
研究テーマの深堀りから志望校発見。慶應義塾大学で研究者の道へ
関矢 妃菜さん(せきや ひな)
通塾情報
出身校 | 町田校 |
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出身高校 | 森村学園高等部 |
部活 | 管弦楽部 |
タイプ | AO・推薦入試対策が目的 |
夢・目標 | 研究者 |
進学情報
受験方式 | 総合型選抜(AO入試) |
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大学 | 慶應義塾大学 |
学部 | 法学部 |
――[早稲田塾入学の〈きっかけ〉]大学受験に向けての準備を
私が通っていた森村学園は、幼稚園から高等部まで15年間の一貫教育です。私は中等部から入学し、そのまま高等部へ進学。いわゆる内部進学ですが、大学受験に向けて塾に入るのは必須だと感じていました。また、自分たちがちょうど大学入試センター試験から大学入学共通テストに切り替わるタイミングで、様変わりしていく受験方式も気になっていたところ。推薦枠も含め、早稲田塾なら幅広く情報が入手できるのではと高1の4月に入学しました。
――[大学・学部を選んだ〈理由〉]研究テーマを深堀りし、志望校発見
中学3年のときに習った公民の授業がとてもおもしろく、そこから法律に興味を持ちました。早稲田塾に入学したときは明確な目標がなかったけれど、高2から「AO・推薦入試特別指導」がスタートしたので、ひとまず「どこ」と志望校を絞らず法に絡めた研究テーマを進めることに。
昨今SNSでの誹謗中傷にまつわるニュースがメディアで散見され、心を痛めていました。私たちは小さい頃からパソコンやインターネットなどのデジタル環境が当たり前にある『ネオ・デジタルネイティブ世代』。だからこそ考えていかなければならない問題なのではと思い、“SNSを法の力でプラスに変える”というテーマに行き着きました。
テーマを深めていくために、書籍や関連する論文などを時間が許す限り読みました。その中で、この分野に精通していると思われる慶應義塾大学教授のお名前を発見。そこから慶應について調べていくと、インターネットの父とも称される教授の詳細や、興味深い研究室などにどんどん行き当たる。こうして研究テーマを深堀りしていくうちに志望校が決まっていきました。
――[タメになった〈授業・カリキュラム〉]苦手を克服し、自分自身が成長できた
もともと文章を書くのが苦手だった私にとって、「慶應義塾小論文」はとてもタメになりました。特に良かったのは社説を書き写す、通称“写経”。100本以上は書きまくり、読み手にわかりやすい小論文の“型”を身体で覚えたように思います。また、新聞5紙の読み比べをしていくと各社特徴があり、それぞれ書き方も違う。そこから“型”のバリエーションも身につけ、何文字の小論文にも対応できるようになりました。
それから「AO・推薦入試特別指導」の講座「SDGs探究学習プログラム」は、もしかしたら私が一番成長できた講座だったかもしれません。以前は人前で発表するとき、あまりにも完璧にこだわり過ぎて萎縮していたのですが、2年間講座を続けたおかげで自信を持って発言できるように。決まった回答の無い問題に取り組む講座だからこそ、どんな意見でも「そういう見方もあるよね」という雰囲気を作り出してくれた講師や塾生たちに救われました。
――[早稲田塾での〈生活〉]“もうひとつの居場所”だった早稲田塾
早稲田塾の人たちとの出会いはどれも新鮮でした。塾生はみんな個性的だし、書類作成にアドバイスしてくれた講師も、私がどうすればいいのかわからないときに全く違う方向から問題提起してくれる。中高と同じ学校に通っていた私にとって、早稲田塾はとても刺激的な環境でした。
今年3月からは新型コロナウイルスへの対応で講座はすべてオンライン授業へ。でも、それも私にとってはいい経験でした。たとえば「グループミーティング」で、普段行かない校舎の人と意見交換できるなど、オンラインだからこそクリエイティブな人たちと出会えた!と感じています。私にとって早稲田塾は“もうひとつの居場所”。学校とうまくバランスを取りながら受験期を乗り越えることができました。
――[将来の〈夢〉]研究者としてSNSの問題に取り組む
「どこで働きたい」など具体的なことは決まっていません。ただ、SNS上の誹謗中傷については権利の衝突が起こりやすく、被害者側はプライバシーの侵害や名誉棄損、加害者側も表現の自由といった主張があるように、バランスをとるのがとても難しい問題です。そこに向き合うには大学4年間の勉強では足りないかもしれないので、大学院への進学なども視野に入れています。個別の事案ではなくSNSやインターネット環境という大きな括りとして取り組むため、ゆくゆくは研究者の道に進みたいと考えています。