夢は病院の小児薬剤師
服薬指導で患者と医療を支えたい
藤巻 うらら(ふじまきうらら)さん
通塾情報
出身校 | 吉祥寺校 |
---|---|
出身高校 | 大妻中野高校 |
部活 | 硬式テニス部 |
夢・目標 | 病院の小児薬剤師になり、服薬指導で患者の服薬アドヒアランスを向上させる |
進学情報
受験方式 | 学校推薦型選抜(公募制) |
---|---|
大学 | 順天堂大学 |
学部 | 薬学部 |
――【入学の〈きっかけ〉】早めのスタートで鍛えた思考力と読解力
親戚が早稲田塾に通い合格したと聞いて、自分も同じ塾で頑張りたいと思い、中3の12月に入学しました。大学受験対策としては比較的早い時期から入学したのですが、早くから小論文の講座や総合型選抜の特別指導に触れることができたので、論理的思考力や文章の読解力をじっくり鍛えることができたと思います。
――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】薬学への扉を開いてくれたスーパーメディカルサイエンスプログラム
未来発見プログラムは、自分がやりたいことを見つけて、それに対してどういうアプローチをしていけば良いのかを、たくさんの有識者の方々から学べるとても貴重な機会でした。 いくつか受けた未来発見プログラムの中で、私が一番受講して良かったのは、「スーパーメディカルサイエンスプログラム」です。東京理科大の教授から薬の効き方や創薬についての講義を聞き、また実際に3日間ほど大学へ行って、実験もさせていただきました。実験は教授や大学生の方々にいろいろ教えてもらいながら進め、最後に実験のまとめと考察についてグループでプレゼンテーションを行いました。実験では、細胞に薬を投与して、「本当にこうやって薬が効いていくんだ」ということを実感でき、より薬学に興味を持つきっかけになりました。「薬を正しく飲むことの大切さ」にもあらためて気付くことができ、「患者が薬の飲み忘れをなくすにはどうすれば良いか」という自身の探究テーマにつながったと思います。
――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】ハイレベルな課題の反復で成長を実感
一番印象に残っているのは、「スーパーハイレベル小論文」です。まず各自で課題の小論文を解いてから、授業では「論理的に話を進めるためには、どのようなトピックが必要だったのか」などを解説してもらいます。そのうえで自分が書いた論文についてグループ内で批評してもらい、より良いものを再執筆するという授業でした。課題文のレベルが高く、問いに対してどこの情報を取り出すのか、どのように話を広げるのかという組み立てを考えるのは難しかったですが、繰り返し取り組むことで、読み取る力や論理的に展開する力がとても鍛えられたと思います。また、私は話が長くなる癖があったのですが、この講座を受講したことで、面接の時には「結論ファースト」を意識して、相手が聞きやすい話し方ができるようになりました。 もう一つ役に立った授業は、「総合型・学校推薦型特別指導<提出書類作成>」です。書き方だけでなく、「何を書くか」という点にも、スタッフや担任助手の方々にたくさんの助言をいただきました。時間をかけて丁寧に仕上げていく中で、自分の探究テーマについても深めていくことができ、大学でその研究をしたい気持ちや受験のモチベーションが高まりました。
――【私を支えてくれた〈スタッフ〉】校舎間の連携サポートや背中を押してくれた一言が支えに
校舎に入るといつもスタッフが明るい笑顔で迎えてくれました。受験生活の中でメンタル的に辛かった時も、担任助手の方々がすぐに面談を組んでくださって、すごく心強かったです。私が進路に悩んでいた時、担任助手の方が「あなたは絶対に薬学部に入って、薬剤師になるのが幸せだと思う」と、強く背中を押してくれる言葉をかけてくれて、それがとても印象に残っています。 また、未来発見プログラムや面接講座で他校舎にくことがあったのですが、そこで感じた課題を自分の校舎に持ち帰って振り返りをした時には、校舎間のスタッフ同士で連携がされていたようで、しっかりサポートしてくれました。
――【将来の〈夢〉】小児薬剤師になり、服薬指導で患者の服薬アドヒアランスを向上させたい
将来は、病院の小児薬剤師になりたいです。中3の頃に調べ学習をしていて、薬について研究するのが面白そうだと感じ、特に患者と親密に接する印象がある薬剤師に興味を持ちました。小児薬剤師を目指そうと思ったのは、保育士や小児科医を目指す友人の影響があったから。私も幼い子どもやその保護者の目線に立って考えることができる薬剤師になって、病気を抱えている小児患者を救いたいと思いました。 探究テーマは、「服薬アドヒアランスを向上するには、どのような対話が薬剤師に求められるか」という問題について考察しました。「服薬アドヒアランス」というのは、患者が病気を受け入れ、医師の指示に従って積極的に薬を用いた治療を受けることです。患者に対する服薬指導は決まった指標がなく、個人に合わせて行っているのですが、薬の飲み忘れという観点で「もっとこういうことを話した方が良い」というコミュニケーションの指標があれば患者の服薬アドヒアランスを向上できるのではと考え、その指標を作りたいと思いました。 処方された薬を飲み忘れると、症状が治らないなどのリスクのほか、飲み忘れによる「残薬」の積み重ねが医療費の大きな負担となるだけでなく、必要な人のところに必要な薬が行き渡らないという薬不足の原因にもなりかねません。薬の飲み忘れという問題を解決することが、医療費の問題の解決や、今まで救えなかった人の命も救えることにつながるのではと思っています。 大学では薬理学や病理学、服薬指導についてのコミュニケーション学などを学び、国家資格を取得して、病院の小児薬剤師になる夢を実現したいです。そして服薬指導によって患者の「服薬アドヒアランス」を向上させ、薬の飲み忘れをなくすことが目標です。