早稲田塾の学びから見えた、
自分が目指すべき教師像

第43期生

鈴木 颯(すずき そう)くん

通塾情報

出身校 町田校
出身高校 神奈川県立相模原弥栄高校
部活 野球部
夢・目標 中学校の教師

進学情報

受験方式 学校推薦型選抜(指定校制)
大学 法政大学
学部 理工学部

――[大学・学部を選んだ〈理由〉]数学と理科、両方の教員免許が取得できる

早稲田塾に入ったのは高1の12月頃。同じ高校の先輩が総合型選抜で慶應義塾大学SFCに現役合格したと、早稲田塾のホームページに掲載されている記事を読んだからです。すぐ説明会に行って入学の手続きをしました。

将来の夢は、数学教師になること。両親がどちらも小学校の先生で、身近に教育者がいたからだと思います。また、僕は高校で野球部に所属しており、部活動の指導もやりたいので、目標は中学校の教師。最初は教員養成に特化した学部があるところを考えましたが、調べてみると、数学と理科の教員免許を一緒に取得できる大学がある。それが最終的な進学先になった法政大学です。

――[刺激的だった〈未来発見プログラム〉]環境問題をこれまでにない視点で考えた

未来発見プログラム「持続可能な社会の実現に向けて~SDGs2030」は、視野が広がりとてもタメになりました。「SDGsとは何か」を主軸に、目標達成に向けた世界の動きを学ぶ講座です。中でも印象に残っているのは車の話。トヨタ自動車がスマホひとつで車を借りられるカーシェアリングのサービスを行っています。昨今のシェアリング社会にマッチしたサービスとも言えますが、これがSDGsの観点では排気ガスの排出量を抑えることにつながるらしい。今後、車はガソリン車から電気自動車に移行していくため、こうした最新の車を若者も使い回すことで、自然な流れでCO2排出ゼロに貢献できるという内容です。環境問題をこのようなアプローチで考えたことがなかったので、受験という枠を超え社会で生きていくために良い勉強になりました。

――[タメになった〈授業・カリキュラム〉] メンタリングで研究テーマを磨く

研究テーマは、数学の教育法(授業のやり方)と決めていました。今の時代、学校でも生徒が主体となるアクティブラーニング型授業が増えています。けれど、「総合型・学校推薦型選抜特別指導」で塾生とディスカッションしたとき、みんなに言われて気づいたのは「数学は先生が説明する形式」である場合が多いということ。だから数学がつまらないと感じる人が多いようです。演習時間を多くするなど、塾生からも様々な意見をもらいましたが、今度はそれをどうまとめていいかわからない。そこで、いつも書類作成のときに助けてもらっている大学生の担任助手に相談すると、「1年間、同じスタイルで授業をしなくてもいいのでは?」と目からウロコのアドバイスが。今日は対面授業、明日はグループワークなど毎日変えていくことで、難しい演習も生徒が楽しいと感じてくれるかも。自分なりの授業スタイルを大学でも追求していくつもりなので、この講座で得た数々の貴重な意見は本当に参考になりました。

――[後輩に〈ひと言〉]細かい対応を教えてくれる「本直」は絶対に大事!

法政大学ではなかったのですが、理工系で口頭試問がオンラインで実施される大学もあります。その対策を「本直(本番直前授業)」でしていただき、とても役に立ちました。

たとえば、計算問題を解いてパソコンの画面越しに見せるとき、書いたものをそのまま出すと相手には数字が反転して見えてしまいます。でも、zoomのミラーリングにチェックを入れると映像が左右反転になるんです。また、数字は大きく書いたほうが良いとか、言われると当たり前だと感じることも、実際は気づかない。正解・不正解以前に、こうした細かいところを取りこぼさないためにも、本直は絶対に受けたほうがいいと思います。

――[将来の〈夢〉] ブレない理想を持ち、頼られる中学教師を目指して

自分なりの授業スタイルを、大学4年間でずっと模索していくつもりです。生徒全員の理解に差が出ないように、また、どのような状況でも授業が受けられるように、ICT機器などもうまく活用していきたい。また中学生は多感な時期なので、悩んでいる生徒には一人ひとり向き合い、頼られる教師でいたい。自分の理想と軸をしっかり持って臨んでいきたいと思います。

私の「神奈川県立相模原弥栄高校 自慢」

公立高校では珍しい専門コース(普通科の他にスポーツ科学・美術・音楽)があります。勉強と部活、課外活動も盛んで、特色あふれる学校だと思います。

私の「法政大学 理工学部 現役合格アイテム」

書籍

モチベーションを保つために、イチローさん(元プロ野球選手)の本を読んでいました。これまでインタビューされた内容を少しずつ抜粋した一冊で、勇気をもらえる金言がたくさん出てきます。野球を続けてきた人間だからこそ共感できる部分があるのかもしれません。

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