SFCで異文化への多角的なアプローチを学び
ステレオタイプなアフリカのイメージを変えたい!
大久保 舞子(おおくぼまいこ)さん
通塾情報
出身校 | 吉祥寺校 |
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出身高校 | 国際基督教大学高校 |
部活 | 女子サッカー部マネージャー |
夢・目標 | 情報発信を通してステレオタイプなアフリカの印象を変えていくこと |
進学情報
受験方式 | 夏秋AO |
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大学 | 慶應義塾大学 |
学部 | 総合政策学部 |
――[入学の〈きっかけ〉] 総合型選抜で、自分を評価してほしい
早稲田塾に入学したのは高1の2月。早稲田塾に通っている高校の先輩が多く、手厚いサポートが受けられると聞いたのが、入学した大きな理由です。また、点数だけではなく自分の内面的な部分を評価してもらえる総合型選抜に興味がありました。私は小学6年から1年半、アフリカのナイジェリアに住んでいました。そこでの経験がきっかけで、これまでアフリカに関する情報発信を積極的に行ってきたので、入試ではその部分を評価してもらいたいと思っていました。
――[私の〈受験ストーリー〉] ナイジェリアでの生活から探究テーマを発見
発展途上国であるアフリカに対して、皆さんの持つ印象は、「貧困」「治安が悪い」などが大半だと思います。私の探究テーマは、その“ステレオタイプ”なアフリカの暗いイメージを払拭することです。実際アフリカに住んでみると、ナイジェリア人はとても明るく、自分の力で人生を楽しんでいるという雰囲気がとても魅力的でした。当時、私の家のハウスキーパーが日本旅行を夢見ており、それを叶えるプロジェクトを発足しました。その活動の中で、アフリカ産だと思っていたアフリカ布が、実はヨーロッパ諸国で生産が始まったものだとわかったのです。この出来事から文化盗用にも関心を持ちました。やはり、異国の文化を広く発信していくには、自分自身がきちんと歴史から理解していないと誤った情報を世の中に拡散してしまいます。探究テーマをもっと深めるために、多角的なアプローチで異文化を学べる大学を選びたいと考えるようになりました。
――[大学・学部を選んだ〈理由〉] 多角的アプローチで文化教養を学べるSFC
SFCを選んだ理由は、既存の学問の枠にとらわれない学びができるからです。私が深堀りしたい文化教養は、ひとつの側面から学ぶのでは不十分だと思っています。現地でのフィールドワークで異文化を肌で感じるのはもちろん、文化盗用については文化間にある不均衡な力関係も理解しなければなりません。このように、多角的なアプローチで国際関係学を学ぶには、独創的な学部・学科が揃っていて、幅広い学問分野を包括しているSFCがぴったりだと思いました。
――[刺激的だった〈未来発見プログラム〉] FASID国際開発プログラムで途上国開発への探究を深めた
未来発見プログラム「FASID国際開発プログラム」では、国際協力の第一線で活躍されている方々の講義を受けました。中でも、途上国開発に携わっている講師の話が興味深かったです。私がかつて住んでいたのは、ナイジェリアといっても都市部に近いところ。ですから、貧困地域が実際どのような支援を受けていたか知ることはありませんでした。アフリカのリアルな側面を知ることができ、探究活動に大きなプラスとなりました。また、「異文化交流プログラム」も実りの多い授業でした。立命館アジア太平洋大学の留学生との国際交流が中心で、グループディスカッションや英語でのプレゼンテーションを実施しました。国際交流もさることながら、講義が英語なのも良かった点です。私は、総合型選抜で現役合格を掴むには、英語能力がキーになると考えていました。しかし、英語は普段から使わないと忘れるだけ。4日間みっちり英語に浸れることができて、英語力の向上につながったと思います。
――[私を支えてくれた〈スタッフ〉] 最終面接の前日まで伴走してくれた
早稲田塾に通って良かった点は、担任助手や講師の方々とたくさん対話ができたことです。特に探究テーマを深堀りしていくにあたり、自分だけの偏った意見ではなく、第三者視点を入れるのはとても重要でした。アフリカ布から文化盗用に関心を持ったのも、実は私がファッションに興味があったから。ファッション業界でも盗作問題は頻繁に起こっており、そんな自分の興味関心事を引き出してくれたのも、多くの人たちと話していた賜物です。おかげで「異文化(アフリカ)✕文化盗用(✕ファッション)」という探究テーマでいこう!と自分の中で腹落ちして、受験勉強を意欲的に続けることができました。早稲田塾のスタッフは、最終面接の前日まで言葉をかけてくれて、本当に力になっていただきました。
SFCで知見を増やし、将来はアフリカ文化を正確に、尊重された形で伝えていく仕事に就くのが目標です。