早稲田塾で掴んだ、一生の気づきと将来の夢

第37期生

杉本 夕(すぎもと ゆう)

通塾情報

出身校 松戸校
出身高校 専修大学松戸高校
タイプ 部活動、生徒会など学校行事と両立
夢・目標 貧困地域における女性の支援活動

進学情報

受験方式 公募制推薦
大学 上智大学
学部 総合グローバル学部

──[刺激的だった〈プログラム〉]「英語プレゼンテーション大会」で松戸校初の銅賞を受賞!

姉が早稲田塾の四谷校に通っていて楽しそうにしていたので、漠然と私も入学を考えていました。そんなとき、姉が「英語プレゼンテーション大会」に出場し、大きな会場で堂々とスピーチを発表する姿を見て衝撃! 「絶対に参加したほうがいいよ」という姉の強いすすめもあり、私も必ずあの舞台に立つんだという想いが早稲田塾入学の決め手となりました。ですが、実際入学してみると、プレゼンテーションの練習はとても厳しく、決められたスピーチを暗唱してはダメ出しされる日々。もともと英語は好きだったけれど、「英語プレゼンテーション大会」で求められる“人の心を動かす”スピーチをするには、より正確な表現力や発音が求められるし、学年が違うメンバーとの人間関係の構築にも最初は戸惑いました。でもそれを乗り越え、結果は松戸校初となる校舎賞銅賞を獲得! 大変な思いもしましたが、いろいろな面で自分にとって刺激的な体験でした。 

──[タメになった〈授業・カリキュラム〉]転機となった「国際ジャーナリスト育成塾」

「英語プレゼンテーション大会」の練習、生徒会の活動と、毎日忙しさに追われ、高2の時点ではまだ、自分の将来についてじっくり考えられていませんでした。大学に行く意味さえも見失いかけていたとき、スタッフに背中を押されて受講したのが「国際ジャーナリスト育成塾」。元読売新聞記者である杉下恒夫先生のご指導のもと、約2ヵ月間にわたって、国際情勢や様々な地域の歴史を学んだことは、私にとって新鮮でした。講座の中で一度、主にウガンダの少年兵を撮影しているカメラマンの方の講義を受けたのですが、貧困に苦しむ発展途上国の実情に触れ、自分にとって何ができるだろうかと初めて他人事ではなく自分事として物事を捉えるようになりました。講座の集大成として行われた最終プレゼンテーションでは、審査員賞を受賞! この経験が世界の貧困問題に興味を持つキッカケとなり、将来の夢につながりました。

──[大学・学部を選んだ〈理由〉]国際問題や性差別を学べる環境を選択

世界の貧困問題について深く学ぶためには、やはり国際色豊かな環境が必要だと思いました。さらに、たまたま電車に乗っていたとき、女の子が幼い年齢で結婚や出産をしなければならない悲惨な状況を訴求したユニセフの広告を見て、性差別問題についての関心も高まりました。スタッフに相談しながらいろいろ調べたところ、国際基督教大学(ICU)でジェンダーと国際関係の講義があることが判明。母もぜひ挑戦してみたらいいと賛成してくれました。母は以前からボランティアで活動し、子どもたちに演劇やマジックを見せて人に感動を与えることを生業にしています。私は小さい頃から母のそういう姿を見て育ってきたので、「あなたにも必ず人を感動させる力がある」と、母から太鼓判を押されました。

──[受験を通して得た〈一生モノ〉]人に頼らず「自分はどうしたいか」を考える

夢や目標が定まってきたら、後は受験に向けてまっしぐら。高3の夏休みもAO入試対策にほぼ全集中し、書類作成を進めていきました。「英語プレゼンテーション大会」の出場を始め、長期はないけどアメリカやイギリス、カナダなどにホームステイ経験があり、生徒会と勉強の両立など、自分にしかない経験は人よりあるほうだと考えていました。事前に提出する小論文には、このような自分の長所をより深堀りして良いものに仕上げたくて、尊敬している母に何度も見てもらいました。今にして思えば、私は母に頼り過ぎていたのかもしれません。ある日スタッフに小論文を見てもらったところ、「自分の意思がないところに道は拓けない」と言われ、はっと気づいたのです。結局、ICUには手が届きませんでしたが、この経験から自分自身の奢りと主体性の無さを改めて見つめ返すことができたので、残念ではありましたが私にとっては一生モノの“気づき”でした。 

──[将来の〈夢〉]貧困問題に取り組み、人に感動を与える仕事に就きたい

いろいろありましたが、気持ちを切り替えて臨んだ上智の入試はすべて実力を出し切れ、晴れて合格。親身になってアドバイスしてくれたスタッフも、家族もみんな喜んでくれました。将来は、早稲田塾で見つけることができた“貧困地域の女性を救いたい”という夢を、必ず実現させたい。それには貧困地域の女性の地位向上が不可欠だと思うので、まずは教育普及の活動に携わりたいと考えています。そしてもう一つ、私の長所を活かして貧しい国の子どもたちに感動を与える仕事もしてみたいのです。たとえば私は以前から映画が好きだったのですが、映画だって人に感動を与えるパワーを持つ素晴らしいエンターテインメント。できるならアフリカなどに映画館を建てて、子どもたちに映像や音楽の魅力に触れてもらいたい。夢は無限に広がりますが、上智でしっかり学んで、将来に活かせるネットワークを持ちたいと思います。 

私の「専修大学松戸高校自慢」

英語教育を推進して、普段から英語に触れる機会を多く持てます。先生は親身になって相談にのってくれる距離の近い存在で、フレンドリーな校風だと思います。

私の「上智大学 総合グローバル学部 現役合格アイテム」

太宰府天満宮のお守り、友だちのメッセージ付きお菓子、姉からもらったクマのぬいぐるみ、AO入試準備用ノート、「国際ジャーナリスト育成塾」修了証書

太宰府天満宮には、合格祈願のために母と二人で行きました。このお守りと、めったにお土産をくれない姉からもらったぬいぐるみは、ずっと身に着けて力をもらっていた大事なモノです。「国際ジャーナリスト育成塾」は、自分の夢を見つけることができた大事な講座。修了証書を見ていると励まされているような気持ちになり、落ち着くことができました。

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