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藤沢校レポート

研究テーマは舞い降りてくるの?


皆さん、あけましておめでとうございます!
藤沢校担任助手の佐藤巴南(慶應義塾大学総合政策学部2年、桐蔭学園高校出身)です。

今回は私が大学に提出する書類に書いた、研究テーマが決まるまでについてお話したいと思います。

まず、題名に書いた「研究テーマは舞い降りてくるのか?」という問いに対してお答えします。
答えはNOです!!
研究テーマは机でじっくり考えても思いつくものではありません。自分が今まで経験してきたことや、見てきたものをもとに感じる「違和感」が研究テーマになります。
なので、机に向かい「よし、研究テーマを考えるぞ!」とノートを開いても何も思いつかないと思います。


私は小学2年生から現在もボーイスカウトをしています。
ボーイスカウトとは野外でのキャンプや登山、ボランティアや国際活動を通して、自主性や協調性、リーダーシップなどいわゆる「非認知能力」を育む教育運動です。

①最初の違和感は渋谷
自然の中で、泥だらけ炭だらけ(火を起こすので)になりながら成長した私は、友達と渋谷で遊んでいるときに、狭い道で駐車された高級車に挟まれながらボール遊びをしている子どもを見てふと「最近の子どもは外で思いきり遊べているのか?」と疑問をもちました。

単純なこの疑問が研究テーマのスタートになりました。

②違和感を調べる
家に帰って「最近 子ども 外遊び」で検索してみると、外で遊ぶ子どもが減少しているという記事がたくさん出てきました。一方で、外で五感を使って遊ぶことは体力面だけでなく、人情の育みの面でも重要になってくるという論文を発見しました。そして何より、外で遊んできた自分が一番、外で活動することへの価値が分かっているわけです。

「なぜ外で遊ぶことが良いとされているのに、減ってしまっているのか?」
ここで研究テーマの神様が舞い降りたのです!!

③見つけた問題への対策案は存在するのか?大学で何を学ぶ?
そこから、ドイツでは森の中で教育を行う「森の幼稚園」が存在し、国からの認可が下りていることもわかりました。
日本にも少しずつ森の幼稚園は導入されていますが、国からの認可が下りていません。ここから「森の幼稚園」が研究対象になりました。

Q.外で遊ぶことで学力も良くなるのか?
Q.なぜ日本では森の幼稚園への許可が下りていないのか?
Q.森の幼稚園に似たものを日本に導入できないのか?できないとすればなぜ?
Q.自然体験教室はしっかり稼働しているのか?
など様々な疑問が生まれました。
→これらを研究するために教育社会学、教育経済学、児童心理学、法学の視点から政策を見つめ直したい、だから私はSFCに行きたい!


研究テーマは、必ず難しい内容にしないといけないわけではありません。
そして、発見するきっかけは人それぞれで、それが部活でのプレー中かもしれないし、生徒会や委員会での活動中かもしれないし、何気に歩く帰り道かも知れません。学問につながらない興味関心はないと思います。

そこでの小さな「違和感」を皆さんには大事にしてほしいです。日頃感じた違和感をメモにとる癖をつけるといいかもしれません。

1月24日には模擬出願が控えていますね。
意外と研究テーマの種は転がっています。アンテナをいつもより多く張ってみてください!

富士山頂上での写真

投稿者:佐藤 巴南

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