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藤沢校レポート

研究テーマの探し方


皆さん、あけましておめでとうございます!
藤沢校担任助手の石井ももこ(上智大学法学部1年、聖園女学院高等学校卒)です。
今回は私がどのように研究テーマを見つけたのかを実体験を交えつつお話したいと思います。

まず、この記事のタイトルを「研究テーマの探し方」としましたが、この「探す」という言葉に着目してほしいです。
研究テーマを「探す」ためには、自分から主体的に行動することが何よりも大切なことだと私は実感しています。
研究テーマは頭の中で考えを巡らせているだけでぱっと思いつくものではありません。
研究テーマは、自分のこれまでの活動(行動してきたこと)の中に潜在的に眠っているものを主体的に行動を起こすことで呼び起こしたり、新たに発見できたりするものなのです。

では主体的に行動するとは具体的にどういったことでしょうか。
ここからは私が自身の研究テーマを探す過程において起こしてきた行動をご紹介します。
まず、私の研究テーマは「子どもの人権擁護」です。
この研究テーマに至るまでに私がしてきたことは大きく分けて4つです。

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①担任助手や塾生など、他者との会話

先ほどもお話ししたように研究テーマは「これまでの自分」の中に潜在的に眠っていることが多々あり、それを自分の力だけで見出すのはなかなか難しいところがあります。
だからこそ「あなたって○○だよね」という他者からの指摘は、今まで自分では気付かなかった自分を発見させてくれるのです。
私は塾生時代に担任助手との面談の中で「ももこさんは子どもが好きなんだね」と自分では気付かなかった潜在的な好み・関心を指摘してもらったことが、その後の行動の原動力となりました。

②ボランティア

担任助手との面談で指摘された「子ども好きな私」をそこで完結させてただの好みで終わらせてはもったいないと思い、1年間児童養護施設でのボランティアに参加しました。
このボランティアに参加したことでさまざまな事情で親と暮らすことのできない子どもたちの実際の生活を目の当たりにし彼らの存在やその生活を身近に感じ当事者意識が芽生え、このような子どもたちを何かしらの形で救いたいと思うようになりました。

③未来発見プログラム

私は塾生時代に2つの未来発見プログラムに参加しましたが、特に研究テーマに寄与したのは「FASID 国際開発プログラム」です。
「FASID 国際開発プログラム」 は発展途上国に焦点を当て、そこに眠る課題を自分たちで発見しその課題に対する解決策を自分たちで講じていくプログラムです。
参加のきっかけは、児童養護施設でのボランティアに参加する中で国内だけでなく国外の子どもに関する問題についても考えてみたいと思ったからです。
プログラム内で私は児童婚という幼い子どもが中年や高齢の男性と強制的に結婚させられる問題に取り組みました。
児童婚問題と向き合ったことで子どもの人権の在り方を今一度考えなおすべきであると強い使命感を持ったのを覚えています。

④インタビュー

ボランティアや未来発見プログラムで感じた疑問はその都度有識者の方にインタビューをすることで解消し、研究を次のステップに進められるようにしていました。
児童養護施設でのボランティアで抱いた疑問は施設長にインタビューをすることで解決しました。またそのインタビュー内で施設長がおっしゃった「福祉の力には限界がある」という言葉が印象的で、弱い立場に置かれる子どもたちにより包括的にアプローチができる法律分野に学問を絞ることに決めました。
受験が始まってからも研究テーマの考察をやめることはせず、法学部の試験を受けていく中で気になったことは弁護士の先生にアポを取って伺いに行きました。

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行動力がある人は受験を制す!そして大学に入ってからも社会に出てからも社会で活躍する人や先駆者となる人はいつも行動力のある人です。
坂本竜馬は鉄道のない時代に全国を飛び回り同盟を結ばせ日本を統一国家へと導きました。
スティーブ・ジョブズは小学生時代、クラブ活動に必要だった部品を調達するためだけにその部品を製造している会社の社長の家に直接電話をかけたそうです。
頭の中で考えることは誰にでも簡単にできますが、それを行動に移す勇気ややる気が人の人生を大きく変えます。
その第一歩が研究テーマ設定だと考えてみてください。

皆さんの興味・関心を見出し、それを深めるための一歩を踏み出すお手伝いができるよう全力でサポートいたしますのでいつでもご相談下さい!

投稿者:石井 ももこ

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