海外経験が受験に活きた!将来は
AIを活用しW杯で審判をしたい
山田 周(やまだ あまね)くん
通塾情報
出身校 | 町田校 |
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出身高校 | 駒澤大学高校 |
部活 | サッカー部 |
夢・目標 | サッカーの国際審判となりW杯の決勝を担当する |
進学情報
受験方式 | 夏秋AO |
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大学 | 慶應義塾大学 |
学部 | 環境情報学部 |
――[入学の〈きっかけ〉]留学と審判の海外経験を受験に活かしたい
[入学の〈きっかけ〉]留学と審判の海外経験を受験に活かしたい 早稲田塾に入学したのは高3の4月です。高2の7月から高3の6月までカナダのバンクーバーにある姉妹校に留学していたのですが、そのときに友人から勧められたのが入学のきっかけです。 私は中学の頃からサッカーをやっていました。プレー中、審判に対して不満を抱くことがあり、「自分がジャッジしたほうがもっとうまくできるのに」とまで考えることも。その経験が審判員になりたいという思いにつながりました。海外で審判をやりたいという強い気持ちで留学を決意し、現地では高校生の年代の1部リーグや地域のクラブチームの試合を担当。言葉の壁があり、審判員としてのコミュニケーションが取れず最初は悔しかったけれど、毎日試合に出てくる単語を調べ、英語を勉強し続けました。また、海外試合経験者ということで、フランス・パリで開催されたユース年代の大会『Paris World Games』の若手審判員に抜擢 。この実績を活かして、総合型選抜に挑戦することにしました。
――[タメになった〈授業・カリキュラム〉] 書類の総仕上げに活用できた「錬成会」
印象に残っている授業は夏期授業中の「研究テーマ錬成会」です。塾生6名+講師1名でチームを組み、チームメンタリングを通して自分たちの探究テーマを深掘りします。「もっとこうしたほうが良い」という意見や、そもそも自分の書類が“サッカー初心者”にもわかる内容なのか? など、第三者からの指摘は貴重なものばかり。それを受け、興味を持って読んでもらえるように、特に書類の書き出し部分はすごく苦労して仕上げました。やはり総合型選抜は、いろいろな意見を聞いたほうが有利になると再認識した講座でした。
――[早稲田塾での〈生活〉]知識豊富なスタッフのアドバイスを参考に
早稲田塾の講師や担任助手は、知識豊富な方々ばかりです。塾生の中には、マイナーなものを探究テーマにしている人もいるのに、それらすべてに対し的確なアドバイスをしている講師や担任助手の知識の広さが、早稲田塾を支えているのだと感じました。 SFCは1次に負荷の高い自己アピールのポートフォリオを提出しなければなりませんでしたが、私はデザインが苦手で……。しかし、「審判の写真をもっと入れたほうがいい」「書体を工夫しよう」など、魅力的に相手に伝える方法を担任助手から何度もアドバイスしていただき、見違えるような仕上がりに。日本に帰国した高3の7月中旬から約1ヵ月半の間にここまで精度を上げることができたのは、早稲田塾のおかげです。
――[私の〈受験ストーリー〉]AIの力を借りて良い判定ができる審判を目指す
私はAIを活用した「AI✕人間のサッカー審判の実用性」について探究を深めてきました。プレイヤーとしてサッカーをやっていたとき、細かい判定に納得のいかないことがたくさんありました。審判も人間だから、と理解しているものの、プロの試合でも判定ミスは大きな問題に発展しています。その解決策として、判定にAIの導入を考えました。探究テーマを深める過程ではChatGPTを活用し、サッカーの試合の動画から気になる判定を分析。また、試合にAIが及ぼす影響を研究した論文を読むなどして知識を深めてきました。結果として、現時点では、判断が分かれるグレーゾーンの部分においてAI判定は時期尚早と言わざるを得ません。私は審判としてより良い試合をつくっていくのが目標なので、AI・人間それぞれが持ついい部分を融合し、将来はAIがW杯に導入されることを目指したい。そのための勉強を大学で続けていきたいと考えています。
――[大学・学部を選んだ〈理由〉] 2年次よりゼミ2つを履修できるのが魅力
AI審判の実用化に向けた学びの場として、最も適した環境だと考えてSFCを選択しました。審判は、選手とのコミュニケーションを含め、パーソナリティが重要視されます。SFCは2年次より最大2つのゼミを履修できるので、技術的な部分と心理学的な部分を同時に勉強し、探究を深めたい。また、環境情報学部にはイメージの言語化についてユニークな研究をされている教授がいらっしゃるので、ぜひ参考にしたいです。また、慶應義塾体育会のサッカー部は昨年2部優勝、2025年より1部昇格を果たして波に乗っています。その強さも大学選びの決め手になりました。 将来の夢は、サッカーの国際審判になって、ワールドカップの決勝審判をすること。その夢に向かって、AI審判の実現可能性を探究していきます。