生殖補助医療に関する法を学び、
家族の悩みを支える弁護士になりたい!

第44期生

北村日向子(きたむらひなこ)さん

通塾情報

出身校 町田校
出身高校 法政大学第二高校
部活 バレーボール部
夢・目標 弁護士

進学情報

受験方式 FIT入試(B方式)
大学 慶應義塾大学
学部 法学部

――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】自分に合った総合型選抜に挑戦したい

早稲田塾に入学したのは、高2生の秋頃です。一般選抜の他に何か良い受験方法がないかなと思った時に、早稲田塾のホームページで総合型選抜という方法があることを知り、挑戦しようと入学しました。

――【早稲田塾での〈生活〉】オンライン授業などを活用しながら、部活と受験を両立!

部活も頑張りながらの通塾だったため、オンライン授業や自習室を活用し、両立していました。部活は遠征も多かったので、遠征先の近くや、電車の中でオンライン授業を受けることも。また、早稲田塾の自習室は机も椅子もすごくきれいで、集中しやすく、勉強するにはうってつけの環境でした。総合型選抜の対策に向けた勉強はもちろんですが、学校の定期テスト対策などでも、自習室を活用していました。

――【私の〈受験ストーリー〉】憧れの慶應義塾大学で、生殖補助医療に関する法を研究したい!

慶應義塾大学という響きに、中学生のころからすごく憧れを持っていました。野球観戦では慶應出身の選手を見ることが多く、好きな選手と同じ大学ということも、一つの魅力でした。

そんな中、「粛々と運針」という舞台を観たことがきっかけで、生命倫理について考えるようになりました。この舞台では、3組のカップルが尊厳死や中絶といった問題を等身大で演じており、私はそういった生命倫理的な課題について身をもって考えられていなかったと痛感しました。

それから詳しく知りたいと思い、新聞をもとに調べると、特に法律の場面で生命倫理の問題が顕在化していることを知りました。例えば生殖補助医療(体外受精や顕微授精などの不妊治療法のこと)で子どもが生まれた場合、法律上の親と血縁上の親が一致しないケースがあります。その際、子どもがどちらを本当の親としてみなすことができるのか、血縁上の親を知る権利(出自を知る権利)をどのように法整備して保障していくかが課題です。

日本では産科婦人科学会が示すガイドラインでしか生殖補助医療が定められていないので、ちゃんと法律としてできることはないか研究したいと思い、法学部を志しました。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】論文の書き方や学問的センスが身についた 「慶應義塾小論文」


慶應義塾大学法学部FIT入試では小論文が行われるので、その対策を最も重視していました。「慶應義塾小論文」は慶應の過去問を主に解いていく授業で、論文の基本的な作法はもちろん、慶應を受けるにふさわしい学問的センスや社会的な関心を身に付けることができたと思います。

「慶應義塾小論文」では、事前に課題が出され、それを解いたうえで、他の塾生と悩んだところや、思ったことを話し合います。みんなの考えの違いはどこにあるのか話し合っていくうちに、自分の考えを言語化する力が身につきましたし、小論文を通して能力主義といった社会問題を初めて知ることも多く、教養が高められました。

――【将来の〈夢〉】家族関係に悩む人を法律的な立場から支える弁護士になりたい

慶應義塾大学の法学部では、弁護士になるために七法※全部をまんべんなく網羅したいと考えています。その中でも、生殖補助医療によって生まれた子に保障される「出自を知る権利」を研究するため、特に民法に力を入れて学びたいです。そして将来は、家族関係に悩みを持つ人に寄り添い、法律的な立場から支える弁護士になりたいです。

※七法…日本の法律の中で特に重要とされている六法(憲法・民法・刑法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法)に行政法を加えたもの。弁護士になるための司法試験で必要。

 さらにくわしく≫ 現役合格物語インタビュー

私の「法政大学第二高校 自慢」

私の高校は大学の付属校ということもあって、大学入試のための勉強にとらわれず、和やかな雰囲気で心地よく授業を受けることができました。また、法政大学の野球グラウンドがすぐ隣に隣接していて、その大学グラウンドを体育の授業で使えるのがすごく良いところだと思います。法政大学野球部の練習を見学できる時もあって、野球観戦が好きな自分にとっては最高の環境でした。

私の「慶應義塾大学 法学部 現役合格アイテム」

シャープペンシル・消しゴム・お守り

シャープペンシルと消しゴムには慶應義塾大学の名前が刻まれています。いつも目にすれば向上心が高まると思い、筆箱に欠かさず入れていました。お守りは母と塾からもらいました。塾からお守りと一緒にもらった手紙には「自分の力を信じて 努力を信じて」と書いてあって、本番に向けてさらに自信がついたと思いますね。

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