、犯罪者の社会復帰に貢献したい

夢は保護観察官になり、犯罪者の社会復帰を支援すること。早稲田塾の「模擬裁判」に参加した後、刑務所に入った人へのサポートがしたいと考えた私は、当初刑務官になろうと考えていました。しかしスタッフとディスカッションしていく中で、罪を犯した人の更生のため、より長期的に関わりを持てるのは保護観察官だということを知りました。進学先に中央大学法学部を選んだのも、そのために必要なことが学べるベストな環境だと感じたからです。中央大学法学部は教授・学生ともに優秀で司法試験の合格者も多いし、1キャンパスの中に多数の学部がそろっているので、さまざまな人と交流を持つことができます。出所した後行き場をなくした人が再犯を繰り返すような悲しい状況をなくすため、力を尽くしたいです。

私の「捜真女学校高等学部自慢」

高3になっても行事に熱くなる校風で、文化祭や体育祭で一番盛り上がるのは3年生。私もがんばりました!

私の「中央大学 法学部 現役合格アイテム」

練習用のスパイク、部活のノート、論文のファイル

練習用のスパイクは中学生のころからずっと履いていたもので、思い出深いアイテム。部活で使っていたノートには、前半は練習メニューなどが書いてあるのですが、受験勉強が始まってからはグループディスカッションのまとめなどを記入。入試前は顧問の先生がメッセージを書いてくれて、会場にも持参しました。そして早稲田塾で書いたすべての論文をまとめたファイル。かなりの分量になり、自信につながりました。

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