早稲田政経で公共哲学を学び
市場経済の「モラル」について考えたい
三室 杏(みむろ あん)さん
通塾情報
出身校 | 吉祥寺校 |
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出身高校 | 国際基督教大学高校 |
部活 | バドミントン部 |
夢・目標 | モラルある経営をサポートする |
進学情報
受験方式 | グローバル入試 |
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大学 | 早稲田大学 |
学部 | 政治経済学部 |
――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】海外経験を生かして総合型選抜にチャレンジしたい
私は小5から中3の夏まで、アメリカで生活していました。日本語と英語、2つの言語を両立させるのが私としては難しく、日本語で文章を読み書きすることはあまり得意ではありませんでした。その後帰国子女として国際基督教大学高校に入学。高2の夏頃には周囲の生徒が塾に通うようになり、私も受験を意識するように。一般受験は厳しいかなと考えていたので、英語力や課外活動の経験を活かせる総合型選抜に挑戦したいと思い、合格実績が多い早稲田塾を選んで入学。それが高2の9月です。
――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】重要なのは、語彙ではなく「伝える」意識
受講したのは「早稲田国公立小論文」「総合型・学校推薦型選抜(AO・推薦入試)特別指導」などです。小論文の授業では、まずは長文を読み込まなければならないのですが、私は読むのが遅くて…。みんなは読み終わっているのに一人だけ間に合わず、劣等感をおぼえることもありました。しかし継続することで読む時間が早くなり、読むコツも身に付きました。また私は、小論文というのは難しい言葉で書かなくてはいけないという先入観を持っていました。私は日本語の語彙力が低いから上手く書けないと思っていのですが、実はそうではなかった。重要なのは、簡単な言葉でいいから、人に伝わる言葉で書くこと。それを理解してからは文章のポイントが明確になったように思います。
小論文でも「総合型・学校推薦型選抜(AO・推薦入試)特別指導」でも、早稲田塾の授業では生徒同士で論文を読み合い、ディスカッションをする機会が多くあります。研究テーマのために論文を読むことはありますが、正直文章が難しい。でも同年代が書いた文章ならわかりやすいので、参考になるし真似しやすいんですよね(笑)。またディスカッションで自分にはないアイディアをもらって、盗む…と言うか、参考にさせてもらうこともよくありました。
――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】新しいリーダー像を発見できた
「ドラッカープログラム」に参加しました。講義は全部英語だったので、英語での専門用語について多く学べましたね。このプラグラムではリーダーシップについて学ぶのですが、私はリーダーと言うと、トップに一人でいて、その人が全体に物事を伝えていくというイメージを持っていました。しかしそれだけではなく、人と人とを繋げていくリーダーもあるのだということを知った。新しい視点だったし、まさに理想的なリーダーだ!と感銘を受けました。学びの多いプログラムだったと思います。
――【早稲田塾での〈生活〉】優しい人のいる居心地の良い場で、最後まで頑張れた
私は高校を帰国子女枠で受験したので周囲に同じ状況のひとがおらず、孤独を感じることもありました。でも大学受験は早稲田塾にいたから、友人と一緒に頑張れました。悩みを打ち明けられる存在がいてくれたことが、本当にありがたかったです。
不安を感じたり書類の方向性に悩んだりしたときは、すぐ大学生の担任助手に相談していました。オンラインのときは電話も。早稲田塾の人は、みんなフレンドリーで親身になって話を聞いてくれる。そのおかげで、辛いときもメンタルを保つことができました。早稲田塾が「場」を提供してくれるから、そこに優しい人がいてくれる。感謝しています。
――【将来の〈夢〉】公共哲学を学び、モラルある市場経済を構築したい
両親の影響で、子どものときからビジネスに興味があり、課外活動でビジネスコンクールに参加したこともありました。中でも特に興味を持ったのが、ビジネスでの「モラル」についてです。アメリカに住んでいたとき、父が盲腸で緊急搬送されたことがありました。そのとき、緊急だからと通常の何倍もの費用が請求されたのです。こういうときでも、家庭の経済力でその人が生きられるかどうか決まってしまうのか、という事実にショックを受けました。そして、市場のモラル、道徳について考えさせられたのです。
早稲田大学政治経済学部では、公共哲学が学べます。現在の資本主義に対して、公共哲学を通じてどのようなモラルが構築できるのかを、これから考えていきたいです。
将来の職業像についてはまだイメージできていませんが、経営コンサルタントとして企業のモラルある経営をサポートしていきたい。そして、モノの本質的な価値を見極められるような人間になりたいと思います。